タカムラで,ソノマ・コーストのKeller Estate(ケラー・エステート)のピノ・ノワール・セットを売っています。この7本セットのユニークなのはヴィンテージも畑も皆同じで,クローン(元になった樹)だけが違うこと。畑の中のメソ・クライメートやマイクロ・クライメートは同じなのかどうかまで言い出したら切りがないですが,基本的にはクローンの違いだけを味わえるわけです。

クローンはDijon系の115,667,777,828。それから「ラ・ターシュ」クローンというのは,説明ページにはスーツケース・クローンと書いてありますからPisoniのクローンでしょうか? あと,カリフォルニアでは比較的広く植えられているSwan(Joseph Swan由来)クローンの6種。最後の1本はこれらのブレンドになっています。

昨日,CWFCのワインを紹介した際に畑を紹介するビデオを埋め込みましたが,この中でもクローンの説明があり,Dijon 828は比較的新しいクローンで,多くのワインメーカーが興味を持っていると言っていました。また,もう一つ昨日のビデオと共通するのは畑がSonoma CoastのPetaluma Valleyという,太平洋沿岸の山脈の切れ目Petaluma Gapの影響を強く受けるところにあるところ。太平洋からの風と霧が直接来るため非常に冷涼な気候になるそうです。

というわけでいろいろ興味深いこのセット。ピノマニアの人はぜひどうぞ。自分もお金があったら買いたいです。