UCデーヴィスで、地球温暖化と乾燥の進行に耐えられるブドウの仕立て方を研究した結果が発表されました(Frontiers | Adapting wine grape production to climate change through canopy architecture manipulation and irrigation in warm climates)。

現在、高級なワインで多く使われているのがVSP(Vertical Shoot Positioning)という仕立て方。ブドウのシュート(その年に伸ばす枝)を垂直に誘引し、その下側にブドウの房が来るようにします。ブドウの房の風通しがよく、日当たりもよく、作業や管理が楽といったメリットがあります。

ただ、これから温暖化が進行することを考えるとどんな仕立て方がいいでしょうか。

VSPはブドウの房が地面に近く、輻射熱を受ける上に、日光も直接当たるために温暖で乾燥した気候がこれまで以上に進むと、良くないと考えられています。

そこで、UCデーヴィスではいくつかの仕立て方を試してみました。


その結果、図の「E」に相当する「Single High Wire」が一番、暑さや乾燥に強いということがわかりました。

時間がなくて詳しく読めていないのですが、関心ある方はぜひ原文をお読みください。