優秀なジンファンデルを多数作っているセゲシオですが、味わいで一歩抜きん出ていたのがコルティナ。リッジのリットン・スプリングスなどと並んでソノマのドライ・クリーク・ヴァレーの古木の畑を代表するジンファンデルといっていいでしょう。


日本への輸入が久しぶりに再開されたホワイトホール・レーン。ナパの中堅ワイナリーで品質には定評があります。そこのいわゆる「レッド・ブレンド」がトレ・レオーニ。カベルネ・ソーヴィニヨンを中心に、シラーやジンファンデルをブレンドしています。カベルネ・ソーヴィニヨンの質実剛健さにシラーのあけっぴろげな感じが加わり、とても飲みやすくおいしいワインになっています。値段も4800円とカベルネ・ソーヴィニヨンよりだいぶ安いし、ラベルも素敵です。


日本で、3000円前後の「ちょっといいカベルネ・ソーヴィニヨン」として人気が高いのがフランシスカンとシミ。実はどちらも同じインポーターであり、今回は並べて試飲してみました。どちっらもさすがのできでファンが多いのもなるほどですが、個人的にはナパの冷涼感もわずかに出たシミが好きでした。


パソ・ロブレスのJロアーはコスパの高さでは定評のあるワイナリー。セブン・オーク カベルネ・ソーヴィニヨンは2500円ですが、先程のシミにも負けないレベルの高さです。



シャトー・イガイタカハのオフクロビューティ。名前がユニークですが味わいもユニーク。バルベーラを使った赤ワインで、酸味の強さが特徴。その酸をおいしいと思うかどうかで賛否が分かれるそうですが、個人的にはかなり好きな味でした。



シャトー・イガイタカハのフラッグシップのピノ・ノワール2本。「トキメキ」はポール・ラトーが造るワイン。ポール・ラトーにしては比較的安価ですが、レベルはさすがです。隣のピノ・ノワール「園」もポール・ラトーに負けない味わい。どちらも非常においしいピノ・ノワールです。


最後に、今回最大の発見だったのがステファン・ヴィンセント。どの品種も2000円台ですが「ラベルのつけま違いじゃないの?」と思う美味しさ。まだ市場には出回っていないと思いますが、みつけたら「買い」です。