ソノマでスパークリング・ワインのカスタム・クラッシュ(委託醸造)を行うラック&リドルがシャルマ方式のスパークリング・ワインを作るための設備を導入しました。コッポラ・ブランドのオーナーであるデリカート・ファミリーから、コッポラのソフィア・スパークリングに使っている設備をリースし、ソフィアの醸造をラック&リドルが請け負います。また、ラック&リドルは設備を増強して他のワイナリーからの依頼にも応える予定です。

従来の瓶内二次発酵方式では、一次発酵によって作られたワインを瓶に詰め、そこに糖と酵母を追加して二次発酵を行います。シャルマ方式では、一次発酵によって作られたワインを密閉タンクに入れ、糖と酵母を追加して二次発酵させます。瓶内二次発酵よりもコストがかからず、期間も短くなります。具体的には瓶内二次発酵で1~2年かかるところが45~60日程度で済むとのこと。また、ワインが空気に触れないため、より果実のフレッシュさが残るとも言われています。近年、需要が急速に伸びているイタリアのプロセッコで使われている方式です。

ソフィアの設備は米国で最大規模のシャルマ方式の製造設備と言われています。ラック&リドルとしては従来の瓶内二次発酵に加え、シャルマ方式をカスタム・クラッシュのメニューに加えられそうです。