ソノマのジンファンデルの雄「カーライル」が廃業へ
ワイン・スペクテーターの記事によるとソノマのカーライル(Carlisle)ワイナリーが2024年ヴィンテージを最後に廃業するとのことです(Sonoma's Carlisle Winery Calls it Quits)。
カーライルはベッドロックやターリー、リメリック・レーン、ロバート・バイアルなどと並ぶ古木のジンファンデルの代表的プロデューサー。1920年代に植樹された自身のカーライル・ヴィンヤードや、ベッドロック、テルデスキなどソノマを中心とした古木の畑から数多くの単一畑のワインを造っています。
廃業する理由は引退のため。オーナーのマイク・オフィサーと妻のケンドール、ワインメーカーのジェイ・マドックスのいずれも60代で70前には引退したいと考えていました。ワイナリーを売却しようとしたこともありましたが、カーライルの古木の畑へのこだわりやパッションなどを受け継ぐ買い手が現れず、廃業することになったそうです。
マイク・オフィサーは1987年に趣味としてワイン造りを始め、1991年にソノマに引っ越し。1998年からプロになりました。ワイン・スペクテーターで最高98点を取るなど、高評価のワインを数多く作っていました。生産量は全部で8000ケースと少量。家族経営を貫いてきました。
2024年は五つの畑から2700ケースくらいだけを作ります。来年以降もエステートの畑だけは作るかもしれないとのこと。しばらくは在庫の管理などもあるので、すぐに完全な廃業というわけではないようです。