SFクロニクル紙のライターだったW. Blake Gray氏が12ドル以下のワインの中でお勧めのものを記事に書いています(ワイン一覧はこちら)。奥様が日本語にまとめたものもあるので,こちらが分かりやすいと思います(その1その2)。

挙げられているのは以下のワイン(アルファベット順)。
2006 Charles Shaw California Shiraz ($2)
2003 Columbia Crest Grand Estates Columbia Valley Shiraz ($11)
2006 Columbia Crest Two Vines Columbia Valley Gewurztraminer ($8)
2005 Cycles Gladiator California Cabernet Sauvignon ($10)
2006 Dry Creek Vineyard Clarksburg Dry Chenin Blanc ($11.50)
2006 Edna Valley Vineyard Paragon San Luis Obispo Chardonnay ($12)
NV Frontier Red Lot No. 71 California Red Wine ($10)
2006 Geyser Peak California Sauvignon Blanc ($12)
NV Hangtown Red El Dorado County Lot 35 ($10)
NV Korbel California Brut Rosé ($12)
2006 McManis Family Vineyards California Pinot Grigio ($10)
2006 McManis Family Vineyards California Zinfandel ($11)
2004 Napa Ridge Napa Valley Cabernet Sauvignon ($12)
2006 Pomelo California Sauvignon Blanc ($10)
2006 Sobon Estate Amador County Old Vines Zinfandel ($12)

面白いのはノンヴィンテージでブレンドもロットによって変わるFrontier RedとHangtown Redが入っていること。前者はSanta BarbaraのFess Parkerが作るワインで,ここのワイナリはSidewaysでマイルスがスピット・バケツからワインを飲むシーンで使われています。記事ではこのワインの中身はこのスピット・バケツのように何でもぶちこんだブレンドだと書いていますが,意外にも味はいけるとのこと。

また,KorbelやNapa Ridgeといったワインマニアには鼻の先で笑われてしまいそうなワインが入っているのもなかなか面白いです。Korbelは安スパークリングを作るワイナリで,いまだにブランドにChampagneと入れているあたりにいまいち感が溢れ出ているのですが,意外に味は悪くないようです。Napa Ridgeはナパのブドウを使っていないのにブランド名でNapaと称しているということで裁判になったワイン。裁判のせいもあって,ネガティブ・イメージでとらえがちですが,実は裁判の決着後,メーカーのFranzia(Two Buck Chuck=Charles Shawもここのワイン)はナパのブドウでワインを作るように変えたとのこと。内容もよくなっているようです。