最初は「オフィシャル州ワイン」,批判を受けて「歴史的州ワイン」とZinを名付けようとした案をアーノルド・シュワルツネッガー知事が拒否しました。
「ナパやソノマのカベルネ,セントラル・コーストのデリケートなピノ・ノワール,サン・ホアキン・ヴァレーやシエラ・フットヒルズのジンファンデル,どれを取ってみてもカリフォルニアは世界でもすばらしいワインを作っている。カリフォルニアワインは作家や画家,アカデミー賞を取った映画などをインスパイアしてきたのだ」と拒否理由に書いたとか。
まともすぎてちょっと感動しました。
""It would be a shame," the governor wrote, to effectively snub syrah and spite chardonnay."
ContraCostaTimes.com | 08/28/2006 | Governor rejects designating zinfandel state wine
「ナパやソノマのカベルネ,セントラル・コーストのデリケートなピノ・ノワール,サン・ホアキン・ヴァレーやシエラ・フットヒルズのジンファンデル,どれを取ってみてもカリフォルニアは世界でもすばらしいワインを作っている。カリフォルニアワインは作家や画家,アカデミー賞を取った映画などをインスパイアしてきたのだ」と拒否理由に書いたとか。
まともすぎてちょっと感動しました。
Robert Parkerに次ぐWine Advocate誌のテイスター/ライターであったPierre A. Rovaniが同誌を離れることが明らかになりました。既にDecanter誌などで噂が流れていましたがRovani自身がParkerの掲示板でそれを認め,Parkerも追記しています。
RovaniによるとParkerは今年初頭にはWine Advocate誌の「公式相続者」としてRovaniを指名するほど両者の関係は密だそうです。今回もその後関係が悪化したということではなく,Rovani側のワイン・ビジネスに戻りたいという希望が強かったということです。
Rovaniによるとワインの評論家であることはワイン・ビジネスからは独立であるということ(広告も無料の食事も無料の旅行もなし)。孤独を強いられる職業です。本来社交性が強いRovaniは,寡黙な評論家としての生活を続けることに耐えられなくなったということです。
なお,Decanter誌にはイタリア担当のDaniel Thomasesも同誌を離れるという噂も載っていましたが,それについては明らかでありません。
"Before the rumors (heck, the NYT is calling!) flying around the wine world get any further along, I want to let you all know that I am leaving The Wine Advocate."
Mark Squires' Bulletin Board on eRobertParker.com - After a Decade, A New Life
RovaniによるとParkerは今年初頭にはWine Advocate誌の「公式相続者」としてRovaniを指名するほど両者の関係は密だそうです。今回もその後関係が悪化したということではなく,Rovani側のワイン・ビジネスに戻りたいという希望が強かったということです。
Rovaniによるとワインの評論家であることはワイン・ビジネスからは独立であるということ(広告も無料の食事も無料の旅行もなし)。孤独を強いられる職業です。本来社交性が強いRovaniは,寡黙な評論家としての生活を続けることに耐えられなくなったということです。
なお,Decanter誌にはイタリア担当のDaniel Thomasesも同誌を離れるという噂も載っていましたが,それについては明らかでありません。
ナパ・ヴァレーの今年の出来は今のところ上々のようです。昨年よりは収穫量が少ないものの,質的には上がっている可能性が高そう。去年はいろいろハラハラしましたが,今年は比較的安心できる年になりそうです。
状況はCarnerosからCalistogaまでほぼ同様。7月の熱波で一時期ブドウが“シャットダウン”したものの,結果的には粒が小さく,フレーバーが強いブドウになっているとのことです。
"A handful of Napa growers met last week to prognosticate on how this upcoming harvest is shaping up. After an unexpectedly monstrous 2005, the expectations for 2006 are for an even, moderate and potentially exceptional year. This is almost across the board - from Carneros to Calistoga."
Harvest looking good
状況はCarnerosからCalistogaまでほぼ同様。7月の熱波で一時期ブドウが“シャットダウン”したものの,結果的には粒が小さく,フレーバーが強いブドウになっているとのことです。
ロスアンゼルスとサンディエゴの中間にあるテメキュラ・ヴァレーはカリフォルニアの主要なワイン栽培地域のほぼ南端。1990年代後半にはガラス羽シャープシューターを媒介とするブドウの死病「ピアス氏病」で大きな被害を受けました。
その後,スズメバチなどを使ったシャープシューターのコントロールが働き出し,テメキュラのブドウ生産も以前以上に活発になってきたそうです。
今ではワイナリの数もピアス氏病前よりも増えているとのこと。一時期はもうここはだめなのかと思いましたが,よく復活しました。
"The glassy-winged sharpshooter and Pierce's disease set back that vision. The disease wiped out about 1,000 acres of vines, the building of wineries virtually ceased, and much hand-wringing over the future of the area commenced."
Lifestyle/Scene - Temecula battles back from vineyards' sharpshooter problem - sacbee.com
その後,スズメバチなどを使ったシャープシューターのコントロールが働き出し,テメキュラのブドウ生産も以前以上に活発になってきたそうです。
今ではワイナリの数もピアス氏病前よりも増えているとのこと。一時期はもうここはだめなのかと思いましたが,よく復活しました。
新旧モンダヴィにからんで,2件の買収が続けてありました。まずKenda-JacksonのJess Jacksonが倒産したLegacy Estates Groupを買収。ここにはArrowoodやByronといった旧モンダヴィグループのワイナリとFreemark Abbeyが含まれています。
もう一つはモンダヴィ家の長男Michael Mondaviの一家がCarneros Creekを買収したというもの。Pope ValleyにあるAetna Springs Vineyardという畑を買収したというニュースもあります。詳しいことは近日公表される見込み。
"Vintners Jess Jackson and Barbara Banke Acquire Freemark Abbey Winery, Arrowood Vineyards & Winery and Byron Vineyard & Winery"
Wine Business - Wine News
もう一つはモンダヴィ家の長男Michael Mondaviの一家がCarneros Creekを買収したというもの。Pope ValleyにあるAetna Springs Vineyardという畑を買収したというニュースもあります。詳しいことは近日公表される見込み。
著名ワインブログVinographyのAlder氏が,ワインブロギングについて書いています。主題はコマーシャルなブログ(Sub-Zeroというワインセラー・ベンダーが始めたブログについての論評)なのですが,ちょっと面白かったのは自ら「ワインブロギングのグランドファーザー」と書いていること。
調べてみたら,Vinographyは2004年1月に始まったようです。一方,この「お勝手口」を始めたのは2004年3月でちょっと負けているようですが,実はその1年前,2003年3月から「Andy's Memorandam」というブログをやっていたのでした。ローカルのバックアップにだけ残していたのですが,一時的に復活させてみました。
僕も何か名乗ってみようかとも思ったのですが,「ブログの女王」というのはあるけど「ワインブログの王」じゃアホみたいだしねえ。何かいいキャッチコピーはないかな。
ところでVinographyから日本語のワインブログとしてうちへのリンクがあってちょっとびっくりしました。
"I've been called a lot of things. The grandfather of wine blogging. The uber wine blogger. The Numero Uno Wine Blogger."
Vinography: A Wine Blog: Is it a Wine Blog? Or Not.
調べてみたら,Vinographyは2004年1月に始まったようです。一方,この「お勝手口」を始めたのは2004年3月でちょっと負けているようですが,実はその1年前,2003年3月から「Andy's Memorandam」というブログをやっていたのでした。ローカルのバックアップにだけ残していたのですが,一時的に復活させてみました。
僕も何か名乗ってみようかとも思ったのですが,「ブログの女王」というのはあるけど「ワインブログの王」じゃアホみたいだしねえ。何かいいキャッチコピーはないかな。
ところでVinographyから日本語のワインブログとしてうちへのリンクがあってちょっとびっくりしました。
米国のCostco(日本のコストコ)が,店頭に陳列するワインにWine Enthusiast誌のポイントとレビューを付けるそうです。FermentationのTom Wark氏によると,これはよい知らせ。理由は近年Wine Entusiast誌のカリフォルニアワインのレビューで濃いだけのワインに高評価を付けない傾向が強まっているから。
この変化には同誌の西海岸エディタSteven Heimoff氏が大きくかかわっているそうです。Wine Enthusiast誌というと,通販のおまけに付いてくる雑誌みたいなイメージもありましたが,結構がんばっているようですね。
"It seems more and more these reviews are marking down or not rating as high wines of huge extraction or high alcohols, or some combination thereof, in favor of wines of balance."
Fermentation: The Daily Wine Blog: Costco Chooses the Wine Enthusiast
この変化には同誌の西海岸エディタSteven Heimoff氏が大きくかかわっているそうです。Wine Enthusiast誌というと,通販のおまけに付いてくる雑誌みたいなイメージもありましたが,結構がんばっているようですね。
3月にオーナーが変わってからバブルの気配を見せていたScreaming Eagleですが,2003年のリリース価格は3本で1500ドル。1本500ドルに達したそうです。これでもボルドーの1級よりはまだ安いわけですが,一体だれが買って飲むんだろうと思うと,ちょっとやりきれない感じ。ワインは投資ではなく飲むものであってほしいものです。
この記事ではScreaming Eagleにとどまらず,最近のハイエンドワインの状況を様々な角度から書いています。ちょっと面白かったのは,Opus One,Caymusのスペシャル・セレクション,Beringerのプライベート・リザーブCabが「no-man's-land」(無人地帯)にいると評されてしまっていること。カルトのような熱狂的信者もいなければ,普通の人が飲む価格でもなく,中途半端なところに陥ってしまっているようです。
その中で一歩抜け出したのがInsignia。言うまでもなく昨年Wine Spectator誌でWine of the Yearに選ばれたためです。Insigniaのリリース価格はついに200ドルに達するとか。数年前まで100ドル以下で買えたことを考えると,悲しい限り。
"In June, the new owners of Screaming Eagle Winery in Oakville sent a letter to their mailing list subscribers, offering them the opportunity to purchase a three-pack of 2003 Screaming Eagle Napa Valley Cabernet Sauvignon for $1,500. That's $500 per 750-ml bottle, a price that makes Screaming Eagle the most expensive current-release wine made in America."
Worth its weight in gold? / Why some people happily pay $500 for a bottle of wine
この記事ではScreaming Eagleにとどまらず,最近のハイエンドワインの状況を様々な角度から書いています。ちょっと面白かったのは,Opus One,Caymusのスペシャル・セレクション,Beringerのプライベート・リザーブCabが「no-man's-land」(無人地帯)にいると評されてしまっていること。カルトのような熱狂的信者もいなければ,普通の人が飲む価格でもなく,中途半端なところに陥ってしまっているようです。
その中で一歩抜け出したのがInsignia。言うまでもなく昨年Wine Spectator誌でWine of the Yearに選ばれたためです。Insigniaのリリース価格はついに200ドルに達するとか。数年前まで100ドル以下で買えたことを考えると,悲しい限り。
ユニークなワイン名とラベルで知られるBonny Doonが,人気商品のBig HouseとCardinal ZinをThe Wine Groupに売却しました。The Wine Groupは新たにUnderdog Wine Marchantsという子会社を設立してこれらを販売するそうです。Bonny DoonのオーナーRandall Graham氏は次のように語っています。
思った以上にまともなのに驚いてしまったのですが(笑),そういうことだそうです。
"This sale allows us to return to our roots, as it were, and re-focus on the production of unique and distinctive, biodynamically produced wines, ones that will truly express a sense of place."
Wine Business - Wine News
思った以上にまともなのに驚いてしまったのですが(笑),そういうことだそうです。
メルシャンがスクリューキャップを使ったワインの情報を集めたサイトを作りました。
書いてあることは,まあこれまでも言ってきたようなことですが,要注目なのが「お勧めの開け方」の動画です。キャップをねじるのではなく,キャップの下を持ってボトルをねじって開けるのがお勧めだそうです。ちょっと斬新。
下は普及のためのロゴ。
"メルシャンによると、今年度中に輸入ワインの2割がスクリューキャップ式になる見込み。生産者側でも、コルクをスクリューキャップに切り替える動きが増えており、サイト上でもこうした情報を積極的に伝えて普及に努める。"
Yahoo!ニュース - フジサンケイ ビジネスアイ - メルシャン スクリューキャップの良さ訴え ワインのコルク栓は古い?
書いてあることは,まあこれまでも言ってきたようなことですが,要注目なのが「お勧めの開け方」の動画です。キャップをねじるのではなく,キャップの下を持ってボトルをねじって開けるのがお勧めだそうです。ちょっと斬新。
下は普及のためのロゴ。