一つ目は昨年も安く売られたロドニー・ストロングのシンメトリー。ワイナリ価格が55ドルで米国の小売価格でも40ドル台。それが3000円前後なので激安と言ってもいいでしょう。



二つ目はニュートンのカベルネ・アンフィルタード2002。ワイナリ価格は60ドルですが,米国の小売価格は40ドル程度と米国でもまあまあ安いです。日本では4000円前後と,為替などを考えたらもっと安くなっています。Wine Advocate誌91点,Wine Enthusiast誌92点と評論家の評価も高いです。パーカーは「the wine reveals plum, anise, and underbrush notes in the mouth, good acidity, firm tannin, but loads of concentration as well as impressive complexity」と書いています。



ただ,柳屋の
そして考えてみてください。パーカー氏は今作品に【91点】をつけましたが、それはあくまで$60での話。今回の税別3,980円を$換算すれば$36ほどになるでしょうか。果たして氏がこのワインを$36と捉えた時、一体どれほどのスコアが与えられていたのか…。
というコメントはいかがなものか。パーカーは価格やワイナリ名はレイティングに反映していないと明記しているので。柳屋だけにケチを付けるのではありませんが,日本のワインショップにはこうした「足元の甘さ」がときどき見られるのが残念なことです。

ちょっと脱線しましたが,三つ目は同じNewtonのザ・パズル。ニュートンのフラグシップのボルドー・ブレンドで,ブレンド比率は毎年変わります。2002年は35%Cabernet Franc,33%Cabernet Sauvignon,23%Merlot,9%Petit Verdot。Wine Advocate誌では93点という高評価です。パーカーは「This tannic, full-bodied, structured 2002...is easily the equivalent of a top-notch second or third-growth Bordeaux.」と書いています。これはワイナリ価格75ドルですが,米国でも45ドルくらいで売っているところがあります。5696円は評価と合わせて考えたら十分お買い得でしょう。