近年ナパのワインメーカーたちを悩ませている問題の一つがブドウの色が落ちてしまうこと。

ニュートンのワインメーカーは華氏105度(摂氏40.5度)の気温が10日間続いた後、かなりの色落ちがあることに気づきました。ドミナスのトッド・モステーロは116度(摂氏46.6度)に達した後、ブドウの中の色素のコンポーネントが半減したと推測しています。

ワインの中の色素でいちばん重要な要素はアントシアニンです。アントシアニンが減ってしまうと、単に色が薄くなるだけでなく、タンニンをより強く感じさせるようになります。アントシアニンはタンニンと結びついて、それがスムーズに感じられるようにする効果があるためです。

ヒートウェーブが毎年のように来るようになると、濃厚さで知られるナパのワインの色も落ちてしまうかもしれませんし、品質にも影響が出てくる可能性があります。