takuyaさん,zoukさんも書いていらっしゃいますが,ワイナートが大幅な誌面刷新をしています。特集が「ワイン講座2009」ということで,これまでの高尚でマニアックなイメージから,もっと取っ付きやすいところを狙っているようです。

そのせいかどうか珍しくカリフォルニアワインの記事も載っています。セントラルコーストの特集で北はRidge(ここはセントラル・コーストではありませんが素通りできなかった旨書いてあります)から,南はSanta Barbara Wineryまで。L'Aventureのようなまだ知る人ぞ知るに近いところもあればSanfordのような老舗もある,でもMelvilleやLoring,Sea Smokeなど今のSanta Rita Hillsを代表するようなところは載っていないなど,ちょっと不思議な選択。広告主の兼ね合いなのかなあと思いましたが,特にそれ関連で広告が入っているようでもなかったし。Santa Lucia Highlandsを「シャルドネで有名」としているのもちょっと違和感が。

ちなみに書いているのは田中克幸氏。以前はワイナートの主筆だったと思いますが,肩書きが「ワイン評論家」に変わっています。編集部を離れたということなのでしょう。カリフォルニアの記事が載ることになったのもそのせいなのかも(カリフォルニアを載せないという話はzoukさんのところを参照してください)。

今回の方針転換,どうなんでしょうね? コンシューマ寄りの姿勢を示すというのは「あり」かもしれませんが,それで今の1800円という価格はちょっと高すぎるような気がします。