27回目となるプルミエ・ナパヴァレー・オークションが2月25日に開催され、総額340万ドルの落札額となりました。2022年の270万ドルと比べて2割も上がっています。

Wine-Searcherの記事(Napa Cabs go Big at Auction | Wine-Searcher News & Features)によると、1本あたりの平均落札額は286ドルで、2015年の実績に並ぶ高さだったとのこと。また、いくつかの超高額落札によって平均が上がったのではなく全体の底上げがあったようです。例えば1000ドルを超えたワインは3つだけでしたが、2014年には12、2020年にも5本ありました。500ドルを超えたワインも154ロット中16本しかなかったとのことです。大半のワインが300ドル近辺で落札されたことになります。

プルミエ・ナパヴァレーはプロ向けのオークションで、このオークション専用に作られたワインだけがオークションにかけられます。一般向けのオークションのように旅行や食事などがセットになったロットはありません。

落札額のトップ3は以下のワインでした。
1. Brand Napa Valley See Clone Cabernet Sauvignon 2021, $1667
2. Tor The Centennial Beckstoffer To Kalon Oakville Cabernet Sauvignon 2021, $1333
3. Shafer Vineyards John's Upper Seven Napa Valley Cabernet Sauvignon 2021, $1000

オークションからも、ようやくコロナの時代が終わって新たな時代が始まりつつあることを感じます。