アイコニックワイン・ジャパンの試飲会から美味しかったワイン、コスパの高いワインを紹介します。


フィールド・レコーディングスはパソ・ロブレスなどセントラル・コーストの様々な畑からコスパの高いワインを作っているナチュラル系の生産者。写真の「サラダ・デイズ」はシャルドネ、シュナン・ブラン、コロンバールからなるペット・ナットタイプのスパークリング。アルコール度数は9.9%とかなり低くなっています。さっぱりとしてフレッシュな味わいはサラダの名前がぴったりです。希望小売価格2800円(税抜き、以下同)。


ナパでコスパの高いワインを作るカモミのソーヴィニヨン・ブラン(2700円)。フレッシュでほの甘さがあります。


モントレーのモーガンの「ダブルLヴィンヤード」リースリング(4400円)。いやこれ、むちゃうまです。値段はちょっと高いですが。オフドライくらいの甘み。アルコール度数11%。ダブルLはモントレー地区で最初に有機栽培の認証を得た畑。


グラウンドワークのグルナッシュ・ブラン(3300円)。これもすごくいいです。酸がとてもきれいで旨味が乗っています。グルナッシュ・ブランというややマイナーな品種ですが侮れません。是非試してほしいワイン。


老舗ワイナリー「ファイアーストーン」のシャルドネ。バランスよくコスパ抜群です。2200円。


ジアポーザのシャルドネ(3200円)。これも非常にバランスよく美味しいです。


フィールド・レコーディングスの「スキンズ」(3200円)は米国で一番売れているオレンジワイン。オレンジワインというとファンキーな味わいのものを想像するかもしれませんが、これはとてもきれいな作りで旨味があります。非常にいいです。


サンタ・バーバラの銘醸畑ビエン・ナシードのオーナーによる「バラード・レーン」のピノ・ノワール。フルボディでパワフル系のピノ・ノワールなので好き嫌いは分かれるかもしれませんが、これはこれで魅力的です。2400円は格安。


ストルプマンがカーボニック・マセレーション(ボージョレ・ヌーヴォーの発酵で使われる方法)で作るフレッシュな味わいのワイン3つです。一番右の「ラブ・ユー・バンチ」はサンジョベーゼ、中央の「GGT(Grenache Gamay Trousseau)」はその名の通り3種のブドウのブレンド、左の「クランチー・ロースティ・レインボー」はシラー中心でヴィオニエが少し入っています。いずれも4400円。フレッシュさはラブ・ユー・バンチ、こくうまはGGT、パワフルさではクランチー・ロースティ・レインボーがいいです。


グラウンドワークのムールヴェードル。4000円は高く感じるかもしれませんが、実際にはかなりコスパの高いワイン。それだけの品質です。ミネラル感と味わいの深みがすばらしい。


ファブリストはフィールド・レコーディングスとグラウンドワークのオーナーがタッグを組んで作るブランド。どれもフレッシュな味わいで今どきなタイプですが、その中でもこのジンファンデルは素晴らしいです。ジンファンデルの概念を覆すようなワイン。3200円。


大人気の「689」のワイナリーが作るレッドブレンド「キラードロップ」(4200円)。カリフォルニアワインらしい果実味の豊かさに複雑さもあって文句なく美味しいワイン。


注目のワイナリー「レッジ」のシラーブレンド「MCAキュヴェ」。パワフルでフルボディのシラー。とてもいいです。7500円は格安。


グラウンドワークのシラー(4000円)。落ち着いた味わいで美味しいです。


ストルプマンのカーボニック・マセレーションによるシラー「パラマリア」。前に紹介したラブ・ユー・バンチなどはフレッシュでいかにも今風の味わいですが、こちらは果実味のきれいさはありますが、言われないとカーボニック・マセレーションだとは気が付かないかもしれません。よくできたシラー(4200円)。


カモミのメルロー(3100円)。100%ナパ・ヴァレーのブドウを使用。柔らかくメルローの良さが出たワイン。とてもいいです。


ジアポーザのカベルネ・ソーヴィニヨン(3200円)。バランスよくコスパ高いです。


ファブリストのカベルネ・ソーヴィニヨン。すばらしくエレガントで味わいに深みもあります(3600円)。


ナパの開拓が始まった年にちなんだ「Napa 1847」のカベルネ・ソーヴィニヨン。オークヴィルらしい果実の濃厚さと深みを持つ素晴らしいカベルネ・ソーヴィニヨン。5500円。


上の1847がオークヴィルなのに対し、こちらの「ラザフォード・ロード」はナパのラザフォードのブドウを使ったカベルネ・ソーヴィニヨン。「ラザフォード・ダスト」と言われるようなラザフォードのちょっと土臭いような味わい(それが何なのかは常に議論になるところではありますが)を感じられるワイン。洗練のオークヴィルに対して、無骨なラザフォード。どちらもいいワインです。