ナパのダリオッシュなどを輸入するデプト・プランニングの試飲会から美味しかったワインを紹介します。カリフォルニアがメインのインポーターですが、ニュージーランドやスペインのワインもあります。


ニュージーランドのクルクルというかわいい名前のワイナリーのピノ・グリです。ピノ・グリ、そんなに好きな品種ではないのですが、これはおいしい。うまみがあるのと同時に酸もきれいです。後味の苦みがグリップ感となって味わいを引き締めます。


スペインのクロ・ポン・フロックスというワイナリーのカバです。レゼルバのブリュットとロゼ・ブリュット。レゼルバが3000円でロゼは3300円とかなりのコスパです。


ソノマの注目ワイナリー「アパーチャー・セラーズ」のカベルネ・ソーヴィニョンです。リッチでふくよかな味わい。きめの細かいタンニンが高級感を感じさせます。


ベンジャミン・シルバーの「724レディック・ストリート」というワイン。2010年と2011年をブレンドしたというノン・ヴィンテージのワイン。レッド・ブレンドです。これは初めて飲みましたがリッチで酸もあり、バランスよく美味しい。これが6000円はかなりのバーゲンです。
49%サンジョヴェーゼ、31%カベルネ・ソーヴィニョンなどをブレンドしています。


C.G.ディアーリのシエラフットヒルズのジンファンデル。豊かな果実味で美味しい。多くの人がイメージするカリフォルニアのジンファンデルの形といってもいいでしょう。


ダリオッシュのカベルネ・ソーヴィニョン。モダン系カベルネ・ソーヴィニョンのお手本のようないいカベルネです。素晴らしい。


デリンガーのピノ・ノワールとシャルドネ。シャルドネは樽もしっかり効かせたクラシックなスタイル。ピノ・ノワールは酸のきれいさが際立っています。


ダックスープ(Duxoup)というワイナリーも知りませんでしたが、シャルボノのワインが輸入されていることも知りませんでした。シャルボノは超マイナー品種で、カリフォルニアではごくわずかしか栽培されていません(絶滅寸前、シャルボノに惹かれる人たち)。私もシャルボノメインのワインは初めて飲みましたが、濃厚でタンニンも酸もしっかりあり、濃いワイン好きの方にはぜひ飲んでほしいワインです。


ジラソーレは9月のAmerican Wine Dayで試飲したときも印象の良かったワイン。メンドシーノで有機栽培で作られているワインです。親しみやすい味わいですが上品さもあり、いいワインです。


もう一つメンドシーノからエノトリアというワイナリーのドルチェット。ドルチェットもカリフォルニアではあまり見かけない品種です。これもかなりタンニンのしっかりしたワインですが、ふくよかさもあっておいしいです。


ナパの一等地であるオークヴィルで作るハイランズのジンファンデル。パワフルで果実味豊か。複雑さもあり美味しいです。


私市友宏さんの幻ワイナリーのロゼスパークリング。新商品です。リッチさがありますがテクスチャは極めてスムーズ。泡のきめこまかさも上質さを物語ります。


マルドナードのシャルドネは、高級感あふれる上質な味わい。カーネロスの自社畑のブドウを使っています。


ニコルスのオーナーのキース・ニコルスさんはもうワイン造りからは手を引いているそうなので、今残っているものがなくなればニコルスも終わることになりそうです。古いヴィンテージのものばかりでボトル差もあると思いますが、今回試飲した中ではこのジンファンデルがよかったです。リッチですがテクスチャはスムーズ。まだまだ若さを感じます。


プライドはナパとソノマにまたがって畑を持つワイナリー。スプリング・マウンテンの山のワイナリーとして名を馳せています。このカベルネ・ソーヴィニョンもかなりタニックでまだがちがちですが、山のストラクチャがあり山カベ好きにおすすめです。


ロス(Roth)のソーヴィニョン・ブランはバランスのいい味わい。コスパ高いです。


シルバー・ストーンのメルローはリッチな味わいですが、ストラクチャーもあり、秀逸なメルローです3000円はお値打ち。


テラ・ヴァレンタインはナパのスプリング・マウンテンにあるワイナリー。ラベルはいかにもヴァレンタインというラブリーな雰囲気ですが、ワインの味わいは山ならではのストロング・スタイル。プライドと並んで山カベ好きにおすすめです。プティ・シラーの方はさらにパワフル。濃厚ワインが飲みたいという方におすすめです。