Shuzさんのところで「ワイングラスの汚れどうしてますか?」という話が出ていたのですが,僕は普段はメラミンスポンジを使っています。
shuzさんはキッチンハイターがお勧めとのことだったので,台所の大掃除がてら,グラスをいくつかキッチンハイターで洗ってみました。
いい点は,こすらずきれいになること。特にグラスに切り込みなどのデザインがある場合,そこの汚れが簡単に落ちるのはありがたいです。透明感もメラミンスポンジよりちょっと上かも。一方,よくない点は匂いが残りやすいこと。相当よくすすいだつもりでしたが,グラスの一つは匂いが残ってしまいました。
ワイングラスの場合,内側は平滑ですから,メラミンスポンジでも十分に落ちます。簡便さではそちらが少し上で,ときどき気合を入れてピカピカにするにはキッチンハイターがよさそうです。
●2008年の更新はこれで最終です。よいお年を。
shuzさんはキッチンハイターがお勧めとのことだったので,台所の大掃除がてら,グラスをいくつかキッチンハイターで洗ってみました。
いい点は,こすらずきれいになること。特にグラスに切り込みなどのデザインがある場合,そこの汚れが簡単に落ちるのはありがたいです。透明感もメラミンスポンジよりちょっと上かも。一方,よくない点は匂いが残りやすいこと。相当よくすすいだつもりでしたが,グラスの一つは匂いが残ってしまいました。
ワイングラスの場合,内側は平滑ですから,メラミンスポンジでも十分に落ちます。簡便さではそちらが少し上で,ときどき気合を入れてピカピカにするにはキッチンハイターがよさそうです。
●2008年の更新はこれで最終です。よいお年を。
ギネスブックの記録を中心に世界のさまざまな数字をイラストを使って紹介する本です。イラストを描いたのが友人なので紹介します。
対象年齢は3歳~7歳。ひらがな,カタカナ,数字が読めれば楽しめますが,イラストがかわいいので字が読めない子でも,親と一緒であれば十分だと思います。うちの上の子(小6)も「絵がかわいい~」と興奮していました。巻末にゲームに使えるカードも付いているので,きっとこれに載っていることは,ずっと覚えていられるのではないでしょうか。僕もこれで世界一長いニンジンを覚えました(笑)。
世界地図も載っています。特に知識欲が旺盛な年中,年長くらいには最適だろうと思います。
Amazonの評価も星五つが4人で平均5。すばらしいです。
対象年齢は3歳~7歳。ひらがな,カタカナ,数字が読めれば楽しめますが,イラストがかわいいので字が読めない子でも,親と一緒であれば十分だと思います。うちの上の子(小6)も「絵がかわいい~」と興奮していました。巻末にゲームに使えるカードも付いているので,きっとこれに載っていることは,ずっと覚えていられるのではないでしょうか。僕もこれで世界一長いニンジンを覚えました(笑)。
世界地図も載っています。特に知識欲が旺盛な年中,年長くらいには最適だろうと思います。
Amazonの評価も星五つが4人で平均5。すばらしいです。
本書は,米国の海兵隊員としてパラオのペリリュー島および沖縄本島の戦いに従軍したユージン・B・スレッジ氏による記録である。戦争の最前線にいたものでなくては理解出来ないようなすさまじい体験をこれでもか,というほど詳細につづっている。
アメリカ人が戦争について書いたものというと,どうせ戦争賛歌ではないかとうがった見方をしてしまいそうになるが,本書の主題はむしろその真逆である。例えば次のような記述がある。
著者は海兵隊員として,日本兵を憎み,殺すことを教わり,実際に迫撃砲の担当として数多くの日本兵を殺している。戦場においてはまさに殺すか殺されるかであり,そこに選択の余地はないわけである。その現実と,上記のようなアイロニーが矛盾することなく存在している。それがまさにペリリューや沖縄のような激しい消耗戦の果てに行きつくところなのだろう。
この視点は,日本人が太平洋戦争を捉えるときにも重要なポイントになるような気がする。最近,いわゆる「自虐史観」を否定する意見として「ご先祖様が国のために必死になって戦ってきたことを間違っているとするのか」といったものをよく目にする。そうではないのだ。戦争のむなしさ,無意味さと,戦場で兵隊が必死に戦うことは矛盾しないのだ。国の過ちと個人の過ちは全く違うのである。
戦争とは何かを考えるため,いろいろな人に読んで欲しい本である。
アメリカ人が戦争について書いたものというと,どうせ戦争賛歌ではないかとうがった見方をしてしまいそうになるが,本書の主題はむしろその真逆である。例えば次のような記述がある。
珊瑚礁岩の染みを見ていると、政治家や新聞記者が好んで使う表現がいくつか頭に浮かんだ。「祖国のために血を流し」たり「命の血を犠牲として捧げる」のはなんと「雄雄しい」ことだろう、等等。そうした言葉が空疎に思えた。血が流れて喜ぶのはハエだけだ。(太字は引用者)
著者は海兵隊員として,日本兵を憎み,殺すことを教わり,実際に迫撃砲の担当として数多くの日本兵を殺している。戦場においてはまさに殺すか殺されるかであり,そこに選択の余地はないわけである。その現実と,上記のようなアイロニーが矛盾することなく存在している。それがまさにペリリューや沖縄のような激しい消耗戦の果てに行きつくところなのだろう。
この視点は,日本人が太平洋戦争を捉えるときにも重要なポイントになるような気がする。最近,いわゆる「自虐史観」を否定する意見として「ご先祖様が国のために必死になって戦ってきたことを間違っているとするのか」といったものをよく目にする。そうではないのだ。戦争のむなしさ,無意味さと,戦場で兵隊が必死に戦うことは矛盾しないのだ。国の過ちと個人の過ちは全く違うのである。
われわれは頭のつぶれた敵の将校を砲壕の端まで引きずっていき、斜面の下に転がした。暴力と衝撃と血糊と苦難――人間同士が殺しあう、醜い現実のすべてがそこに凝縮されていた。栄光ある戦争などという妄想を少しでも抱いている人々には、こういう出来事をこそ、とっくりとその目で見て欲しいものだ。敵も味方も、文明人どころか未開の野蛮人としか思えないような、それは残虐で非道な光景だった。(太字は引用者)
戦争とは何かを考えるため,いろいろな人に読んで欲しい本である。
コストコ(Costco)で買ったソヴィニョン・ブランを飲みました。House of Nobiloというのはニュージーランドではかなり大きなワイナリのようです。コンステレーション傘下で,コンステレーション・ジャパンが扱っています。リージョナル・コレクションという安価なシリーズはいくつかのオンライン・ショップで見かけました(いずれも売り切れでしたが)。
Iconというのは上級のシリーズで,Sauvignon Blancは割と高く評価されているようです。上級とはいえ,現地の価格は1500円程度。コストコでは1847円でした。リージョナル・コレクションが2300円くらいで売っていることを考えたら大分安いです。
味わいはさわやかキリリ系。グレープフルーツっぽい苦味もちょっとあります。冬よりも夏に合う感じですが,案外鍋なんかにもいいかもしれません。おいしかったけど,突出しているというほどではなかったかな。値段も違いますがドッグ・ポイントの方が好印象でした。まあ,でも1000円台なのでまた買うと思います。
Iconというのは上級のシリーズで,Sauvignon Blancは割と高く評価されているようです。上級とはいえ,現地の価格は1500円程度。コストコでは1847円でした。リージョナル・コレクションが2300円くらいで売っていることを考えたら大分安いです。
味わいはさわやかキリリ系。グレープフルーツっぽい苦味もちょっとあります。冬よりも夏に合う感じですが,案外鍋なんかにもいいかもしれません。おいしかったけど,突出しているというほどではなかったかな。値段も違いますがドッグ・ポイントの方が好印象でした。まあ,でも1000円台なのでまた買うと思います。
パリ16区の年末特別セールにDuMolが出ています。DuMolは国内のみならず米国でも入手困難な銘柄であり,しかも国内の価格はかなり高いことが多いですが,パリ16区の値段はほぼ現地価格。非常に良心的です。
ピノ・ノワールはAidan 2004とRussian River Valley 2006の2種だけが現状残っています。シャルドネはRussian River Valley 2005あたりがお買い得でしょう。
ピノ・ノワールはAidan 2004とRussian River Valley 2006の2種だけが現状残っています。シャルドネはRussian River Valley 2005あたりがお買い得でしょう。
かわばた酒店にPatz & Hallの単一畑シャルドネが安く入っています。2000年のHydeが5500円,Dutton Ranch(これは正確には複数の畑から成っています)が4500円。現地価格の最安並みでかなり安いです。HydeがWAで92点,Dutton Ranchが91点です。ただし,ヴィンテージが少し古いですから,なるべく早く飲んだほうがいいと思います。
今週で仕事納めなので,昨年同様白金の三合庵で年越しそばを食べてきました。今年は,職場が近所の友人と一緒。
この時期にしては空いているのは立地のせいか,はたまた景気も関係しているのか…
今年はお酒(八海山・本醸造)も一合だけ頼み(これはほとんど一人で飲みました),卵焼きとさつま揚げ,せいろは一枚。
ここの卵焼きはやっぱりおいしいです。甘くなく,出汁の味がいい。さつま揚げは普通でした。これだったらニシン頼んだ方がよかったかも。
そばも相変わらず量は少ないですが,味は抜群です。
日ごろのストレス解消でいろんなことをくっちゃべっていたらあっという間に一時間強。また,来年もよろしくお願いします。
この時期にしては空いているのは立地のせいか,はたまた景気も関係しているのか…
今年はお酒(八海山・本醸造)も一合だけ頼み(これはほとんど一人で飲みました),卵焼きとさつま揚げ,せいろは一枚。
ここの卵焼きはやっぱりおいしいです。甘くなく,出汁の味がいい。さつま揚げは普通でした。これだったらニシン頼んだ方がよかったかも。
そばも相変わらず量は少ないですが,味は抜群です。
日ごろのストレス解消でいろんなことをくっちゃべっていたらあっという間に一時間強。また,来年もよろしくお願いします。
またWine Advocate #180からのネタですが,某ワインショップと同じことを書くのは芸がないので,珍しくOpus Oneのことでも書いてみます。
私は,Opus Oneについては否定的なことを書いたり言うことが多いですが,それはこれだけ有名で人気があるこのワインが,その人気に応えるだけの品質を維持できておらず,また日本における価格の高さにも疑問を持っていたからです。ですからOpus Oneなら全部だめというわけではなく,今でもセラーには1本だけですが90年代半ばのOpus Oneを持っています(90ドルくらいで買ったもの)。
1997年のヴィンテージ以降低迷を続けていたこのワイン,どうやらついに復活してきたようです。WA #180によると2005が95+,2006が94,2007が94-97。例えば同じヴィンテージのInsigniaは95,94-96,95-97,Shafer Hillside Selectが97,93-95,98-99,Araujoが98,92-93,95-97と,若干見劣りする部分はあっても,ほぼトップクラスに返り咲いたと言って過言ではないでしょう。参考までにこれまでのWine Advocate誌の評価をグラフにしてみましたが,2005の95+というのは過去最高の評価です(グラフ内では95+は95,94-97は94と表示)。
ロバート・パーカーのレビューを年代別に見ていっても面白いです。96年は「これまでで最高のOpus Oneの一つ」と書いていたのが97~2000年はどんどん辛らつになります。
97年:「ヴィンテージを考えれば,このワインがどうあるべきかは言うにおよばず,がっかりするできだった」
98年:「ボルドーが悪い年に値段を下げるのにどうしてカリフォルニアの生産者は同じことができないのだろう」
99年:「ナパの最も割高なワインとして一票を投じる」
2000年:「ナパの最も割高なワインとして一票を投じる」
2001年と2002年は辛らつながらやや表現が優しくなります。
01年:「みかけだけでどうしようもなかった2000年と比べると大きな進歩だ」
02年:「最近のヴィンテージと比べると進歩しているが,かなり高すぎるワインの一つであるのは変わっていない」
それに対して2005年は「熟成したボルドーの最高のヴィンテージのような味わいだが,カリフォルニアで作られたものだ。今後20~25年飲めるだろう。ブラボー」と激賞した上「新しいワイン作りのチームになり,モンダヴィ家の影響がなくなった今,Opus Oneがこれまで最高の3部作を作ったことは皮肉である。このワインは常に実質よりも当てこすりにまみれてきた。トップワインを作っているときもあるのに,そうでないときには凝縮感が欠けていると貶められてきた。その批判はこの3ヴィンテージに対しては当てはまらないだろう」と書いています(訳は自信なし,間違っていたらごめんなさい)。
というわけで2005年は長い低迷からついに復活したようです(パーカーの言に乗るのはあまり芸が無いかもしれませんが,少なくとも1996~2002年までの評価は当たっていると思うので,2005以降についても基本的には信用しています)。
また,日本での価格は最近下がっており,以前のような米国価格の2倍を大きく超えるというところまで行きません。例えば2005年は米国でおおむね税抜き150ドル。日本は安いところで税抜き2万円を切ります。ほかのワインの近年の値上がりと比べたらむしろ格安な部類に入りそうです。
というわけで2005年のオーパス・ワンは,オーパスワン史上最も日本での価格が安く最も高品質になった可能性があります。今回の高評価でまた値段が上がる前にとっとと買うのが正解かもしれません。
私は,Opus Oneについては否定的なことを書いたり言うことが多いですが,それはこれだけ有名で人気があるこのワインが,その人気に応えるだけの品質を維持できておらず,また日本における価格の高さにも疑問を持っていたからです。ですからOpus Oneなら全部だめというわけではなく,今でもセラーには1本だけですが90年代半ばのOpus Oneを持っています(90ドルくらいで買ったもの)。
1997年のヴィンテージ以降低迷を続けていたこのワイン,どうやらついに復活してきたようです。WA #180によると2005が95+,2006が94,2007が94-97。例えば同じヴィンテージのInsigniaは95,94-96,95-97,Shafer Hillside Selectが97,93-95,98-99,Araujoが98,92-93,95-97と,若干見劣りする部分はあっても,ほぼトップクラスに返り咲いたと言って過言ではないでしょう。参考までにこれまでのWine Advocate誌の評価をグラフにしてみましたが,2005の95+というのは過去最高の評価です(グラフ内では95+は95,94-97は94と表示)。
ロバート・パーカーのレビューを年代別に見ていっても面白いです。96年は「これまでで最高のOpus Oneの一つ」と書いていたのが97~2000年はどんどん辛らつになります。
97年:「ヴィンテージを考えれば,このワインがどうあるべきかは言うにおよばず,がっかりするできだった」
98年:「ボルドーが悪い年に値段を下げるのにどうしてカリフォルニアの生産者は同じことができないのだろう」
99年:「ナパの最も割高なワインとして一票を投じる」
2000年:「ナパの最も割高なワインとして一票を投じる」
2001年と2002年は辛らつながらやや表現が優しくなります。
01年:「みかけだけでどうしようもなかった2000年と比べると大きな進歩だ」
02年:「最近のヴィンテージと比べると進歩しているが,かなり高すぎるワインの一つであるのは変わっていない」
それに対して2005年は「熟成したボルドーの最高のヴィンテージのような味わいだが,カリフォルニアで作られたものだ。今後20~25年飲めるだろう。ブラボー」と激賞した上「新しいワイン作りのチームになり,モンダヴィ家の影響がなくなった今,Opus Oneがこれまで最高の3部作を作ったことは皮肉である。このワインは常に実質よりも当てこすりにまみれてきた。トップワインを作っているときもあるのに,そうでないときには凝縮感が欠けていると貶められてきた。その批判はこの3ヴィンテージに対しては当てはまらないだろう」と書いています(訳は自信なし,間違っていたらごめんなさい)。
というわけで2005年は長い低迷からついに復活したようです(パーカーの言に乗るのはあまり芸が無いかもしれませんが,少なくとも1996~2002年までの評価は当たっていると思うので,2005以降についても基本的には信用しています)。
また,日本での価格は最近下がっており,以前のような米国価格の2倍を大きく超えるというところまで行きません。例えば2005年は米国でおおむね税抜き150ドル。日本は安いところで税抜き2万円を切ります。ほかのワインの近年の値上がりと比べたらむしろ格安な部類に入りそうです。
というわけで2005年のオーパス・ワンは,オーパスワン史上最も日本での価格が安く最も高品質になった可能性があります。今回の高評価でまた値段が上がる前にとっとと買うのが正解かもしれません。
我が家ではクリスマス・ディナーは珍しく4人とも家にいた23日に済ませてしまいました。料理の方はスタンダード?な日本スタイルのクリスマスで,鶏のモモのローストにオードブルといった感じ。コストコでスモーク・サーモンやハムのセットなどを買ったので,それが役に立ちました。
ワインは例によってアイアン・ホースのウェディング・キュベ。変わらぬおいしさ。また例によって飲みすぎてしまい,夜はダウンしてしまいました。ワイナリのWebサイトには「It is dangerously easy to drink」と書いてありますが,そのとおりです。
このスパークリング・ワイン,単体としてもおいしいですが,料理に合いやすいのがいいところ。ローストチキンやスモーク・サーモンといった味濃い目,脂多めのものにもよく合います。
ここのロゼがあったら,もっと言うことないのですがねえ…
ちなみに,残ったレタスとスモーク・サーモンを翌日ベーグル(これもコストコ)に挟んで食べたら「うま~」でした。
ワインは例によってアイアン・ホースのウェディング・キュベ。変わらぬおいしさ。また例によって飲みすぎてしまい,夜はダウンしてしまいました。ワイナリのWebサイトには「It is dangerously easy to drink」と書いてありますが,そのとおりです。
このスパークリング・ワイン,単体としてもおいしいですが,料理に合いやすいのがいいところ。ローストチキンやスモーク・サーモンといった味濃い目,脂多めのものにもよく合います。
ここのロゼがあったら,もっと言うことないのですがねえ…
ちなみに,残ったレタスとスモーク・サーモンを翌日ベーグル(これもコストコ)に挟んで食べたら「うま~」でした。
かわばた酒店のデイリー・セールでAu Bon ClimatのIsabelle 2006とKnox Alexander 2005が安いです。円高の現在,現地価格よりは少し高いですが,国内の価格としては多分最安価ではないかと思います。日本で「カリピノ」の先駆けとして人気があったこのワイナリ。一時はカレラ ジェンセンかABCのイザベルかと言われていましたが,人気復活を果たしたカレラに対してABCは話題に上がることは減ってしまいました。その代わり,価格は以前の半額程度まで落ちてありがたいことです。
また,ここのシャルドネでカルト的な人気があるニュイ・ブランシュも安くなっています(ヴィンテージは2005)。ただし,別ヴィンテージですが,もっと安く売っている店もあります。
また,ここのシャルドネでカルト的な人気があるニュイ・ブランシュも安くなっています(ヴィンテージは2005)。ただし,別ヴィンテージですが,もっと安く売っている店もあります。
ソノマの老舗ワイナリSebastianiをWilliam Foleyのグループが買収することが明らかになりました。William Foleyは2007年来,矢継ぎ早にワイナリ買収を手がけ,話題を振りまきましたが,この半年ほどはあまりニュースに上がるような話は出ていませんでした。
Sebastianiはソノマのダウンタウン近くにワイナリを構えており,ソノマを訪れる人は一度は行くのではないかと思うほど,人気のあるワイナリの一つです。オペレーションはこれまで通り続けられるようです。
Sebastianiはソノマのダウンタウン近くにワイナリを構えており,ソノマを訪れる人は一度は行くのではないかと思うほど,人気のあるワイナリの一つです。オペレーションはこれまで通り続けられるようです。
前の記事でWine Advocate誌の180号でRoarのPisoniが高評価だったと書きましたが,#180のほかのワインも調べてみました。今回は「The Best of Northan California」がメインでありカリフォルニアワインだけで1560本リストアップされています。100点ワインも3本。Colgin(コルギン) IX Proprietary Red Estate 2006とSchrader(シュレイダー) Cellars Cabernet Sauvitnon Ccs 2006,同じくCabernet Sauvignon Old Sparky 2006です。
SchraderはRBS To Kalon Vineyard 2006のカベルネも99点。このほか99点はAbreuのThorevilos 2005,Hundred AcreのKayli Morgan 2006,MarcassinのMarcassin Chardonnay 2005およびPinot Noir 2003の計5本です。
このように上位は有名&高価格で手が出ないワイナリのオンパレード。今出てきたワイナリの他のワインのほか,Paul Hobbs, Araujo, Screaming Eagle, Shafer, Bond, Harlan, Kapcsandyまでが97点以上,Lokoya, Kistler, Larkmead, Maybach, Peter Michael, Mount Eden, Robert Keenan, Joseph Phelps, Hanzell, Hartford Court, Aubert, Beau Vigne, Spottswoode, Stonestreet, Tor Kenward, Brewer-Clifton, Blankiet, Bryan, Conn Valley, Dominus, Rudd, Scarecrow, Pahlmeyer, Pax, Plumpjack, Ramey, Roar, Sloanまでが96点。
ということで96点になると急に登場ワイナリが増えてきます。ちなみにBrewer-Cliftonの96点はChardonnay Mount Carmel 2006でした。こういう状況ですので,先ほどのRoarはMarcassin,Kistlerを除くと評価トップ,2006年の中でも評価トップだったわけです。
それから,今回「シンデレラ・ワイン」的位置付けなのがKapcsandy(キャプサンディ)。2006 Kapcsandy Family Winery Roberta's Reserve State Lane Vineyardが97点など,96点以上で3本,93点以上で9本ものワインが高評価を得ています。
Robert Parkerも「fabulous success story」と書いていますが,オーナーはハンガリーからの移民(ヴァランドローで研修を受けていたことがあるそうです)で,BeringerからState Laneという畑を買い取ってワイン作りをはじめました。この畑はBeringerのPrivate Reserveにもしばしば使われたということですが,畑を「ヘレン・ターリー仕様」で植え替え,Denis MalbecというボルドーのLatourの醸造責任者を勤めた人を採用し,ワイン作りを始めたそうです。最初のヴィンテージが2005年で,そこから大成功を収めて,今回それをさらに伸ばしてきたわけです。
日本でも2005年のものは入荷しています。今回97点をとったRoberta's Reserveの2005年版は95+点。
ここのワイン,今後ますます入手しにくくなりそうです。
SchraderはRBS To Kalon Vineyard 2006のカベルネも99点。このほか99点はAbreuのThorevilos 2005,Hundred AcreのKayli Morgan 2006,MarcassinのMarcassin Chardonnay 2005およびPinot Noir 2003の計5本です。
このように上位は有名&高価格で手が出ないワイナリのオンパレード。今出てきたワイナリの他のワインのほか,Paul Hobbs, Araujo, Screaming Eagle, Shafer, Bond, Harlan, Kapcsandyまでが97点以上,Lokoya, Kistler, Larkmead, Maybach, Peter Michael, Mount Eden, Robert Keenan, Joseph Phelps, Hanzell, Hartford Court, Aubert, Beau Vigne, Spottswoode, Stonestreet, Tor Kenward, Brewer-Clifton, Blankiet, Bryan, Conn Valley, Dominus, Rudd, Scarecrow, Pahlmeyer, Pax, Plumpjack, Ramey, Roar, Sloanまでが96点。
ということで96点になると急に登場ワイナリが増えてきます。ちなみにBrewer-Cliftonの96点はChardonnay Mount Carmel 2006でした。こういう状況ですので,先ほどのRoarはMarcassin,Kistlerを除くと評価トップ,2006年の中でも評価トップだったわけです。
それから,今回「シンデレラ・ワイン」的位置付けなのがKapcsandy(キャプサンディ)。2006 Kapcsandy Family Winery Roberta's Reserve State Lane Vineyardが97点など,96点以上で3本,93点以上で9本ものワインが高評価を得ています。
Robert Parkerも「fabulous success story」と書いていますが,オーナーはハンガリーからの移民(ヴァランドローで研修を受けていたことがあるそうです)で,BeringerからState Laneという畑を買い取ってワイン作りをはじめました。この畑はBeringerのPrivate Reserveにもしばしば使われたということですが,畑を「ヘレン・ターリー仕様」で植え替え,Denis MalbecというボルドーのLatourの醸造責任者を勤めた人を採用し,ワイン作りを始めたそうです。最初のヴィンテージが2005年で,そこから大成功を収めて,今回それをさらに伸ばしてきたわけです。
日本でも2005年のものは入荷しています。今回97点をとったRoberta's Reserveの2005年版は95+点。
ここのワイン,今後ますます入手しにくくなりそうです。
柳屋のピノ特集に今日はRoarが出ています。2002のRosella'sと2006のPisoni。Rosella'sとGarys'のオーナー(Garys'は共同オーナー)であるGary Franscioni氏のワイナリであるRoarはいわば本家の一つであり,評価も高いです。特に2006のPisoniは公開されたばかりのWine Advocate誌#180で96点を取ってRobert Parkerに“Pinot Noir of the Vintage”の候補の一つと評価されています。
it boasts a deep plum/ruby color as well as a gorgeous bouquet of roasted herbs, truffles, underbrush, forest floor, black cherries, black currants, raspberries, and sweet earth. The complex aromatics are followed by a prodigiously concentrated palate, silky tannins, broad, expansive, multilayered flavors, and a sumptuous finish. This decadently rich, complex Pinot Noir should drink nicely for 5-7 years.
パリ16区で2008年最後のカリフォルニアとオレゴンのセールが始まっています。セール対象になっているのは
■ハーシュ・ヴィンヤーズ(Hirsch)
■コルギン(Colgin)
■ルイス・セラーズ(Lewis)
■サクソン(Saxum)
■ゴースト・ブロック(Ghost Block)
■ソーター(Soter)
■ハーラン・エステイト(Harlan Estate)
■ミューラ(Miura)
■シフレット(Shifflett)
■クリストム・ヴィンヤーズ(Cristom)
の10ワイナリ。目玉としてはハーラン・エステートの2003,2004がかなりの本数あること。後はいつもながら現地価格より安いSaxumとか,MiuraのPisoniやGarys'が1万円を大幅に切る値段で出ているあたり。
■ハーシュ・ヴィンヤーズ(Hirsch)
■コルギン(Colgin)
■ルイス・セラーズ(Lewis)
■サクソン(Saxum)
■ゴースト・ブロック(Ghost Block)
■ソーター(Soter)
■ハーラン・エステイト(Harlan Estate)
■ミューラ(Miura)
■シフレット(Shifflett)
■クリストム・ヴィンヤーズ(Cristom)
の10ワイナリ。目玉としてはハーラン・エステートの2003,2004がかなりの本数あること。後はいつもながら現地価格より安いSaxumとか,MiuraのPisoniやGarys'が1万円を大幅に切る値段で出ているあたり。
ちょうど柳屋にAugust West(オーガスト ウェスト)が出ていてちょっとびっくりしました。日本国内への入荷は初めてでしょうか? ここのRosella'sのピノは一番好きなピノの一つです。Parkerの掲示板でもピノの人気投票で必ず名前が挙がるワイン。もし飲んだことがなかったらこの機会にお試しください。
同時にKosta BrowneのRosella'sも出ていますが,値段3倍ですね。ちょっと高すぎな気もしますが,それほどおいしいのでしょうか?
ちなみに柳屋の説明には「扱う品種はピノノワール "だけ"」と書いてありますが,このブログで紹介しているように,年間数十ケースという規模ながらシャルドネとシラーも作っています。本数が少なすぎるので普通の流通に乗ることはないでしょうけど。
同時にKosta BrowneのRosella'sも出ていますが,値段3倍ですね。ちょっと高すぎな気もしますが,それほどおいしいのでしょうか?
●Ravenswood Vintner's Blend Zinfandel
コストコ(Costco)でいつも買っていたRancho Zabacoがなくなってしまったので,1000円前後の代替品として買ってみました。うーん,やっぱり安ジンファンデルの味。まずくはないし,価格相応ではありますが,同じ値段ならCabernetの方が良さそうかな。もう1個ランクが上がると全然違うと思うのですが。
●August West Syrah Rosella's Vineyard 2005
ピノを飲もうと思って引っ張り出したらSyrahだったのでちょっとびっくり。多分,これが最初のヴィンテージでしょう。2007年が過去最多の生産量で90ケースって書いてあったから,多分これは50ケース以下。1樽か2樽の世界です。
1日目はちょっとぴんとこない味でしたが,2日目からはスパイシーさだとかシラー特有のむんむんとした感じだとかがでてきておいしいです。あまり濃すぎず飲みやすいのもポイント高いところ。
ブログ調べたら去年は12月にAugust WestのChardonnayを飲んでいました。ちょっと変わったものを選ぶ月?
●Calera Pinot Noir Mt. Harlan Cuvee 2006
dancyuワイン大賞のワイン2回目です。これも1日目は香りが立たず,ややさびしい味わい。二日目は打って変わっていい香りです。味わいもアップ。まるで違うワインのようです。これで3000円台は安いですね。
コストコ(Costco)でいつも買っていたRancho Zabacoがなくなってしまったので,1000円前後の代替品として買ってみました。うーん,やっぱり安ジンファンデルの味。まずくはないし,価格相応ではありますが,同じ値段ならCabernetの方が良さそうかな。もう1個ランクが上がると全然違うと思うのですが。
●August West Syrah Rosella's Vineyard 2005
ピノを飲もうと思って引っ張り出したらSyrahだったのでちょっとびっくり。多分,これが最初のヴィンテージでしょう。2007年が過去最多の生産量で90ケースって書いてあったから,多分これは50ケース以下。1樽か2樽の世界です。
1日目はちょっとぴんとこない味でしたが,2日目からはスパイシーさだとかシラー特有のむんむんとした感じだとかがでてきておいしいです。あまり濃すぎず飲みやすいのもポイント高いところ。
ブログ調べたら去年は12月にAugust WestのChardonnayを飲んでいました。ちょっと変わったものを選ぶ月?
●Calera Pinot Noir Mt. Harlan Cuvee 2006
dancyuワイン大賞のワイン2回目です。これも1日目は香りが立たず,ややさびしい味わい。二日目は打って変わっていい香りです。味わいもアップ。まるで違うワインのようです。これで3000円台は安いですね。
SFクロニクル紙が恒例のWinemaker of the Yearを発表しました。昨年はカレラのJosh Jensen,おととしはRidgeのPaul Draperが受賞しましたが,今年はEhren Jordanでした。
Ehren Jordanといっても知らない人もいるかもしれませんが,あのTurleyのワインメーカーでありFaillaの共同経営者,Neyersのコンサルティング・ワインメーカーも勤めています。Turleyというと独特の高アルコールで極めて抽出度の高い濃いワインというイメージがありますが,一方でFaillaはエレガントなピノが売り物。それだけ幅が広いワインに対応できるというのが実力の証なのでしょう。なお,Faillaは共同経営者である奥さんの苗字で,ワイナリ設立時には二人の苗字を取ってFailla Jordanという名前でした。その後Jordan Wineryから提訴されてFaillaだけになったとのことです。
さて,Winemaker of the Yearが比較的名の知れたワイナリから選ばれているのに対し,新しいワイナリから選ばれるのが注目のワインメーカー(Winemaker to Watch)。おととしはSiduriのAdam&Diana Leeやハーン,Honigのワインメーカーが選ばれ,昨年はRusackなどが選ばれています。
今年はJeff Ames,Sarah Cahn Bennett/Aaron Cahn Bennet,Antoine Fabero,Nick de Luca,Kevin Kelleyの5組。Jeff AmesはTor Kenwardのワインメーカーを勤めながら最近Rudiusという自身のワイナリも始めた人。Sarah Cahn Bennett/Aaron Cahn BennetはNavarroのワインメーカー。Antoine FaberoはMazzoccoというワイナリの人。Nick de LucaはStar Laneのワインメーカー。Kevin KellyはSaliniaなどのワインメーカーです。
Star LaneはSFクロニクルのトップ100に入っていて,このブログでも何回か記事にしています(記事1,記事2,記事3)。Saliniaは同紙の「次世代カルト」に選ばれており,私も以前飲んだことがあります。個人的にはこのあたりに注目です。
Ehren Jordanといっても知らない人もいるかもしれませんが,あのTurleyのワインメーカーでありFaillaの共同経営者,Neyersのコンサルティング・ワインメーカーも勤めています。Turleyというと独特の高アルコールで極めて抽出度の高い濃いワインというイメージがありますが,一方でFaillaはエレガントなピノが売り物。それだけ幅が広いワインに対応できるというのが実力の証なのでしょう。なお,Faillaは共同経営者である奥さんの苗字で,ワイナリ設立時には二人の苗字を取ってFailla Jordanという名前でした。その後Jordan Wineryから提訴されてFaillaだけになったとのことです。
さて,Winemaker of the Yearが比較的名の知れたワイナリから選ばれているのに対し,新しいワイナリから選ばれるのが注目のワインメーカー(Winemaker to Watch)。おととしはSiduriのAdam&Diana Leeやハーン,Honigのワインメーカーが選ばれ,昨年はRusackなどが選ばれています。
今年はJeff Ames,Sarah Cahn Bennett/Aaron Cahn Bennet,Antoine Fabero,Nick de Luca,Kevin Kelleyの5組。Jeff AmesはTor Kenwardのワインメーカーを勤めながら最近Rudiusという自身のワイナリも始めた人。Sarah Cahn Bennett/Aaron Cahn BennetはNavarroのワインメーカー。Antoine FaberoはMazzoccoというワイナリの人。Nick de LucaはStar Laneのワインメーカー。Kevin KellyはSaliniaなどのワインメーカーです。
Star LaneはSFクロニクルのトップ100に入っていて,このブログでも何回か記事にしています(記事1,記事2,記事3)。Saliniaは同紙の「次世代カルト」に選ばれており,私も以前飲んだことがあります。個人的にはこのあたりに注目です。
【追記】割れないということではこんなのもあります。
1年半ほど前に「“割れない”グラスが登場」という記事を書きましたが,この記事「カレラ ジェンセン」や「ブショネ」ほどではないですが,割とコンスタントに検索されています。
そこで,その後どうなったのか調べてみたのですが,ちゃんと製品が出ていました。ミカサ(Mikasa)の「オープンアップ」および「セレクト」シリーズとして日本でも売っています。Kwarxと書いてあるのがそのグラスを使っている製品です。例えば,OENOLOGYセレクトのチューリップ74はリーデルのVinumボルドーよりちょっと大きい740ccで2脚2688円と値段は半分くらいです。より斬新なデザインのオープンアップでピノ・ノワールなどに向くという「ソフト」が4脚6426円と少し高くなりますが,それでも1脚2000円を切っています。
一番気になるのは「本当に割れないの?」ということでしょうけど,もちろんガラスですから全く割れないことはありません。しかし落としたりガラス同士をぶつけたりといった,普通では考えられないことをやっても一応大丈夫なようです。YouTubeにはメーカーが作ったビデオと素人が投稿したものがあったので両方貼っておきます。
1年半ほど前に「“割れない”グラスが登場」という記事を書きましたが,この記事「カレラ ジェンセン」や「ブショネ」ほどではないですが,割とコンスタントに検索されています。
そこで,その後どうなったのか調べてみたのですが,ちゃんと製品が出ていました。ミカサ(Mikasa)の「オープンアップ」および「セレクト」シリーズとして日本でも売っています。Kwarxと書いてあるのがそのグラスを使っている製品です。例えば,OENOLOGYセレクトのチューリップ74はリーデルのVinumボルドーよりちょっと大きい740ccで2脚2688円と値段は半分くらいです。より斬新なデザインのオープンアップでピノ・ノワールなどに向くという「ソフト」が4脚6426円と少し高くなりますが,それでも1脚2000円を切っています。
一番気になるのは「本当に割れないの?」ということでしょうけど,もちろんガラスですから全く割れないことはありません。しかし落としたりガラス同士をぶつけたりといった,普通では考えられないことをやっても一応大丈夫なようです。YouTubeにはメーカーが作ったビデオと素人が投稿したものがあったので両方貼っておきます。
ワイン&地酒 TODAの超特売コーナーが安いというのをトモさんに教えていただきました。カリフォルニアは少ないですが,L'AventureのOptimusが税抜き3990円,アイアン・ホースのウェディング・キュベが2640円など激安です。
ラヴェンチュールのオプティマスはこのワイナリの赤ワインでは一番安く,米国では35ドルくらいから売っていますが,日本の参考価格は1万2000円。3990円はほぼ現地価格。2005年はシラー51%,カベルネ44%,プチ・ヴェルド5%のブレンド。Wine Advocate誌では94点が付いています。
アイアン・ホースのウェディング・キュベは先月の柳屋のセールでも3500円。2640円は現地価格以下です。日本でこれ以上安く出ることはまずないでしょう。
Kongsgaardのシャルドネ2006は11940円。米国の価格は80~150ドル。中心価格は90~100ドル程度なので,それよりはちょっと高いですが日本では安い値段。Wine Advocate誌では92-94点。試飲したじきがかなり早かったようなので,今後評価が変わる可能性はかなり高いです。
最後はKistlerのChardonnay Vine Hill 2005が14990円。米国の価格は80~280ドルとかなり幅があります。130ドルくらいが多いので,若干高い程度。ただKistlerのシャルドネ単一畑は日本では大体2万円が相場ですから,それよりはかなり安いです。Wine Advocate誌では94-96点。
値段調べてませんが,ボルドーとかもかなり安そうです。例えば1991年のディケムのハーフボトルは12430円でした。
ラヴェンチュールのオプティマスはこのワイナリの赤ワインでは一番安く,米国では35ドルくらいから売っていますが,日本の参考価格は1万2000円。3990円はほぼ現地価格。2005年はシラー51%,カベルネ44%,プチ・ヴェルド5%のブレンド。Wine Advocate誌では94点が付いています。
it offers classic chocolate, cassis, espresso, and subtle wood notes along with a dense ruby/purple hue, gorgeous concentration, and plenty of spice, cedar, and a Pauillac-like complexity and richness. This serious effort is more French than Californian. It should drink well for 6-10 years.
アイアン・ホースのウェディング・キュベは先月の柳屋のセールでも3500円。2640円は現地価格以下です。日本でこれ以上安く出ることはまずないでしょう。
Kongsgaardのシャルドネ2006は11940円。米国の価格は80~150ドル。中心価格は90~100ドル程度なので,それよりはちょっと高いですが日本では安い値段。Wine Advocate誌では92-94点。試飲したじきがかなり早かったようなので,今後評価が変わる可能性はかなり高いです。
最後はKistlerのChardonnay Vine Hill 2005が14990円。米国の価格は80~280ドルとかなり幅があります。130ドルくらいが多いので,若干高い程度。ただKistlerのシャルドネ単一畑は日本では大体2万円が相場ですから,それよりはかなり安いです。Wine Advocate誌では94-96点。
A crisp, elegant yet powerful, mineral-dominated effort, the 2005 Chardonnay Vine Hill Vineyard is reticent at present, exhibiting scents of lemon oil, white currants, peaches, and orange rind. With striking intensity, great elegance, richness, precision, and delineation, this beautiful Chardonnay brought to mind a top-notch French Corton-Charlemagne.
値段調べてませんが,ボルドーとかもかなり安そうです。例えば1991年のディケムのハーフボトルは12430円でした。
タカムラで,ソノマ・コーストのKeller Estate(ケラー・エステート)のピノ・ノワール・セットを売っています。この7本セットのユニークなのはヴィンテージも畑も皆同じで,クローン(元になった樹)だけが違うこと。畑の中のメソ・クライメートやマイクロ・クライメートは同じなのかどうかまで言い出したら切りがないですが,基本的にはクローンの違いだけを味わえるわけです。
クローンはDijon系の115,667,777,828。それから「ラ・ターシュ」クローンというのは,説明ページにはスーツケース・クローンと書いてありますからPisoniのクローンでしょうか? あと,カリフォルニアでは比較的広く植えられているSwan(Joseph Swan由来)クローンの6種。最後の1本はこれらのブレンドになっています。
昨日,CWFCのワインを紹介した際に畑を紹介するビデオを埋め込みましたが,この中でもクローンの説明があり,Dijon 828は比較的新しいクローンで,多くのワインメーカーが興味を持っていると言っていました。また,もう一つ昨日のビデオと共通するのは畑がSonoma CoastのPetaluma Valleyという,太平洋沿岸の山脈の切れ目Petaluma Gapの影響を強く受けるところにあるところ。太平洋からの風と霧が直接来るため非常に冷涼な気候になるそうです。
というわけでいろいろ興味深いこのセット。ピノマニアの人はぜひどうぞ。自分もお金があったら買いたいです。
クローンはDijon系の115,667,777,828。それから「ラ・ターシュ」クローンというのは,説明ページにはスーツケース・クローンと書いてありますからPisoniのクローンでしょうか? あと,カリフォルニアでは比較的広く植えられているSwan(Joseph Swan由来)クローンの6種。最後の1本はこれらのブレンドになっています。
昨日,CWFCのワインを紹介した際に畑を紹介するビデオを埋め込みましたが,この中でもクローンの説明があり,Dijon 828は比較的新しいクローンで,多くのワインメーカーが興味を持っていると言っていました。また,もう一つ昨日のビデオと共通するのは畑がSonoma CoastのPetaluma Valleyという,太平洋沿岸の山脈の切れ目Petaluma Gapの影響を強く受けるところにあるところ。太平洋からの風と霧が直接来るため非常に冷涼な気候になるそうです。
というわけでいろいろ興味深いこのセット。ピノマニアの人はぜひどうぞ。自分もお金があったら買いたいです。
「カリフォルニアワインのファンクラブ」(CWFC)ブランドのワインがついに発売されました。Crushpadで醸造しており,シャルドネ,ピノ・ノワールともにSplit Rock(旧Gaps Crown)Vineyardのブドウを使っています。リアルワインガイドではzoukさんが「今飲んで 90,ポテンシャル 92+,飲み頃予想 2009~2016」と評価しています。
上のビデオはこの畑の紹介で,日本語キャプション付き。冷涼な気候やスペーシングなどを説明しています。Split Rockは先日紹介したCh. Igai Takahaのワインも使っているので,どう違うのか,飲み比べてみるのも面白いかもしれません。
上のビデオはこの畑の紹介で,日本語キャプション付き。冷涼な気候やスペーシングなどを説明しています。Split Rockは先日紹介したCh. Igai Takahaのワインも使っているので,どう違うのか,飲み比べてみるのも面白いかもしれません。
と子供たちが言うので,楽天でいろいろカニを見ているのですが,どれがお買い得なのやらよく分かりません。画面の派手さに辟易してしまうというのもあるけど…
例えば,今楽天の「激安セールコース」に出ているのだと,「ズワイガニ350g×12尾で5980円」とか,「3Lサイズのカニしゃぶ(5本入)が777円」とか,「ズワイガニ5kg入り20~30肩が6980円」とか,「6L本ズワイガニかにしゃぶ約500gずわい蟹爪しゃぶ約500g合わせて1kg!3980円」とかってあるのですが,形も種類も違うのでなかなか比較が難しいです。
どなたかカニ通の人,何がお勧めだか教えてくれたらうれしいです。
例えば,今楽天の「激安セールコース」に出ているのだと,「ズワイガニ350g×12尾で5980円」とか,「3Lサイズのカニしゃぶ(5本入)が777円」とか,「ズワイガニ5kg入り20~30肩が6980円」とか,「6L本ズワイガニかにしゃぶ約500gずわい蟹爪しゃぶ約500g合わせて1kg!3980円」とかってあるのですが,形も種類も違うのでなかなか比較が難しいです。
どなたかカニ通の人,何がお勧めだか教えてくれたらうれしいです。
いくつか小さなニュースをまとめて挙げておきます。
●破綻したCOPIAですが,CEOが12月5日付で辞任していたことが明らかになりました。チャプター11申請後の,交渉がうまくまとまらなかったためでしょう。その後の代表は取締役会会長のJoe Peatman氏で,清算が済むまでの従業員の給料を払えるようにすべく四苦八苦しているようです。
●相変わらず太陽電池関連のニュースはコンスタントにあります。Paso RoblesではJ&L Winesというディストリビュータが太陽電池の設備を導入しました。ソノマではGundlach Bundschuがインストールを完了。
一方で,ナパでは太陽電池のパネルが盗まれるという盗難事件も起きています。被害にあったのはHonigとZD。太陽電池に既にそういった流通市場ができているというのがちょっとびっくり。
●GalloがRRVのAVAを拡大しようとしている話を以前書きましたが,否決されました。まずはめでたし。
●破綻したCOPIAですが,CEOが12月5日付で辞任していたことが明らかになりました。チャプター11申請後の,交渉がうまくまとまらなかったためでしょう。その後の代表は取締役会会長のJoe Peatman氏で,清算が済むまでの従業員の給料を払えるようにすべく四苦八苦しているようです。
●相変わらず太陽電池関連のニュースはコンスタントにあります。Paso RoblesではJ&L Winesというディストリビュータが太陽電池の設備を導入しました。ソノマではGundlach Bundschuがインストールを完了。
一方で,ナパでは太陽電池のパネルが盗まれるという盗難事件も起きています。被害にあったのはHonigとZD。太陽電池に既にそういった流通市場ができているというのがちょっとびっくり。
●GalloがRRVのAVAを拡大しようとしている話を以前書きましたが,否決されました。まずはめでたし。
Sonomaの新進ワイナリSojournがソノマのダウンタウン近くにテイスティング・サロンをオープンしました。
このテイスティング・サロン,予約のみで最大12名まで入れます。新しいコンセプトというのは45分というかなりたっぷりの時間の着席テイスティングで,テイスティング料も取らないというあたりです。じっくり時間をかけて顧客とワインについて語り合いたいというのがその目的のようです。自身のワインに自信を持っているのでしょう。購入した顧客にも理由の如何を問わず不満がある場合は100%返金するという姿勢です。
ちなみにSojournはPinot Noirの専門誌Pinot Reportが高く評価しており,2006 Sojourn Cellars Sangiacomo Vineyards Sonoma Coast Pinot Noirに96点を与えています。また2007年にはRising StarやTop 12 Pinot Noirにも選んでいます。takuyaさんの記事もご参考に(記事1,記事2)。
なお,テイスティングの予約は
Phone: 707.933.9753
Fax: 707.940.0303
info@sojourncellars.com
このテイスティング・サロン,予約のみで最大12名まで入れます。新しいコンセプトというのは45分というかなりたっぷりの時間の着席テイスティングで,テイスティング料も取らないというあたりです。じっくり時間をかけて顧客とワインについて語り合いたいというのがその目的のようです。自身のワインに自信を持っているのでしょう。購入した顧客にも理由の如何を問わず不満がある場合は100%返金するという姿勢です。
ちなみにSojournはPinot Noirの専門誌Pinot Reportが高く評価しており,2006 Sojourn Cellars Sangiacomo Vineyards Sonoma Coast Pinot Noirに96点を与えています。また2007年にはRising StarやTop 12 Pinot Noirにも選んでいます。takuyaさんの記事もご参考に(記事1,記事2)。
なお,テイスティングの予約は
Phone: 707.933.9753
Fax: 707.940.0303
info@sojourncellars.com
Crushpadでワインを作る「都会のワインメーカー」を集めた組合が誕生しました。名前はSan Francisco Wine Association。発起人はDamian RaeというワイナリのJohn Tarabini氏。Crushpadでワイン作りのしきいは下がったものの,どうしてもブランド力というところでは欠けてしまいます。そこをなんとかしようというのがこの組合。
ということで,様々なテイスティング・イベントなどに出品していくようです。現時点で16のワイナリが参加しています。"SFWA's mission is to provide a common platform from which member wineries can get exposure they would be unable to achieve individually, through large tasting events, marketing initiatives and an online presence."
Wines & Vines - Wine Industry News Headlines - Urban Winemakers Unite
柳屋でもKistlerのセールが始まりました。どうも今年はネタがかぶりますね。値段はWassy'sと同じくらいですが,シャルドネの単一畑が数多く出ています。
Chapter11を申請したナパのCOPIAですが,営業継続の訴えが退けられました(Curtains for Copia: Napa wine site loses Chapter 11 battle - Sacramento Politics - California Politics | Sacramento Bee)。このまま消滅してしまう可能性が濃厚です。
ここまで来るといかんともしがたい感じです。
ここまで来るといかんともしがたい感じです。
Wassy'sでKistler(キスラー)のKistler VineyardやCuvee Catherine(キュヴェ・キャサリン)のピノが複数ヴィンテージ入荷しています。米国の価格と比べると高いのですが,普通のKistler Vineyardは米国で100ドル台前半まで下落しているので,どうせ買うなら高いですが,価格差1万円くらいで評価が高いキュヴェ・キャサリンでしょう。いずれも1,2本なので多分明日には売り切れるだろうと思います。早い者勝ち。
2003~2005と並ぶ中,一押しは2005年。評価も高いですし,キスラーのピノは熟成を楽しむのが難しく,若いうちに飲んだほうが楽しめそうだからです。ちなみにRobert Parkerのコメントは
ちなみにレイティングは2005が96,2004が94-95,2003が94-96です。
2003~2005と並ぶ中,一押しは2005年。評価も高いですし,キスラーのピノは熟成を楽しむのが難しく,若いうちに飲んだほうが楽しめそうだからです。ちなみにRobert Parkerのコメントは
2005年
The 2005 Pinot Noir Kistler Vineyard Cuvee Catherine Occidental Station boasts a dark ruby/purple-tinged color as well as gorgeous aromas reminiscent of a DRC Grands Echezeaux. Spring flower, blueberry, raspberry, cherry, and forest floor aromas soar from the glass of this medium to full-bodied Pinot. With superb finesse, elegance, and the grace of a ballerina, this beauty can be enjoyed over the next 10-12 years.
2004年
The 2004 Pinot Noir Kistler Vineyard Cuvee Catherine Occidental Station boasts a glorious dark ruby/purple-tinged color as well as an extraordinary nose reminiscent of a Comte de Vogue Musigny Vieilles Vignes. Aromas of crushed rocks, violets, raspberries, sweet cherries, and a distinctive terroir character are present in this full-bodied effort. With oodles of vivacious fruit as well as wonderful freshness and palate penetration, this superb Pinot Noir should drink well for 10-12 years
2003年
The 2003 Pinot Noir Cuvee Catherine has a ruby/purple color, a big, ripe, framboise and currant fruit nose with some floral notes, forest floor, and a touch of new oak. The wine has great purity, medium to full body, and a long finish with good acidity.
ちなみにレイティングは2005が96,2004が94-95,2003が94-96です。
Wine Spectator誌が2008年のヴィンテージ状況をまとめている(米国,フランス)。
カリフォルニアは春先の霜で収穫量が激減した畑があるなど,今年は全般に難しいヴィンテージだったよう。WSの評価ではセントラル・コーストがB-,ナパがB+,ソノマがB,ニューヨークのフィンガーレイクがA-,ロング・アイランドがB,オレゴンがA,ワシントンがB+。
唯一Aが付いたオレゴンでも収穫量は20%減。9月は雨が多く,よくなかった2007年の再来かと思われたのが10月の好天で「ワールドシリーズの第7戦の9回裏に5点差をひっくり返したかのよう」(Rex HillのSam Tannahillワインメーカー)だとのこと。11月のThanksgivingまで収穫が続いたのは初めてだそうです。
ソノマも収穫量は20%減。9月の熱波であわてて収穫したところはあまりよくないが,待ったところはよかったなど,地域や畑によって大きな違いが出そうです。
セントラル・コーストも収穫は20%~50%減。強風のSanta Lucia Highlandsでは霜の影響こそ少なかったものの,風でブドウが「閉じて」しまった影響が出たとのこと。また,夏の山火事で空が雲に覆われてしまったこともあまりよくなかったようです。
カリフォルニアは春先の霜で収穫量が激減した畑があるなど,今年は全般に難しいヴィンテージだったよう。WSの評価ではセントラル・コーストがB-,ナパがB+,ソノマがB,ニューヨークのフィンガーレイクがA-,ロング・アイランドがB,オレゴンがA,ワシントンがB+。
唯一Aが付いたオレゴンでも収穫量は20%減。9月は雨が多く,よくなかった2007年の再来かと思われたのが10月の好天で「ワールドシリーズの第7戦の9回裏に5点差をひっくり返したかのよう」(Rex HillのSam Tannahillワインメーカー)だとのこと。11月のThanksgivingまで収穫が続いたのは初めてだそうです。
ソノマも収穫量は20%減。9月の熱波であわてて収穫したところはあまりよくないが,待ったところはよかったなど,地域や畑によって大きな違いが出そうです。
セントラル・コーストも収穫は20%~50%減。強風のSanta Lucia Highlandsでは霜の影響こそ少なかったものの,風でブドウが「閉じて」しまった影響が出たとのこと。また,夏の山火事で空が雲に覆われてしまったこともあまりよくなかったようです。
麻布十番のCWGでもクリスマス・プレゼントVol.7としてCalera Jensenがオールド・ヴィンテージから15%オフです(CWGのブログ)。
1983年が21420円,1984年が20060円,1986年が21420円,1987年が23120円,2003年が16370円,2004年が19640円です。価格以上にこれだけ熟成したJensenというのが貴重だと思います。ちなみに1983年のReedが20270円,1993年のSelleckが21420円です。
熟成して一番おいしいのはSelleckかも,という気もします。
また,Calera以外もいろいろ安くなっています。
1983年が21420円,1984年が20060円,1986年が21420円,1987年が23120円,2003年が16370円,2004年が19640円です。価格以上にこれだけ熟成したJensenというのが貴重だと思います。ちなみに1983年のReedが20270円,1993年のSelleckが21420円です。
熟成して一番おいしいのはSelleckかも,という気もします。
また,Calera以外もいろいろ安くなっています。
三軒茶屋のワインバー「のみ山」で師走価格ということでKistlerのChardonnay Vine Hill 1999とCalera Jensen 2005がいずれも1万9800円で飲めるそうです(Kistlerの記事,Calera Jensenの記事)。
Jensen,Kistlerとも日本の実売価格とほぼ同程度という値段です。レストランとしては格安でしょう。
Jensenは1本限定,そしてのみ山は座席数少なく貸切のことも多いので,必ず予約してから訪問してください。
Jensen,Kistlerとも日本の実売価格とほぼ同程度という値段です。レストランとしては格安でしょう。
Jensenは1本限定,そしてのみ山は座席数少なく貸切のことも多いので,必ず予約してから訪問してください。
SF Chronicleの記事でスパークリングについては簡単に触れただけだったので,12月ということもあるし,たまには全体を整理しておきます。パーカーの掲示板でも関連するスレッドがあったのでご参考に。
米国でスパークリングを専業あるいはメインでやっているワイナリというと,ナパのSchramsberg(シュラムスバーグ)やDomaine Chandon,Mumm Cuvee Napa,Domaine Carneros,ソノマのIron Horse,J,Gloria Ferrer,Korbel,Anderson ValleyのRoederer Estate,オレゴンのArgyle(アーガイル)あたりが有名です。このほか,Cliff Lede(S. Anderson)やArtesa(Codorniu Napa)はかつてはスパークリングを結構作っていましたが,今はほとんどやっていないと思います。また,オレゴンのSoterはピノが中心ですが,スパークリングの評価も高く,ソノマのSchug(シュグ)は珍しい赤(ピノ・ノワール)のスパークリングを作っています。また,Gruet(グリュエ)というニューメキシコにあるワイナリが近年注目を高めているようです。
不思議なことにセントラル・コーストではあまりスパークリングを作っているところはないようです。
米国でスパークリングを専業あるいはメインでやっているワイナリというと,ナパのSchramsberg(シュラムスバーグ)やDomaine Chandon,Mumm Cuvee Napa,Domaine Carneros,ソノマのIron Horse,J,Gloria Ferrer,Korbel,Anderson ValleyのRoederer Estate,オレゴンのArgyle(アーガイル)あたりが有名です。このほか,Cliff Lede(S. Anderson)やArtesa(Codorniu Napa)はかつてはスパークリングを結構作っていましたが,今はほとんどやっていないと思います。また,オレゴンのSoterはピノが中心ですが,スパークリングの評価も高く,ソノマのSchug(シュグ)は珍しい赤(ピノ・ノワール)のスパークリングを作っています。また,Gruet(グリュエ)というニューメキシコにあるワイナリが近年注目を高めているようです。
不思議なことにセントラル・コーストではあまりスパークリングを作っているところはないようです。
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師走というのはさすがに忙しいもので,今度はSF Chronicle紙が恒例のトップ100を発表しました。カリフォルニアからワシントンという西海岸のワインが対象。ピノ・ノワールが20本とカベルネ/メルロー系の23本に迫る本数選ばれていることや,マイナー品種のものも選ばれていること,10ドル台からと価格的に比較的リーズナブルなところからかなり選ばれていることなど,ほかとは一線を画したリストになっていてなかなか面白いです。
目に付いたワインをいくつか挙げましょう。
スパークリングではRoederer Estate(ロデレール・エステート)から2本選ばれています。シャルドネでは,先日紹介したAlma RosaのEl Jabaliという畑のものが選ばれています。Sauvignon BlancではGallo傘下のRancho Zabacoの18ドルのワインがリスト入りしているのがユニーク。Costcoあたりで入れて欲しいものです。
ピノではオレゴンのBergstromやDomaine Drouhinがリスト入り。Dancyuでワイン大賞だったCaleraのMt. Harlan Cuveeも入ってます。MacPhail Wightman House,Roessler La Brisa,Hirsch Vineyards Sonoma Coastと日本に入荷しているワインが結構入っています。
カベルネ系ではRobert MondaviのNapa Valley Merlot 23ドルあたりが面白いところ。今年の春に日本でも話題になったStar Lane(スター・レーン)もリスト入りしています。このワイン,おかじまやの三木香奈さんもお勧めということだったので,かなりよさそうです。値段も5000円台と米国の50ドルと同等。カベルネ系の中では安いほうです。
目に付いたワインをいくつか挙げましょう。
スパークリングではRoederer Estate(ロデレール・エステート)から2本選ばれています。シャルドネでは,先日紹介したAlma RosaのEl Jabaliという畑のものが選ばれています。Sauvignon BlancではGallo傘下のRancho Zabacoの18ドルのワインがリスト入りしているのがユニーク。Costcoあたりで入れて欲しいものです。
ピノではオレゴンのBergstromやDomaine Drouhinがリスト入り。Dancyuでワイン大賞だったCaleraのMt. Harlan Cuveeも入ってます。MacPhail Wightman House,Roessler La Brisa,Hirsch Vineyards Sonoma Coastと日本に入荷しているワインが結構入っています。
カベルネ系ではRobert MondaviのNapa Valley Merlot 23ドルあたりが面白いところ。今年の春に日本でも話題になったStar Lane(スター・レーン)もリスト入りしています。このワイン,おかじまやの三木香奈さんもお勧めということだったので,かなりよさそうです。値段も5000円台と米国の50ドルと同等。カベルネ系の中では安いほうです。
麻布十番のレストランCWG(California Wine Garden)で今週からランチが始まったと聞き,早速行ってきました。
ランチのメニューは「ベジタブルプレート」800円と「みやじ豚のスペアリブプレート」1000円の二つ。雑穀米のご飯とスープ,サラダが付きます。
頼んだのはみやじ豚のスペアリブプレート。するにサラダとスープがでてきます。サラダはベビーリーフのグリーンサラダでかなりたっぷり。満足できる量です。ちょっと苦味のあるリーフがおいしいです。ドレッシングが控えめで野菜の味を味わえるのもうれしいところ。
スープは日替わりだそうで,この日は卵と玉ねぎ,しいたけのスープ。しいたけの出汁が利いていてこれもなかなか。
さて,メインディッシュの登場です。写真では小さく見えますが,皿がレコード盤ほどもあるからで,実際は豚の分厚い切り身が3ピース。大食らいの男性でなければ十分な量です。豚はローストしてから切ったものに,ちょっとピリ辛のBBQソースが塗ってあります。分厚い切り身ですが,歯で噛み切れるやわらかさ。そして,この豚,旨みがすごいです。特に脂身。噛むと肉汁と旨みが口の中に広がります。これは「やまいち」の特ロースに匹敵するものがあるかも。
それと,付け合せの野菜が立派。根菜中心で歯ごたえたっぷり。大根のふくめ煮もおいしい。ご飯は雑穀米に大根の葉が混ぜてあります。
ランチ激戦区の麻布十番ですが,これはいいんじゃないでしょうか。肉も野菜も食べた感がたっぷりありますし,味もいいです。
なかなか夜はうかがえませんが,カウンターにはブログに載っていたGary Farrellが並んでいて食指をそそられました。
ランチのメニューは「ベジタブルプレート」800円と「みやじ豚のスペアリブプレート」1000円の二つ。雑穀米のご飯とスープ,サラダが付きます。
頼んだのはみやじ豚のスペアリブプレート。するにサラダとスープがでてきます。サラダはベビーリーフのグリーンサラダでかなりたっぷり。満足できる量です。ちょっと苦味のあるリーフがおいしいです。ドレッシングが控えめで野菜の味を味わえるのもうれしいところ。
スープは日替わりだそうで,この日は卵と玉ねぎ,しいたけのスープ。しいたけの出汁が利いていてこれもなかなか。
さて,メインディッシュの登場です。写真では小さく見えますが,皿がレコード盤ほどもあるからで,実際は豚の分厚い切り身が3ピース。大食らいの男性でなければ十分な量です。豚はローストしてから切ったものに,ちょっとピリ辛のBBQソースが塗ってあります。分厚い切り身ですが,歯で噛み切れるやわらかさ。そして,この豚,旨みがすごいです。特に脂身。噛むと肉汁と旨みが口の中に広がります。これは「やまいち」の特ロースに匹敵するものがあるかも。
それと,付け合せの野菜が立派。根菜中心で歯ごたえたっぷり。大根のふくめ煮もおいしい。ご飯は雑穀米に大根の葉が混ぜてあります。
ランチ激戦区の麻布十番ですが,これはいいんじゃないでしょうか。肉も野菜も食べた感がたっぷりありますし,味もいいです。
なかなか夜はうかがえませんが,カウンターにはブログに載っていたGary Farrellが並んでいて食指をそそられました。
書いている間に売れきれそうですが,一応載せておきます。柳屋でMarcassinのPinot Noir Marcassin Vineyard 2003が出ています。Wine Advocate誌で99点。パーカーは
と書いています。ちなみにここで言及されているBlue Slide Ridgeは98点でした。また,過去同誌で99点が付いているカリフォルニアのピノノワールはほかに2000年と2005年のKistler Cuvee Elizabethだけ。98点以上は1999年のKistler Cuvee Elizabethが(98-100)だったほかは,Marcassin Marcassinが1998年と2002年,Marcassin BSRが1998,1999
,2003年だけです。
また,米国の現在の市場価格は350~600ドルなので,今回の値段は決して高くありません。さすがに安旨カテゴリーに入れるのは気が引けますが…
販売ページ
PS. やっぱりすぐに売り切れました。
The 2003 Pinot Noir Marcassin Vineyard borders on perfection. Gorgeous floral notes intermixed with steak tartare, black raspberry, sweet cherry, plum, earth, and spice characteristics almost overwhelm the olfactory senses. Full-bodied with good acidity, sweet but present tannin, and a long, 50-second finish, this is a magnificent Pinot Noir. It’s hard to choose between this cuvee and the Blue Slide Ridge 2003 Pinot. Bottom line ... life is too short not to have both.
と書いています。ちなみにここで言及されているBlue Slide Ridgeは98点でした。また,過去同誌で99点が付いているカリフォルニアのピノノワールはほかに2000年と2005年のKistler Cuvee Elizabethだけ。98点以上は1999年のKistler Cuvee Elizabethが(98-100)だったほかは,Marcassin Marcassinが1998年と2002年,Marcassin BSRが1998,1999
,2003年だけです。
また,米国の現在の市場価格は350~600ドルなので,今回の値段は決して高くありません。さすがに安旨カテゴリーに入れるのは気が引けますが…
販売ページ
PS. やっぱりすぐに売り切れました。
さすがに12月はブログネタが多く,消化するのが大変です。今日はほかにもネタがあるのですが,とりあえず既に始まってしまっているこれを紹介します。
San Franciscoの対岸BerkeleyにあるChez Panisseと言えばカリフォルニア料理の発祥の地として知られる有名レストラン。オーナーのAlice Watersは料理本もいろいろ出しています。ここで今週13日までZinfandel Weekを開催中(レストランのサイト)。メニューが特別に用意されるだけでなく,ここのセラーから古いZinfandelも供されるということ。これは絶対に貴重です。時間があったらぜひ土曜日までに訪問してください。
Chez Panisseといったら野菜中心の比較的軽い味わいの料理が多そうでZinfandel?という気がしないでもないわけですが,そのあたりはSFGateのブログに詳しい説明が書かれています。33年前の1975年からJoseph Phelpsが,Chez Panisse用にハウスZinfandelを作っており(現在はGreen&Redに変更),Zinfandelヌーボーもたびたび供されたとのこと。このイベントも今回は初めてではなく,これまでも知る人ぞ知るものだったそうです。また提供されるのはRidgeなど比較的ひきしまった味わいのZinが中心になるようです。
参考までにChe Panisseの訪問記のリンクを貼っておきます。
San Franciscoの対岸BerkeleyにあるChez Panisseと言えばカリフォルニア料理の発祥の地として知られる有名レストラン。オーナーのAlice Watersは料理本もいろいろ出しています。ここで今週13日までZinfandel Weekを開催中(レストランのサイト)。メニューが特別に用意されるだけでなく,ここのセラーから古いZinfandelも供されるということ。これは絶対に貴重です。時間があったらぜひ土曜日までに訪問してください。
Chez Panisseといったら野菜中心の比較的軽い味わいの料理が多そうでZinfandel?という気がしないでもないわけですが,そのあたりはSFGateのブログに詳しい説明が書かれています。33年前の1975年からJoseph Phelpsが,Chez Panisse用にハウスZinfandelを作っており(現在はGreen&Redに変更),Zinfandelヌーボーもたびたび供されたとのこと。このイベントも今回は初めてではなく,これまでも知る人ぞ知るものだったそうです。また提供されるのはRidgeなど比較的ひきしまった味わいのZinが中心になるようです。
参考までにChe Panisseの訪問記のリンクを貼っておきます。
CWFCのナパ会長こと杉本隆英さんが,Crushpadで作るシャルドネとピノのブランドCh. Igai Takahaの最新作(2007ヴィンテージもの)がVin du 268(ヴァン・デュ・ニロヤ)に入荷しています。ほかに,同じくCrushpadで作るDainのAmerican Beautyなども。
Ch. Igai Takahaの2007ヴィンテージはシャルドネがSleepy HollowとSplit Rockの2種,ピノがAmber RidgeとSplit Rock,Sleepy Hollowの3種です。Split Rockは以前Gap's Crownといtっていた畑。Sonoma Coastにあり,Kosta BrowneやFlowersなどが使っているそうです。Sleepy HollowはMontereyのSanta Lucia Highlandsにあり,この地域がPisoniで大ブレークする前から有名だった畑。Testarossaなどが知られています。また,Amber RidgeはSiduri,Kosta Browneといった人気ワイナリや上記のDainなどがピノの供給元として使っています。
価格はシャルドネが4980円,ピノが5980円(いずれも税抜き)とかなりリーズナブル。例えば米国でAmber Ridgeのピノを探すと,Siduriで50ドル前後~,DainのAmerican Beautyが60~90ドル,Kosta Browneが90ドル~といった価格帯になります。
品質も折り紙つき。おすすめです。
Ch. Igai Takahaの2007ヴィンテージはシャルドネがSleepy HollowとSplit Rockの2種,ピノがAmber RidgeとSplit Rock,Sleepy Hollowの3種です。Split Rockは以前Gap's Crownといtっていた畑。Sonoma Coastにあり,Kosta BrowneやFlowersなどが使っているそうです。Sleepy HollowはMontereyのSanta Lucia Highlandsにあり,この地域がPisoniで大ブレークする前から有名だった畑。Testarossaなどが知られています。また,Amber RidgeはSiduri,Kosta Browneといった人気ワイナリや上記のDainなどがピノの供給元として使っています。
価格はシャルドネが4980円,ピノが5980円(いずれも税抜き)とかなりリーズナブル。例えば米国でAmber Ridgeのピノを探すと,Siduriで50ドル前後~,DainのAmerican Beautyが60~90ドル,Kosta Browneが90ドル~といった価格帯になります。
品質も折り紙つき。おすすめです。
Wine Enthusiast誌が今年のベスト100の第2弾としてCellar Selection,すなわちワインセラーに置いておきたいとっておき向きワインを発表しています(結果のPDF)。
前回同様,国内に入ってきているワインはあまりなく,Shafer Hillside Select 2003とかColgin IX Proprietary Red 2005といった,カベルネ系の高級なものくらいです。
上位で気になったワインというと
4位のEtude 2005 Deer Camp Pinot Noir(Carneros); $60. 96点
10位のWilliams Selyem 2005 Allen Vineyard Pinot Noir (Russian River Valley); $78. 96点
とトップ10に2本入ったピノ。残念ながらどちらも日本には入荷していあにようです。14位にはHanzell 2005 Chardonnay (Sonoma Valley); $65. 96点が入っていますが,これも国内に入ってきていたものとは微妙に違います。
また,24位にはGirard 2005 Cabernet Sauvignon (Diamond Mountain); $75.95点が入っていますが,Girardもカベルネ系のブレンドまでは国内に入っていますが,カベルネはなさそうです。75ドルというのは,このクラスではお得な部類に入りますし,GirardはZinfandelやSauvignon Blancは価格以上の品質のものを作っていますから,これはちょっと飲んでみたいです。
75位にはMondaviのReserve Cabernet Sauvignon 2005が入っています。94点。これは日本でも売っています。しかもワイナリ価格の135ドルより安いです。これはわりといいかもしれません。コメントを記しておきます。
前回同様,国内に入ってきているワインはあまりなく,Shafer Hillside Select 2003とかColgin IX Proprietary Red 2005といった,カベルネ系の高級なものくらいです。
上位で気になったワインというと
4位のEtude 2005 Deer Camp Pinot Noir(Carneros); $60. 96点
10位のWilliams Selyem 2005 Allen Vineyard Pinot Noir (Russian River Valley); $78. 96点
とトップ10に2本入ったピノ。残念ながらどちらも日本には入荷していあにようです。14位にはHanzell 2005 Chardonnay (Sonoma Valley); $65. 96点が入っていますが,これも国内に入ってきていたものとは微妙に違います。
また,24位にはGirard 2005 Cabernet Sauvignon (Diamond Mountain); $75.95点が入っていますが,Girardもカベルネ系のブレンドまでは国内に入っていますが,カベルネはなさそうです。75ドルというのは,このクラスではお得な部類に入りますし,GirardはZinfandelやSauvignon Blancは価格以上の品質のものを作っていますから,これはちょっと飲んでみたいです。
75位にはMondaviのReserve Cabernet Sauvignon 2005が入っています。94点。これは日本でも売っています。しかもワイナリ価格の135ドルより安いです。これはわりといいかもしれません。コメントを記しておきます。
This is a very fine, high level Cabernet that shows the impeccable nature of Mondavi Reserve. Yet it’s also very tannic and far from being drinkable. Shows a vast repository of black currant, blackberry, black cherry and new oak flavors wrapped into a smooth, velvety mouthfeel whose finish goes on forever. Masculine and authoritative, it should continue to improve for many years. Drink now, with decanting, and through 2017, at least.
カリフォルニアワインあらかるとでArista(アリスタ)の単一畑のピノが出ています。米国で60ドルするのが5760円(税抜き)と現地価格以下です。Wine Enthusiast誌で94点,Wine Spectator誌で90点を取っているそうです。
このワイナリ,全然知らなかったので少し調べてみました。Parkerの掲示板でいくつか情報がありました。このスレッドでは「Arista seriously is a tremendously kept secret on Westside Road」と書かれていますから,米国のワイン・ファンの間でもまだ知られざるワイナリのようです。ワイナリはRRVのWestside沿いでよさそうなところにあります。
CellarTrackerのテイスティング・ノートはこちら。日本でも飲んでいる人がいました。
この値段ならかなりいいのではないでしょうか。
ちなみにRussian River Valleyの方は現地価格40ドルくらいです。
このワイナリ,全然知らなかったので少し調べてみました。Parkerの掲示板でいくつか情報がありました。このスレッドでは「Arista seriously is a tremendously kept secret on Westside Road」と書かれていますから,米国のワイン・ファンの間でもまだ知られざるワイナリのようです。ワイナリはRRVのWestside沿いでよさそうなところにあります。
CellarTrackerのテイスティング・ノートはこちら。日本でも飲んでいる人がいました。
この値段ならかなりいいのではないでしょうか。
ちなみにRussian River Valleyの方は現地価格40ドルくらいです。
おととしまでとは打って変わって入手しにくなってしまったSea Smokeのピノ。今楽天では柳屋のSea Smoke TenとFoxenが作るSea Smokeの二つしかなさそうです。シャルドネはBrewer-Cliftonが作るものがWassy'sなどいくつかで。
2006年のSea Smoke TenはWine Enthusiast誌では96点という高得点。Wine Advocateでは2002が93,2003が96,2004が94点以降レビューがありません。Sea Smokeの三つのピノの中で一番コストパフォーマンスが高いのは間違いなく最廉価のBotellaですが,数年の熟成をするならやはりTenも捨てがたいところです。また,FoxenのSea SmokeはTenをさらに濃厚にしたような感じ。濃いの好き派にはたまらないワインでしょう。こちらはWine Advocateで2004が96,2005が89+です。
2006年のSea Smoke TenはWine Enthusiast誌では96点という高得点。Wine Advocateでは2002が93,2003が96,2004が94点以降レビューがありません。Sea Smokeの三つのピノの中で一番コストパフォーマンスが高いのは間違いなく最廉価のBotellaですが,数年の熟成をするならやはりTenも捨てがたいところです。また,FoxenのSea SmokeはTenをさらに濃厚にしたような感じ。濃いの好き派にはたまらないワインでしょう。こちらはWine Advocateで2004が96,2005が89+です。
タイトルが紛らわしかったらごめんなさい。Richard Sanfordといえば,Santa Barbara地域を切り開いてきたワイナリSanfordの元オーナーとして知られていますが,現在はAlma Rosaというワイナリを経営しています。NapaにおけるRobert Mondaviとまでは行きませんが,Santa Barbaraを代表する生産者であり精神的支柱の一つだと思います。
そのAlma Rosaのピノとシャルドネがカリフォルニアワインあらかるとで安いです。いずれも現地価格と同等か,ちょっと安いくらい。ピノが3480円,シャルドネが2090円(いずれも税抜き)。シャルドネの方が価格的なお得感は上です。どちらも飲んだことはないのですが,Sanfordのスタンダードのピノとシャルドネがハイレベルだったことを考えると,これも期待できそうに思います。
ところでこの一週間くらい,楽天のワインショップのメルマガがほとんど届きません。柳屋のピノ特集のメールもなし。迷惑メールに分類されてもいないので,楽天側のシステム的な問題ではないかと疑っています。まあ,カリフォルニアワインを中心に扱うところは少ないから巡回してもそんなに手間ではないのですけど。
そのAlma Rosaのピノとシャルドネがカリフォルニアワインあらかるとで安いです。いずれも現地価格と同等か,ちょっと安いくらい。ピノが3480円,シャルドネが2090円(いずれも税抜き)。シャルドネの方が価格的なお得感は上です。どちらも飲んだことはないのですが,Sanfordのスタンダードのピノとシャルドネがハイレベルだったことを考えると,これも期待できそうに思います。
ところでこの一週間くらい,楽天のワインショップのメルマガがほとんど届きません。柳屋のピノ特集のメールもなし。迷惑メールに分類されてもいないので,楽天側のシステム的な問題ではないかと疑っています。まあ,カリフォルニアワインを中心に扱うところは少ないから巡回してもそんなに手間ではないのですけど。
ソノマのGundlach Bundschu(ガンロック・バンチュー,日本ではグンドラック・ブーンドシューとも)が太陽光発電システムを導入しました(元記事)。
導入したシステムは2系統。一つは水の再利用に使うもので,池自体に太陽電池のパネルを設置しました。発電量は30W。
もう一つはワイナリ全体で使うもの。80kWの出力で60%の電力をカバーするとのことです。これで年間1万5000ドルを節約できる見込み。
ただ,このパネルを設置するため,5年前に植えた1.3エイカーのピノの畑を抜いてしまったとのこと。毎年の生産量換算では7万ドルになるとのことで。差し引きすると大分損しそうです。そこまでしても環境に熱心であるということをアピールする必要があるということでしょう。
導入したシステムは2系統。一つは水の再利用に使うもので,池自体に太陽電池のパネルを設置しました。発電量は30W。
もう一つはワイナリ全体で使うもの。80kWの出力で60%の電力をカバーするとのことです。これで年間1万5000ドルを節約できる見込み。
ただ,このパネルを設置するため,5年前に植えた1.3エイカーのピノの畑を抜いてしまったとのこと。毎年の生産量換算では7万ドルになるとのことで。差し引きすると大分損しそうです。そこまでしても環境に熱心であるということをアピールする必要があるということでしょう。
Wine Enthusiast誌が2008年のTop100を発表しました(結果のPDF)。とはいえ来週には「セラー・セレクションのベスト100」,再来週には「ベスト・バイのベスト100」も発表されます。セラー・セレクションは,セラーに入れて保存しておきたいワインのベスト100,ベスト・バイとはお買い得ワインのベスト100です。
ではTop100とは何かというと,
ということです。まあ,中間的存在ということで^^;
このリスト,日本に入荷されているワインとはビンテージ違いだったり畑違いだったり,なかなかマッチするものがありません。その中で見つけたのは「カレラ」。
またかよといわれそうですが,今回はマウント・ハーランのシャルドネ2006です。93点で53位に入っています。
米国で25ドルのこのワイン。「竹澤」の2840円はかなり安いです。間違いではないかと思うほど。セントラル・コーストとほとんど同じ価格。これはお勧めです。また,Wassy'sはポイント10倍中。
もう一つはSaxum(サクサム,サクソン)のJames Berry Vineyard,プロプライアタリー・レッド。95点で70位です。
ではTop100とは何かというと,
In short, they represent the most diverse and dynamic segment of the wine industry. They are wines that offer extraordinary quality at prices that still represent affordable luxury. They are mostly wines that can be consumed over the near term, although some will undoubtedly benefit from cellaring.
ということです。まあ,中間的存在ということで^^;
このリスト,日本に入荷されているワインとはビンテージ違いだったり畑違いだったり,なかなかマッチするものがありません。その中で見つけたのは「カレラ」。
またかよといわれそうですが,今回はマウント・ハーランのシャルドネ2006です。93点で53位に入っています。
Brilliant Chardonnay, compulsively drinkable. You’ll find a fabulous array of flavors, ranging from pineapples, mangoes and limes to lees- and oak-influenced smoke and creamy vanilla. There’s also a juicy streak of crisp acidity and a flinty tang of minerals in the finish. Very fine.
米国で25ドルのこのワイン。「竹澤」の2840円はかなり安いです。間違いではないかと思うほど。セントラル・コーストとほとんど同じ価格。これはお勧めです。また,Wassy'sはポイント10倍中。
もう一つはSaxum(サクサム,サクソン)のJames Berry Vineyard,プロプライアタリー・レッド。95点で70位です。
Solidly in the Saxum style, which is to say a high alcohol (15.5%), massively flavored wine of enormous concentration and power. The blackberry, cherry, cassis and chocolate flavors have all kind of overtones, ranging from licorice and vanilla to gingerbread and candied violets. Saxum has become a cult favorite, one of the highest-priced brands from Paso Robles, and wines like this are the reason why. Drink now and through 2008. Syrah, Mourvèdre and Grenache.
Culinary Institute of America(CIA)が第3回となる2009年のカリフォルニアワイン名誉の殿堂を発表しました(第1回,第2回)。
まず,今回新たに「パイオニア部門」ができ,Beringerの創設者であるFrederick and Jacob Beringerが選ばれました。この部門は1989年までに亡くなったカリフォルニアワインのパイオニアに与えられるということで,1回目の大半,2回目も数人はここに相当していたわけです。2回目で存命者を増やしたのを今年以降はさらに推進するということでしょう。
残りは
Gerald Asher
Jack and Jamie Davies
Jess Jackson
Carole Meredith, PhD.
Justin Meyer
Warren Winiarski, PhD.
の6組,7人。ジェラルド・アシャーはグルメ誌のエディター。日本でもかつて本が出ていました。
Davies夫妻はSchramsbergの創設者,Jess JacksonはKendall-Jacksonの創設者,一人飛ばしてJustin MeyerはSilver Oakの創設者,Warren WiniarskiはStag's Leap Wine Cellarsの創設者。Carole Meredithという人はLagier-Meredithの共同所有者ですが,そのことよりもUC DavisでDNAを使ったブドウの由来の同定で功績を挙げたことが重要です。
Jess Jacksonを除くとナパのワイナリ関係で,歴史的にナパが中心であったのは確かなのでしかたないでしょうが,ちょっと偏っている感じもします。ちなみに昨年はWenteの創設者やRidgeのPaul Draperがナパ以外のワイナリ関係者でした。
まあ,これでナパも有名どころは抑えた感じがあるので,来年はソノマやセントラル・コーストからも選ばれるのではないでしょうか。
まず,今回新たに「パイオニア部門」ができ,Beringerの創設者であるFrederick and Jacob Beringerが選ばれました。この部門は1989年までに亡くなったカリフォルニアワインのパイオニアに与えられるということで,1回目の大半,2回目も数人はここに相当していたわけです。2回目で存命者を増やしたのを今年以降はさらに推進するということでしょう。
残りは
Gerald Asher
Jack and Jamie Davies
Jess Jackson
Carole Meredith, PhD.
Justin Meyer
Warren Winiarski, PhD.
の6組,7人。ジェラルド・アシャーはグルメ誌のエディター。日本でもかつて本が出ていました。
Davies夫妻はSchramsbergの創設者,Jess JacksonはKendall-Jacksonの創設者,一人飛ばしてJustin MeyerはSilver Oakの創設者,Warren WiniarskiはStag's Leap Wine Cellarsの創設者。Carole Meredithという人はLagier-Meredithの共同所有者ですが,そのことよりもUC DavisでDNAを使ったブドウの由来の同定で功績を挙げたことが重要です。
Jess Jacksonを除くとナパのワイナリ関係で,歴史的にナパが中心であったのは確かなのでしかたないでしょうが,ちょっと偏っている感じもします。ちなみに昨年はWenteの創設者やRidgeのPaul Draperがナパ以外のワイナリ関係者でした。
まあ,これでナパも有名どころは抑えた感じがあるので,来年はソノマやセントラル・コーストからも選ばれるのではないでしょうか。
カラマーゾフの兄弟の新訳で話題を呼んだ光文社古典新訳文庫で,同じ訳者(東京外国語大学学長の亀山郁夫さん)による「罪と罰」の刊行が始まりました。「罪と罰」を読んだのはたぶん20年くらい前で,内容もほとんど忘れてしまっていましたが,これを機会に新訳を読んでみることにしました。
ほとんど初読みたいなものですし,ロシア文学やドストエフスキーに詳しいわけでもない一般人の感想としては「確かに読みやすい(ような気がする)。それでもかなり大変ではあるけど,2回読むとずいぶんクリアになる」と感じました。1巻は原著の第1部と第2部,主人公のラスコーリニコフが高利貸しの老女を殺すまでと,マルメラードフの死までが描かれます。例によって異様に饒舌で,行動を計りがたい人たちが登場するので,人を覚えるのは,呼び名などをかなり統一させた本書であってもやはり大変。どうしても「この人どこかででてきたっけ」というところが出てきます。2回読むとそのあたりがすっきりして全体像が見えてきます。ストーリー自体はラスコーリニコフを中心に時系列で進んでいるので,パラレルに行きつ戻りつするカラマーゾフと比べると,素直です。
2回読んですっきりしたところの例として警察署の事務官「ザメートフ」があります。ザメートフはラスコーリニコフが警察署に行く場面(224ページ)に「この事務官にはひどく興味をそそられた」と名前なしで登場し,ポマードで撫で付けた頭など,容姿の詳しい描写はあるものの警察署のエピソードの間は名前が出てきません。その次にはラズミーヒンとの会話の中で「ここの警察署の事務官をしているアレクサンドル・ザメートフという男とも知り合いになった」とあっさり触れられます。会話中ではその後295ページに登場してここでラズミーヒンが彼を絶賛することで,急に話の中における重みがまします。
そして本格的に再登場するのは「水晶宮」に行く378ページ。「あのときと同じ格好で…」となるわけですが,最初に読んだときは「これはだれだっけ,あのときっていつだ?」と思ってしまいました。
レベジャートニコフなども冒頭でちらっと言及されただけで,後から登場しますが,たいていどこでどう言及されたかは忘れています。読み直しをすると,「この人あとからここで出てくるんだ」と思いながら把握できるので,より小説の構造が見えやすくなります。それで,本訳のすっきり具合もより見えてきます。
というわけで久々に読む罪と罰,やっぱりこれだけ骨格がしっかりした小説を読むのは楽しいです。続きも楽しみ。
ほとんど初読みたいなものですし,ロシア文学やドストエフスキーに詳しいわけでもない一般人の感想としては「確かに読みやすい(ような気がする)。それでもかなり大変ではあるけど,2回読むとずいぶんクリアになる」と感じました。1巻は原著の第1部と第2部,主人公のラスコーリニコフが高利貸しの老女を殺すまでと,マルメラードフの死までが描かれます。例によって異様に饒舌で,行動を計りがたい人たちが登場するので,人を覚えるのは,呼び名などをかなり統一させた本書であってもやはり大変。どうしても「この人どこかででてきたっけ」というところが出てきます。2回読むとそのあたりがすっきりして全体像が見えてきます。ストーリー自体はラスコーリニコフを中心に時系列で進んでいるので,パラレルに行きつ戻りつするカラマーゾフと比べると,素直です。
2回読んですっきりしたところの例として警察署の事務官「ザメートフ」があります。ザメートフはラスコーリニコフが警察署に行く場面(224ページ)に「この事務官にはひどく興味をそそられた」と名前なしで登場し,ポマードで撫で付けた頭など,容姿の詳しい描写はあるものの警察署のエピソードの間は名前が出てきません。その次にはラズミーヒンとの会話の中で「ここの警察署の事務官をしているアレクサンドル・ザメートフという男とも知り合いになった」とあっさり触れられます。会話中ではその後295ページに登場してここでラズミーヒンが彼を絶賛することで,急に話の中における重みがまします。
そして本格的に再登場するのは「水晶宮」に行く378ページ。「あのときと同じ格好で…」となるわけですが,最初に読んだときは「これはだれだっけ,あのときっていつだ?」と思ってしまいました。
レベジャートニコフなども冒頭でちらっと言及されただけで,後から登場しますが,たいていどこでどう言及されたかは忘れています。読み直しをすると,「この人あとからここで出てくるんだ」と思いながら把握できるので,より小説の構造が見えやすくなります。それで,本訳のすっきり具合もより見えてきます。
というわけで久々に読む罪と罰,やっぱりこれだけ骨格がしっかりした小説を読むのは楽しいです。続きも楽しみ。
12月1日に再開するという情報もあったCOPIAですが,おそらく融資の交渉がまとまらなかったのでしょう,連邦破産法チャプター11
が申請されました。日本で言えば会社更生法に当たります。
チャプター11を申請したということは,どこかが手を出せば再建の可能性はあるのかもしれませんが,これまでと同様に事業をするのは無理でしょうね。それでも何らかの形で存続してほしいです。
が申請されました。日本で言えば会社更生法に当たります。
"Copia, the ambitious food, wine and art museum in Napa, Calif., today filed for protection under Chapter 11 of the Bankruptcy Code."
Copia Files for Chapter 11 - Diner’s Journal Blog - NYTimes.com
チャプター11を申請したということは,どこかが手を出せば再建の可能性はあるのかもしれませんが,これまでと同様に事業をするのは無理でしょうね。それでも何らかの形で存続してほしいです。
Gary Pisoniのワイナリの下位版Luciaのシャルドネが柳屋の月間セールになっています。このワイン,ワイナリの価格は40ドルが4580円(税抜き)と,ほとんど変わらない価格。生産量は467ケースとかなり少ないです。
ワインに畑名は付いていませんが,Pisoni Vineyardの三つの小ブロックからできているということです。LuciaのピノはPisoni,Garys'を中心に他のSanta Lucia Highlandsの畑のブドウも使っていますが,これはPisoniだけ。生産量もピノの半分ということで,かなりお得感があります。
Pisoniの畑のシャルドネはまだ飲んだことありませんが,同じ地域のRosella'sはAugust Westのものを飲んだことがあり,かなりおいしかったです。Luciaも期待できそうです。
なお,3本買うと同梱12本まで送料無料というのも見逃せないところ。
ワインに畑名は付いていませんが,Pisoni Vineyardの三つの小ブロックからできているということです。LuciaのピノはPisoni,Garys'を中心に他のSanta Lucia Highlandsの畑のブドウも使っていますが,これはPisoniだけ。生産量もピノの半分ということで,かなりお得感があります。
Pisoniの畑のシャルドネはまだ飲んだことありませんが,同じ地域のRosella'sはAugust Westのものを飲んだことがあり,かなりおいしかったです。Luciaも期待できそうです。
なお,3本買うと同梱12本まで送料無料というのも見逃せないところ。
11月は10月以上にアクセスがありました。下旬はサンクスギビングによるネタ枯れなどで,ちょっと記事をさぼりましたが,アクセス上位に今月の記事が多く入りました。結果を見てみましょう。
1位になったのは,星乱立のミシュランガイド東京を欧州の人がどう見たかという話。最終的な目的が,ミシュランに載ったレストランにはワインも供されるべきではないかというところにあるので,ちょっとストレートに読みにくいところもありますが,オリジナルな情報として価値が高いものだと思っています。野々宮さんのブログで紹介されたので,そこから結構アクセスが来ました。もっといろいろな人に読んでもらいたい記事です。
2位,5位,8位はdancyuのワイン大賞で5000円以下のピノ・ノワール大賞になった,カレラ・マウント・ハーラン・キュベ関連。「カレラ」の引きはやっぱり強いですね。のり子さんが公開情報とラベルの情報が違うことに気付いたため,普通のワイン紹介とはちょっと違う方向に進みました。この話題,もう少しいろいろ情報が集まるかと思ったのですが,あんまりだったのがちょっと残念です。
3位も今月の記事。記事公開直後に,ページビューの山が来るのが普通ですが,この記事は月末にもう一回山が来ました。「鈴木京香 ナパ」などで検索した人が結構いましたが,何か別のきっかけがあったのでしょうか? 鈴木京香さん,今のドラマ「SCANDAL」も人気らしいので,その関連かもしれません。
4位,6位,7位はランキングの常連。
9位,10位は先月の記事。9位のマカロンは先月の1位,その名残でランクに入りました。10位は今月上旬と下旬にアクセスの山がありました。上旬の山は,神の雫関係の記事を書いたときにリンクを貼ったのが理由,下旬の山は今日記事を書いたshuzさんのブログからでしょう。
11月は当月と前月の記事が7本と多く入りました。
1. 欧州人はミシュラン東京をどう見ているか
2. dancyuワイン大賞でピノ・ノワール大賞になったカレラ
3. ナパ撮影の映画は「サイドウェイ」の日本版
4. 【保存版】ブショネのワインを救う方法
5. スクープ!dancyuピノ大賞のカレラには2種類あった!?
6. カレラ ジェンセンあります
7. まとめ:飛行機内のワイン持込と箱について
8. カレラ・マウント・ハーラン・キュベ・ピノ・ノワール2006飲みました
9. ラデュレ@日本橋三越のマカロン
10. コルクは呼吸などしない
1位になったのは,星乱立のミシュランガイド東京を欧州の人がどう見たかという話。最終的な目的が,ミシュランに載ったレストランにはワインも供されるべきではないかというところにあるので,ちょっとストレートに読みにくいところもありますが,オリジナルな情報として価値が高いものだと思っています。野々宮さんのブログで紹介されたので,そこから結構アクセスが来ました。もっといろいろな人に読んでもらいたい記事です。
2位,5位,8位はdancyuのワイン大賞で5000円以下のピノ・ノワール大賞になった,カレラ・マウント・ハーラン・キュベ関連。「カレラ」の引きはやっぱり強いですね。のり子さんが公開情報とラベルの情報が違うことに気付いたため,普通のワイン紹介とはちょっと違う方向に進みました。この話題,もう少しいろいろ情報が集まるかと思ったのですが,あんまりだったのがちょっと残念です。
3位も今月の記事。記事公開直後に,ページビューの山が来るのが普通ですが,この記事は月末にもう一回山が来ました。「鈴木京香 ナパ」などで検索した人が結構いましたが,何か別のきっかけがあったのでしょうか? 鈴木京香さん,今のドラマ「SCANDAL」も人気らしいので,その関連かもしれません。
4位,6位,7位はランキングの常連。
9位,10位は先月の記事。9位のマカロンは先月の1位,その名残でランクに入りました。10位は今月上旬と下旬にアクセスの山がありました。上旬の山は,神の雫関係の記事を書いたときにリンクを貼ったのが理由,下旬の山は今日記事を書いたshuzさんのブログからでしょう。
11月は当月と前月の記事が7本と多く入りました。
10月に書いた「コルクは呼吸などしない」という記事は,割と読まれた記事でしたが,先月今度はshuzさんのブログでワインの熟成とコルクとの関係が議論になりました。また,ここにコメントしているlunatic666さんも,自身のブログにコルクは空気を通すのかどうかについて書かれています。
shuzさんの記事のコメントの最後の方には堀賢一さんも登場しています。堀さんが紹介されたボルドー大学のパウロ・ロペス教授のプレゼン資料(PDF)によると,酸素の透過量はスクリューキャップ<テクニカル・コルク<ナチュラル・コルク<合成コルクだということですが,ナチュラル・コルクの場合であっても最初の1年を過ぎてからの流入はほとんどなく,長期熟成が「コルクの呼吸」によるものだとは,やはり言えないそうです。また,ここでどこからこれらの酸素が透過(あるいは流入)してきたのかは今後の研究が必要だということです。
また,堀賢一さんは
ブログや掲示板での議論というのは,マイナスに向かってしまうことが多いですが,今回はいろいろと分かって有意義でした。
shuzさんの記事のコメントの最後の方には堀賢一さんも登場しています。堀さんが紹介されたボルドー大学のパウロ・ロペス教授のプレゼン資料(PDF)によると,酸素の透過量はスクリューキャップ<テクニカル・コルク<ナチュラル・コルク<合成コルクだということですが,ナチュラル・コルクの場合であっても最初の1年を過ぎてからの流入はほとんどなく,長期熟成が「コルクの呼吸」によるものだとは,やはり言えないそうです。また,ここでどこからこれらの酸素が透過(あるいは流入)してきたのかは今後の研究が必要だということです。
また,堀賢一さんは
1990年代に、コルク栓が用いられたボトルと不活性な素材よって封栓されたボトルの科学的な分析を試みたイタリアのシエナ大学とピサ大学の共同研究チームは、「コルクは一般に考えられているほど不活性ではなく、ボトル熟成中にワインと能動的に反応して揮発性物質を放出し、ワインに『熟成香』を与えている」と米国のワイン学会ASEVで発表しています。ともコメントされています。コルク自体がワインと反応するというのは意外な感じですが,それで説明できる部分も確かにありそうです。これが真実であれば,長期熟成にはやはりコルクがよいという結論になるのでしょうか。
天然コルク栓とステルヴァンがそれぞれ用いられた、同一の2本のワインを比較試飲した場合に、香りや味わいに違いを感じることがありますが、私はこの「コルクはボトル熟成中にワインと能動的に反応している」という考えに賛成です。
ブログや掲示板での議論というのは,マイナスに向かってしまうことが多いですが,今回はいろいろと分かって有意義でした。