ロバート・モンダヴィやト・カロン・ヴィンヤード・カンパニーなど、カリフォルニアのみならず世界最高レベルのカベルネ・ソーヴィニヨンの畑として知られるト・カロン・ヴィンヤード。オーナーのコンステレーション・ブランズがこの畑のオーガニック化をCCOF(California Certified Organic Farmers)に申請したことが明らかになりました。面積は331エーカーになります。

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コンステレーション・ブランズは2023年に申請が認められることを予想しているとのこと。Organic Wines Uncorkedによると、株式公開している企業でナパに有機栽培のブドウ畑を持つのは初めてになるそうです。コンステレーション・ブランズはこのほか、最近パソ・ロブレスのブッカー(Booker)を買収しており、ここも有機栽培の認証を得ています。コンステレーションにとっては米国内で初の有機栽培のブドウ畑になります。

ト・カロン関連ではオーパス・ワンがト・カロンに保有するブロック100エーカーとHighway29を挟んだ反対側にある自社畑70エーカーを有機化しており、マクドナルド・ワイナリーも15エーカーの畑を有機栽培にしています。なお、ベクストファー・ト・カロンは有機栽培化を表明していません。

ナパの大手ではワシントンのシャトー・サン・ミシェルが保有するスタッグス・リープ・ワインセラーズの畑もオーガニックに転換中で2025年に完了する見込みだとのこと。

有機栽培にすることでワイン造りのコストは間違いなくあがります。自然環境への負荷も小さくなるとは限りません。SDGsの観点からはベストの回答とはいえなさそうですが、この流れには抗えなくなってきているように思います。