FoleyやLinCourtといったワイナリをサンタバーバラ地域で持っているBill Foleyが買収攻勢を進めていることは以前紹介しました(関連記事1関連記事2関連記事3)。

Wine Spectator誌の記事によると,彼が新たに選んだ買収先はナパ。Merusというワイナリです。Merus(読み方はメラス?,メルス?)は所謂ガレージワインとして作られており,2000年以降急速に名を馳せたワイナリ。Wine Advocate誌ではデビュー・ヴィンテージの98年で93点を取ったのを皮切りに,99年も93点。2000年は90点と沈んだものの2001年が94-97,2002年と2003年が95,2004年が94点,2005年が96点,2006年が91-94点と高得点を連発しています。当然,市場ではプレミアムが付いて取引されていますが,ワイナリ経営は苦しかったようです。

Foleyによる買収後もワイン作りには影響がなく,1500ケースという生産量もキープするそうです。今後は畑を買ったり(今は全部購入したブドウを使っています),ワイナリ設備を作ったりといったことも視野に入れているとか。Merus単独で儲けたいというよりも,他のワイナリも買収してトータルでビジネスにしていくという感じでしょうか。



Wine Spectatorの記事には今年買収したAshley'sをTwo Sistersというブランドにした旨も書かれていました。Bill Foleyからはしばらく目が離せないかもしれません。

追伸:Parkerの掲示板では否定的な意見が目立っています。