日本では「自然派ワイン」ブームがありますが,米国でもBiodynamicなワインが少しずつ注目を集め始めているようです。先日はサンフランシスコで,シンポジウムも開かれました。ともすれば「牛の角に水晶の粉を詰めて埋める」といった魔術的な面がクローズアップされて「うさんくさい」と思っている人が米国ではまだ多いようですが,それでもBiodynamics(ビオディナミの英語表記)を実践する人は増えているようです。
"Do Biodynamically Grown Grapes Make Better Wine?"

Biodynamic grapes - America

例えば,Bonny DoonのRandall Grahmがその一人。Randall Grahmというと奇天烈な言動が有名ですが,意外?にも彼は「テロワリスト」であり,「テロワールとバイオダイナミクスは相性がいい」と言っています。彼は最近Cardinal Zin,Big HouseといったBonny Doonの人気ブランドを売却してしまいましたが,それはバイオダイナミクスに注力するためだそうです。

ちなみに,Wine Alchemyというサイトにバイオダイナミクスを実践している生産者の一覧がありますが,米国は23でうちカリフォルニアは18。さすがにフランスは多くて206も載っています(日本はゼロ)。カリフォルニアの一覧は以下の通り

Araujo Estate
Benziger
Bonny Doon
Bonterra (Butler & McNab Ranches only)
Ceago Vinegarden
Everett Ridge
Frey
Frogs Leap
Golden Vineyards
Jeriko Estate
Joseph Phelps
Masut (Calpella)
Patianna
Porter Creek Vineyards
Purisima Mountain Vineyards
Quintessa
Robert Sinskey
Topolos