「玄関口」始めて14年を振り返る(ブログ10周年に寄せて)
正確に覚えていないのですが、1999年8月18日前後に「カリフォルニアワインの玄関口」(当初の名称は「カリフォルニア・ワイナリーの玄関口」)をオープンしたので、早14年が経ちました。
ブログを始めてからも、ほぼ10年半(2003年3月に始めた最初のブログは「Memorandum」、2004年4月から「お勝手口」、現在の2代目「お勝手口」は2006年2月から)。
今年はブログ10周年とのことで、おりしも「ブロガーサミット」なるイベントも開かれていますが、自分にとってのサイトやブログについて、ちょっと書いてみたいと思います。
つらつら歴史を振り返ると、当初からカリフォルニアのワイナリーに行く人のための情報源になることを目的としていました。今もワイナリー紹介のページがサイトの重要なコンテンツであるのは、その目的から逸れずにいる証拠だと思います。
初めはそれ以外に、飲んだワインを紹介するページだったり、レストランを紹介するページだったりがありました。レストランの部分は形を変えて「無敵のカリフォルニアワイン講座《ナパ編》」に収録されており、飲んだワインの紹介は、たまにブログで書いています。
それ以外には、当時のサイトの常として、掲示板がありました。この掲示板を通じて知り合った方々とは今でもお付き合いがある人が何人かいます。掲示板は、ブログになったことでブログのコメントという形になり、現在はスパム防止のためにFacebookの機能を使った形に変えています。
ただ、掲示板は、ブログへのコメントよりも双方向性が強いため、独自の文化があり、SNSを通じた交流よりも、何か深いつながりになっていたような気がします。それが失われたのはちょっと残念なところです。
2000年にオープンした「カリフォルニアワインのファンクラブ」(CWFC)は、特に掲示板を大いに生かしたサイトであり、その存在は、このサイトにとっても大きなものでした。
ちょっと話が逸れましたが、当初のサイトはマイクロソフトのFrontPageというソフトで管理していましたが(掲示板は専用のサービスをレンタル)、新しいページを作るのは結構面倒でした。パソコン上でHTMLを書いて新しいページを作り、トップページにそこへのリンクを付ける、その繰り返しでした。2000年当時のトップページがInternet Archiveにあったので、画像を貼っておきますが、いろいろなコーナーが増えているのがわかると思います。
そこで、少しでも更新が楽なページを作ろうと考え、Webサイト上で文字入力をして更新すると、記事と目次を同時に作ってくれる、そんな仕組みを作って「コラム」というコラムにしました。今から考えれば原始的なブログのようなものです。これが2000年末頃だったと思います。
「コラム」にはブログのテンプレートのような機能もあったので、表示形式を変えて「CWFC」のサイトの「四方山玄関口」というページとしても見られるようにしていました。
2003年になったころ、海外でBlog(当時はWeblogという言葉もよく使われていました)というのが広がっているという話を聞き、Googleに買収されたばかりのBloggerというサービスを使ってブログを作りました。それが冒頭に書いた「Memorandum」です。
Bloggerはサービス上で記事を書くものの、最終的には自サイトにインポートして公開するというユニークな形式でした。ただ、サービスが重く、文字化けも多く、機能は低かったので1年使ったところで、別のものを探すことになりました。2004年春です。
そのころ一番メジャーだったのはMovable Type(MT)でした。Bloggerからデータをインポートできるというので、一度導入してインポートしたところ、当時のレンタル・サービスの容量をあっという間に超えてしまいました。MTは各ページについてHTMLを生成するのでどうしても容量を食ってしまうのです。
そこで、容量を食わない動的にページを作るものを探し、Nucleus CMSを使い始めました。日本語向け機能が入っていない海外のレンタルサービスで日本語処理をちゃんと行うためにライブラリを自分で書いたのも当時のことです。
Nucleusは使い勝手も(当時としては)悪くなく、機能拡張も容易だったので、随分機能拡張を作り、コアの開発までしていた時期もありました。その頃の日本語Nucleusのコアメンバーとも、付き合いが続いています。
2006年1月に大きな転機が来ました。レンタルサービスがデータを全部失くしてしまうという事故があり、ブログのデータも玄関口のデータも全部なくなってしまったのです。玄関口の方はローカルからある程度復旧することも可能でしたが、ほとんど更新が止まっていたので、玄関口もお勝手口も全部ひっくるめてNucleusで管理する大刷新を行いました。ワイナリ紹介ページで地図を表示するという悲願の機能も加えました。
そこから今までの7年半は、割と淡々と続けているような気がします。
ブログについて書くつもりが、結局サイトの更新についての記事になってしまいましたが、結局僕にとっては、コンテンツを、できるだけ簡単に手間なく更新をしたいということが一番の課題だったのです。コラムを作ったとき、ブログを始めたとき、全部をNucleusで管理するようにしたとき、どれも変わりません。
ブログというツールは、大きく姿を変えずに10年使っていて、まだそれ以上のものが出てきていないということは、すごいことだと思います。
今後も、もっといいツールが出てきたら乗り換えるかもしれないし、そうでなければ、今のまま、続けていきたいと思います。いつまで続けるのかは分かりませんが、まだまだ書きたいことはたくさんあります。僕に時間をください(笑)。
ブログを始めてからも、ほぼ10年半(2003年3月に始めた最初のブログは「Memorandum」、2004年4月から「お勝手口」、現在の2代目「お勝手口」は2006年2月から)。
今年はブログ10周年とのことで、おりしも「ブロガーサミット」なるイベントも開かれていますが、自分にとってのサイトやブログについて、ちょっと書いてみたいと思います。
つらつら歴史を振り返ると、当初からカリフォルニアのワイナリーに行く人のための情報源になることを目的としていました。今もワイナリー紹介のページがサイトの重要なコンテンツであるのは、その目的から逸れずにいる証拠だと思います。
初めはそれ以外に、飲んだワインを紹介するページだったり、レストランを紹介するページだったりがありました。レストランの部分は形を変えて「無敵のカリフォルニアワイン講座《ナパ編》」に収録されており、飲んだワインの紹介は、たまにブログで書いています。
それ以外には、当時のサイトの常として、掲示板がありました。この掲示板を通じて知り合った方々とは今でもお付き合いがある人が何人かいます。掲示板は、ブログになったことでブログのコメントという形になり、現在はスパム防止のためにFacebookの機能を使った形に変えています。
ただ、掲示板は、ブログへのコメントよりも双方向性が強いため、独自の文化があり、SNSを通じた交流よりも、何か深いつながりになっていたような気がします。それが失われたのはちょっと残念なところです。
2000年にオープンした「カリフォルニアワインのファンクラブ」(CWFC)は、特に掲示板を大いに生かしたサイトであり、その存在は、このサイトにとっても大きなものでした。
ちょっと話が逸れましたが、当初のサイトはマイクロソフトのFrontPageというソフトで管理していましたが(掲示板は専用のサービスをレンタル)、新しいページを作るのは結構面倒でした。パソコン上でHTMLを書いて新しいページを作り、トップページにそこへのリンクを付ける、その繰り返しでした。2000年当時のトップページがInternet Archiveにあったので、画像を貼っておきますが、いろいろなコーナーが増えているのがわかると思います。
そこで、少しでも更新が楽なページを作ろうと考え、Webサイト上で文字入力をして更新すると、記事と目次を同時に作ってくれる、そんな仕組みを作って「コラム」というコラムにしました。今から考えれば原始的なブログのようなものです。これが2000年末頃だったと思います。
「コラム」にはブログのテンプレートのような機能もあったので、表示形式を変えて「CWFC」のサイトの「四方山玄関口」というページとしても見られるようにしていました。
2003年になったころ、海外でBlog(当時はWeblogという言葉もよく使われていました)というのが広がっているという話を聞き、Googleに買収されたばかりのBloggerというサービスを使ってブログを作りました。それが冒頭に書いた「Memorandum」です。
Bloggerはサービス上で記事を書くものの、最終的には自サイトにインポートして公開するというユニークな形式でした。ただ、サービスが重く、文字化けも多く、機能は低かったので1年使ったところで、別のものを探すことになりました。2004年春です。
そのころ一番メジャーだったのはMovable Type(MT)でした。Bloggerからデータをインポートできるというので、一度導入してインポートしたところ、当時のレンタル・サービスの容量をあっという間に超えてしまいました。MTは各ページについてHTMLを生成するのでどうしても容量を食ってしまうのです。
そこで、容量を食わない動的にページを作るものを探し、Nucleus CMSを使い始めました。日本語向け機能が入っていない海外のレンタルサービスで日本語処理をちゃんと行うためにライブラリを自分で書いたのも当時のことです。
Nucleusは使い勝手も(当時としては)悪くなく、機能拡張も容易だったので、随分機能拡張を作り、コアの開発までしていた時期もありました。その頃の日本語Nucleusのコアメンバーとも、付き合いが続いています。
2006年1月に大きな転機が来ました。レンタルサービスがデータを全部失くしてしまうという事故があり、ブログのデータも玄関口のデータも全部なくなってしまったのです。玄関口の方はローカルからある程度復旧することも可能でしたが、ほとんど更新が止まっていたので、玄関口もお勝手口も全部ひっくるめてNucleusで管理する大刷新を行いました。ワイナリ紹介ページで地図を表示するという悲願の機能も加えました。
そこから今までの7年半は、割と淡々と続けているような気がします。
ブログについて書くつもりが、結局サイトの更新についての記事になってしまいましたが、結局僕にとっては、コンテンツを、できるだけ簡単に手間なく更新をしたいということが一番の課題だったのです。コラムを作ったとき、ブログを始めたとき、全部をNucleusで管理するようにしたとき、どれも変わりません。
ブログというツールは、大きく姿を変えずに10年使っていて、まだそれ以上のものが出てきていないということは、すごいことだと思います。
今後も、もっといいツールが出てきたら乗り換えるかもしれないし、そうでなければ、今のまま、続けていきたいと思います。いつまで続けるのかは分かりませんが、まだまだ書きたいことはたくさんあります。僕に時間をください(笑)。