Spring Mountain Vineyard
ナパのスプリング・マウンテンにあるスプリング・マウンテン・ヴィンヤード(Spring Mountain Vineyard)が日本の民事再生法に相当する米連邦破産法11条(チャプター11)を9月29日付けで申請したことが判明しました。負債は1億~5億ドル、資産も1億~5億ドルとしています。

スプリング・マウンテン・ヴィンヤードは4つのワイナリーが融合してできたワイナリー。1992年にミラヴァル(Miravalle)エステートからスプリング・マウンテン・ヴィンヤードに名称を変えました。1980年代には「ファルコン・クレスト」というテレビ番組のロケ地として使われたことでも有名です。

2020年のグラス・ファイアー(Glass Fire)で畑の28%のブドウをや16個の建物、ワイナリー設備などが失われました。


そこからの再建を図っていましたが、コロナ禍なども影響して思うように立ち直れなかったようです。また、グラス・ファイアーの補償金を巡る保険会社との裁判に負けたことで(3500万ドルの補償を求めたが、1000万ドル上限という条項が付されていた)、チャプター11申請を決意したようです。

個人的にはナパ・ツアーで訪問したワイナリーの一つでもあり、すばらしい「山カベ」を作るワイナリーとしても尊敬の念を持っていました。とても残念です。