読売新聞のサイトの「ワイン漬けDiary」で「本家と見分けのつかないスパークリング」としてロデレール・エステートのスパークリング・ワインが紹介されていました。

ロデレール・エステートの「本家」といえばもちろん「ルイ・ロデレール」。超高級シャンパーニュの「クリスタル」など,シャンパーニュ・ハウスの中でも高級感のあるところ。

今回の記事は,そのルイ・ロデレールの「NVブリュット・プルミエ・クリュ」(市価6000円程度)とロデレール・エステートの「カルテット・ブリュット」(市価3000円弱)をブラインドで飲んで,後者を本家だと思ってしまったという話と,それを確かめるために改めてこのワインだけを飲んだという話。
ただ、ラベルを眺めながら飲むと、違う感想を抱いた。妙に中間の膨らみがある、余韻の切れが太い……現金なものだ。我々がいかにラベルにだまされているかということも思い知った。

というあたり,なかなか正直な感じ。ただ飲み直したらダメだったというわけではなく
半分ほど残して、翌日も飲んでみた。劇的に発展はしなかったが、酸の角がとれておいしくなっていた。1日たってからおいしいスパークリング・ワインは本物だ。シャンパーニュでもへたれるものは珍しくないのだから。

とのこと。

なお,このコラムを書いている山本昭彦さんは「ボルドー・バブル崩壊」などの本も書いているジャーナリストです。

ちなみに記事中ロデレール・エステートが「ソノマ・コースト」にあると書いてありますが,正確には「Anderson Valley」。ソノマの北のメンドシーノにあります。

またカルテット・ブリュットは輸出用のブランド名で米国ではBrutに相当します。ロゼもあります。また1ランク上のものはL'Ermitage/L'Ermitage Roseとなっています。日本の値段は比較的リーズナブルなのでお試しあれ。