シー・スモーク(Sea Smoke)といえば、サンタ・バーバラのサンタ・リタ・ヒルズを代表するワイナリーの1つとして、一時は絶大な人気があったワイナリーです。

例えば、2003年のピノ・ノワール「Ten」はWine Advocate誌で96点を取っており、メルヴィルやブリュワー・クリフトンなどと並んで、サンタ・リタ・ヒルズのピノ・ノワールのトップクラスとみなされていました。ワインメーカーのクリス・キュランも2005年にSFクロニクルのワインメーカー・オブ・ザ・イヤーに選ばれています。ちょうど、映画「Sideways」によるサンタ・バーバラとピノ・ノワールの人気にも乗り、入手もかなり困難でした。

日本にも輸入されていましたが、本ブログで取り上げたのは2008年が最後。この年にはクリス・キュランがシー・スモークをやめており、そういったことも影響したのかもしれません。なお、クリス・キュランは移ったFoleyを2010年にやめており、今はサンタ・バーバラでD'Alfonso-Curran(ダルフォンソ・キュラン)というワイナリーをやっています。

前置きが長くなりましたが、そのシー・スモークが久々に輸入されています。フラグシップのTenが税込み1万1000円台とかつてよりも安く、ワイナリー価格の82ドルと比べてもそれほど遜色ない価格になっています。また、初登場のピノ・ノワール100%スパークリングもあります。

祝再開とはいえ、本数はかなり少ないので、入手はお早めに。