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Date: 2007/0629 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wine and Spirits Dailyによると,Two Buck Chuckのあだ名で知られるCharles Shawの2005 Chardonnayが,California State Fairで最高得点を取ったそうです。
"Charles Shaw’s 2005 chardonnay beat out 350 other chardonnays in the competition."

Wine & Spirits Daily: TWO BUCK CHUCK WINS CALIFORNIA TASTING
Date: 2007/0621 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wine Opinionsというワイン専門の調査会社があるのですが,そこがコンシューマの20ドル超のワイン購入に何が一番影響しているか調べた結果についてWineCollectorというブログで紹介しています

その結果によると,一番影響が大きいのは「ワインについて詳しい友人」で72%,2番目が店のスタッフ(61%)でした。3位がWine Spectator(54%),Robert Parkerは4位(41%)に甘んじました。
Date: 2007/0620 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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連日のThe Cork Boardネタですが,昨日の記事に書いたナパでのモンダヴィ本著者サイン会がキャンセルになったそうです。理由を正したところ,
"We placed a call to Copperfield’s and were told that a reading was never scheduled and that the signing was never 100 percent confirmed and had been canceled. When we asked why, we were told we’d have to speak with the store manager for details. They are however selling the book we were told."

The Cork Board Blog Archive ‘House of Mondavi’ already causing a stir in the valley?
と謎は明らかにされないまま。周囲への影響を慮ったのでしょうか。

なお,著者サイン会についてはこちらに一覧があります。
Date: 2007/0619 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ワイン系ブログの中でも最近勢いがある「The Cork Board」にHouse of Mondaviの著者インタビューが載っていました。
"After conducting some 500 hours of interviews for her book, we turned the tables on author Julia Flynn Siler and asked her a few questions about the potentially explosive book that looks at the rise and fall of the Mondavi family empire."

The Cork Board Blog Archive Five questions with Julia Flynn Siler, author of ‘The House of Mondavi’
本の執筆の経緯や,先日紹介したRobert自身の財政破綻が背景にあったことを掘り出したことなど,なかなか興味深いインタビューです。本も読みたいです。

追記:6/22にNapaの書店でサイン会があるそうです。
Date: 2007/0618 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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サンフランシスコ・クロニクルのGray記者が「Are ratings pointless? / The highs -- and lows -- of the 100-point scale」という記事を書いています。今は当たり前になった100ポイントのワイン採点法を改めて考える記事。面白いです。

Gray記者の奥様が,日本語でまとめてくださっているので,原文読むのが面倒な方はこちらをどうぞ。
ワインの100ポイント評価、本当に役立つの?
ワインのポイント評価、どう読むか?
満点ワイン、過激競争の舞台裏

記事によるといまや90点以上じゃないと,点を取る意味がないとのことですが,個人的には88点くらいで10ドル前後の価格といった辺りは,結構スイート・スポットの1つではないかと思います。
Date: 2007/0617 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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昨年あたりから,米国では「ロゼがブーム」という記事をよく見るようになり,ワイナリが出すロゼのワインも増えています。ニールセンの調査でそれが裏付けられました。
"Sales of higher-end rose wines have jumped 45 percent nationally in the past year, making $6-plus versions of the ros varietal"

Report: Ros wine sales in U.S. rise dramatically - East Bay Business Times:
2007年3月10日までの52週間で,リカーショップやドラッグストア,スーパーにおけるロゼの販売は前年より45%,900万ドル向上したとのこと。テーブル・ワイン全体の向上が8%だったのに比べ,極めて大きい伸びになっています。

スパークリング・ワインのロゼも40%向上。スパークリング・ワイン全体は4%とやや伸び悩んでいる中で突出しています。

また,「プレミアム・ロゼ」の分野では28銘柄が新登場。これも前年の15銘柄を上回っています。また,シャルドネなど他のヴァラエタルと異なり,トップ10ブランドが世界各国にちらばっているとのことです。他のヴァラエタルではトップ10中8個は米国産だとのこと。
Date: 2007/0616 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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「House of Mondavi」という本が6月19日に発売されます。その一部がWall Street Journal Onlineに出ていました。それによると,モンダヴィ凋落の遠因はモンダヴィ家絶頂の90年代末にあったとのこと。ロバートが,UC DavisやCopiaなどに多額の寄付をしたことが響いたのです。
"The roots of the problem lay in the late 1990s, when Mondavi stock was trading near the top of its range. "
How the Mondavis Lost an Empire

21世紀に入り,ドット・コム・バブルの崩壊とともに,カルト・ワイン・ブームも崩れ,高級ワイン市場は大きく衰退しました。さらにTwo Buck Chuckの台頭や,オーストラリアのYellow Tailのブームによって,稼ぎ頭だったWoodbridgeの業績にも大きな影響が出ました。これらによってモンダヴィの株価は急降下。寄付を支払うことがほとんど不可能な状況に陥ったのです。

ロバートを救う道,それはRobert Mondavi Wineryを手放すことしかなかったのでした。

誰もが敬愛し,ナパの繁栄の象徴であるRobert Mondavi。彼の不幸を読むのは,読むほうにとっても痛みを伴いそうです。ですが,カリフォルニアワイン・ファンとしては,読んでおかなければいけないかなあと思っています。

Date: 2007/0612 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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週末に開催されたオークション・ナパ・ヴァレーの売上は980万ドル。1000万ドルを超えたおととしよりは低いものの,昨年を超えました。

また単一ロットでは従来の100万ドルを超えるビッドが。
Breaking new records, the Staglin Family Vineyards Lot 24 surged ahead in bidding that had stalled at $900,000 for a package that included not only wine, but a six-day driving trip with the Staglins in Italy with the use of two Maserati sports cars, when winery owners Shari and Garen Staglin added ownership of one of the Maseratis if the bidder advanced to $1.1 million.

スタッグリン夫妻との6日間イタリア旅行付きでなんと110万ドル。すごいですね。
Date: 2007/0608 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ゴージャスさで知られるNapa最大のオークション「Auction Napa Valley」今年も今週末開かれますが,既に「E Auction」はインターネット上で開催中。ロット#1~27は日本時間の6/9午前4時まで,ロット#28~54は同4時半まで,ロット#55~81は同5時まで入札できます。入札は世界中どこからでもOKとのことです。

既に1万ドルを超えているロットの例としては「Lot #135 Kongsgaard」があります。これはKongsgaardのライブラリワインから6本をビッダー自身が選べるほか,4人までKongsgaard夫妻と食事ができます。

一方,あまり人気がない例は「Lot #158 Sjoeblom Winery」これはCabernet Sauvignonのスパークリング・ワイン24本というちょっと微妙な感じのもの。これを書いている時点では600ドルですから1本25ドル相当です。ちなみに流通価格は1本37ドル程度。

あと気になるのが「Lot #101 Napa Valley Vintners」これは自宅までBBQグリルやワイン(Joseph Phelps),BBQ食材とともにやってきてディナーをしてくれるというもののよう。これって日本まで来てくれるのでしょうか? (きっと何か読み落としているのだと思いますが)。


Date: 2007/0607 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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米国では最近「Wine 2.0」なる言葉が取り沙汰されるようになってきています。6/1にはサンフランシスコでWine 2.0というイベントも開催されました(このイベントは昨年11月に続き2回目)。

Wine 2.0といわれてもイメージできないと思いますが,まずはこのイベントに参加する会社やブログの一覧を見てください。ここからWine 2.0のイメージを膨らませてみましょう。

例えばCrushpadがあります。ご存知のように,ここはだれでも“そこそこの”お金を出せば自分のワインが作れるというサービスです。Wine Library TVはここでも何回か取り上げていますが,Vlog(Video Blog)の代表例です。Provinaも以前紹介しましたが自宅でワインを作るキットを発売しています。RadCruは,小規模生産のワインに限定して紹介するWebサイトです。

ここから伺えるのは「自分のワイン」であったり「自分のコンテンツ」です。これまでのように少数のワイン評論家が評価したワインを皆が同じように買うのではなく,ワインの流通・情報などの経路が多様になってくる,というのがWine 2.0の本質だと思います。Pinotbloggerのようにワイナリを作る過程から公開してしまうといった例もあります。

こういった動きが日本にどう影響を与えるのかについては,また別に書きます。少なくともCrushpadは日本からでも利用できますし,日本も大きく見ればその流れに乗っていくのでしょうけれど,今のところはそれが見えていない感があります。