ソノマのロシアン・リバー・ヴァレーに、日系女性ドンナ・カトウによる新しいワイナリー「アドンナ(Adonna)」が設立されたという記事がForbesに出ていました。
ドンナ・カトウ

ドンナ・カトウの座右の銘が「一期一会」。「日本の哲学である『一期一会』は、ブドウ畑の進化する性質、つまりブドウが最高の状態へと成熟していく中での季節の移り変わり、そしてどのヴィンテージも前年や来年とは同じではないという考え方を反映しています。私たちは、ブドウ畑の声をワインを通して表現し、それぞれのボトルに場所と時間の神聖さを捉えるよう、ワイン造りを工夫しています」と説明している。

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ドンナ・カトウは生化学を学び、研究生物学者としてキャリアをスタートし、後にバイオテクノロジー・コンサルティング会社を設立して成功を収めました。UCデーヴィスの学生時代にブドウ栽培の入門クラスを受講したことがあり、ワイン造りに興味を持つようになりました。その後、乳がんと診断されたことをきっかけにキャリアを考え、土地とのつながりを求めてワイン造りを始めることにしました。ワイナリーを始めるにあたっては改めてブドウ栽培と醸造の修士を取得しています。

アドンナの畑「キャンフィールド・ヴィンヤード(Canfield Vineyard)」はロシアン・リバー・ヴァレーのセバストポール・ヒルズにあります。ゴールドリッジ土壌の土地です。
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アドンナのラベルにはイチョウの葉が描かれています。イチョウは不屈の精神と長寿を象徴する植物として崇められているとのこと。また、彼女の4人の息子たちへの敬意も表しています。葉が円を描くのは自然の循環やワイン造り、人生の様々な段階をイメージしています。

アドンナのメインのワインはピノ・ノワールですが、ユニークなのはピノ・ノワールから白ワインも作っていることです。ピノ・ノワールのボディ感を保ちながら白ワインのフレッシュさもあるワインだそうです。