『神の雫』の12使徒にも選ばれたシン・クア・ノン。毎年、ワインに特別な名前とラベルを付ける、カリフォルニアの数あるワイナリーの中でもユニークさにおいて孤高の存在です。また、Wine Advocate誌でこれまで100点を14本ものワインで取っており、品質的にも群を抜いているといっていいでしょう。

日本には毎年シラーとグルナッシュがワイナリー蔵出しで入荷しており、100点のワインとしては安価で買える、実はとても恵まれた環境にあります。今年も2013年のものが入ってきています。

先日、ミュージシャンのプリンスが亡くなりました(ご冥福をお祈りします)。まったく偶然でしょうが、今回の2013年のものはプリンスに影響された名前になっています。

生産者コメントにはこう書かれているそうです(一部)。
2013ヴィンテージのシネ・クア・ノンには今までよりも更に面白いものにするため、アーティスト「プリンス」がかつて自分を記号で表記した様に単語ではなく記号によって表すことにしました。

2013ヴィンテージのシラーとグルナッシュには、男性のシンボル「♂」と女性のシンボル「♀」を与えました。(レストランのワインリストでどう扱われるか見るのが今から楽しみです。)


つまり、シラーが「♂」、グルナッシュが「♀」です。日本人は漢字としてこれらを簡単に入力できますが、欧米の人は困るでしょうね。なお、「♂」はmale、「♀」はfemaleと呼んでいるようです。

シン・クア・ノンのシラー、グルナッシュは2010年の「ストックホルム・シンドローム」がどちらもWine Advocateで100点でした。2013年は誰もが認める良ヴィンテージ。それ以来のアベック満点もあり得るかもしれません。