TTB(酒類・たばこ税貿易管理局)は2024年3月15日、カリフォルニアの新たなAVAとしてコントラ・コスタ(Contra Costa)を承認しました。
Contra Costa

コントラ・コスタはサンフランシスコの東方、ススーン湾(Suisun Bay)の南側になります。近隣のAVAを見ると、少し南にウェンテのあるリヴァモア・ヴァレー(Livermore Valley)、北東方面にはローダイ(Lodi)、北西方面にはナパヴァレー(Napa Valley)があります。

また、コントラ・コスタAVA自体はサンフランシスコ・ベイ(San Francisco Bay)という広域のAVAに含まれており、さらにはセントラル・コースト(Central Coast)の一部でもあります。AVAの部分的な重なりを防ぐために、今回サンフランシスコ・ベイとセントラル・コーストの領域がコントラ・コスタを完全に含むように修正されています。

コントラ・コスタAVAはススーン湾に面しているため、内陸でやや温暖ですが海からの冷気の影響も受けます。全体に標高は低く、なだらかな丘が連なっています。

ブドウ品種としてはジンファンデルなどが作られており、有名な畑としては1890年代に植えられたジンファンデルなどの畑エヴァンゲーロ(Evangelho)などがあります。

なお、コントラ・コスタは郡の名前でもあるので、これまでもラベルにコントラ・コスタと記したワインはあります。コントラ・コスタAVAはコントラ・コスタ郡に含まれていますが領域は完全に同じではありません。今後は単にContra Costaト記した場合はAVA名ということになります。

同じように郡名と同じAVA名を持ったものには、Monterey、El Dorado、San Benitoがあります(ほかにもあるかもしれませんが調べきれていません)。