というわけで豚しゃぶを堪能して,いよいよ本来の目的であるポスト印象派展に向かったのですが,さすが人気展覧会。午後3時でも40分待ちという人の多さ。ちなみにこの日は会期中唯一日曜日で8時までオープンしている日。そのせいもあったのかもしれません。

中もすごい人で一つの絵を見るのに5分くらいかかるような感じです。僕は後ろから見ても大丈夫ですが,子供たちは一番前に行かないとちゃんと見られないし。

ドガの「階段を上がる踊り子」は一番最初の絵。やっぱり光の使い方が上手だなあと思いました。モネの「日傘の女性」はここまで崩してしまっていいのかという,ちょっと衝撃すらある作品でした。

このほか,記憶に残った作品はジョルジュ・レメンの「ハイストの浜辺」,ゴッホの「アニエールのレストラン・ド・ラ・シレーヌ」,ゴーギャンの「黄色いキリストのある自画像」,フェリックス・ヴァロットンの「ボールで遊ぶ子供のいる公園」,アンリ・ルソーの「蛇使いの女」など。

特にルソーの作品は,暗いところの描写がすばらしく,それと蛇使いの女の目の強さは一番印象的でした。やっぱり本物を見るというのはいいものです。

これだけのボリュームのこれだけの名画をこれだけの人の中で見るのはかなり消耗しましたが,豚しゃぶパワーでなんとか乗り切れました。