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Date: 2008/1219 Category: 技術系
Posted by: Andy
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【追記】割れないということではこんなのもあります。

1年半ほど前に「“割れない”グラスが登場」という記事を書きましたが,この記事「カレラ ジェンセン」や「ブショネ」ほどではないですが,割とコンスタントに検索されています。

そこで,その後どうなったのか調べてみたのですが,ちゃんと製品が出ていました。ミカサ(Mikasa)の「オープンアップ」および「セレクト」シリーズとして日本でも売っています。Kwarxと書いてあるのがそのグラスを使っている製品です。例えば,OENOLOGYセレクトのチューリップ74はリーデルのVinumボルドーよりちょっと大きい740ccで2脚2688円と値段は半分くらいです。より斬新なデザインのオープンアップでピノ・ノワールなどに向くという「ソフト」が4脚6426円と少し高くなりますが,それでも1脚2000円を切っています。


一番気になるのは「本当に割れないの?」ということでしょうけど,もちろんガラスですから全く割れないことはありません。しかし落としたりガラス同士をぶつけたりといった,普通では考えられないことをやっても一応大丈夫なようです。YouTubeにはメーカーが作ったビデオと素人が投稿したものがあったので両方貼っておきます。


Date: 2008/1201 Category: 技術系
Posted by: Andy
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11月は10月以上にアクセスがありました。下旬はサンクスギビングによるネタ枯れなどで,ちょっと記事をさぼりましたが,アクセス上位に今月の記事が多く入りました。結果を見てみましょう。
1. 欧州人はミシュラン東京をどう見ているか
2. dancyuワイン大賞でピノ・ノワール大賞になったカレラ
3. ナパ撮影の映画は「サイドウェイ」の日本版
4. 【保存版】ブショネのワインを救う方法
5. スクープ!dancyuピノ大賞のカレラには2種類あった!?
6. カレラ ジェンセンあります
7. まとめ:飛行機内のワイン持込と箱について
8. カレラ・マウント・ハーラン・キュベ・ピノ・ノワール2006飲みました
9. ラデュレ@日本橋三越のマカロン
10. コルクは呼吸などしない

1位になったのは,星乱立のミシュランガイド東京を欧州の人がどう見たかという話。最終的な目的が,ミシュランに載ったレストランにはワインも供されるべきではないかというところにあるので,ちょっとストレートに読みにくいところもありますが,オリジナルな情報として価値が高いものだと思っています。野々宮さんのブログで紹介されたので,そこから結構アクセスが来ました。もっといろいろな人に読んでもらいたい記事です。

2位,5位,8位はdancyuのワイン大賞で5000円以下のピノ・ノワール大賞になった,カレラ・マウント・ハーラン・キュベ関連。「カレラ」の引きはやっぱり強いですね。のり子さんが公開情報とラベルの情報が違うことに気付いたため,普通のワイン紹介とはちょっと違う方向に進みました。この話題,もう少しいろいろ情報が集まるかと思ったのですが,あんまりだったのがちょっと残念です。

3位も今月の記事。記事公開直後に,ページビューの山が来るのが普通ですが,この記事は月末にもう一回山が来ました。「鈴木京香 ナパ」などで検索した人が結構いましたが,何か別のきっかけがあったのでしょうか? 鈴木京香さん,今のドラマ「SCANDAL」も人気らしいので,その関連かもしれません。

4位,6位,7位はランキングの常連。

9位,10位は先月の記事。9位のマカロンは先月の1位,その名残でランクに入りました。10位は今月上旬と下旬にアクセスの山がありました。上旬の山は,神の雫関係の記事を書いたときにリンクを貼ったのが理由,下旬の山は今日記事を書いたshuzさんのブログからでしょう。

11月は当月と前月の記事が7本と多く入りました。
Date: 2008/1201 Category: 技術系
Posted by: Andy
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10月に書いた「コルクは呼吸などしない」という記事は,割と読まれた記事でしたが,先月今度はshuzさんのブログでワインの熟成とコルクとの関係が議論になりました。また,ここにコメントしているlunatic666さんも,自身のブログにコルクは空気を通すのかどうかについて書かれています。

shuzさんの記事のコメントの最後の方には堀賢一さんも登場しています。堀さんが紹介されたボルドー大学のパウロ・ロペス教授のプレゼン資料(PDF)によると,酸素の透過量はスクリューキャップ<テクニカル・コルク<ナチュラル・コルク<合成コルクだということですが,ナチュラル・コルクの場合であっても最初の1年を過ぎてからの流入はほとんどなく,長期熟成が「コルクの呼吸」によるものだとは,やはり言えないそうです。また,ここでどこからこれらの酸素が透過(あるいは流入)してきたのかは今後の研究が必要だということです。

また,堀賢一さんは
1990年代に、コルク栓が用いられたボトルと不活性な素材よって封栓されたボトルの科学的な分析を試みたイタリアのシエナ大学とピサ大学の共同研究チームは、「コルクは一般に考えられているほど不活性ではなく、ボトル熟成中にワインと能動的に反応して揮発性物質を放出し、ワインに『熟成香』を与えている」と米国のワイン学会ASEVで発表しています。

天然コルク栓とステルヴァンがそれぞれ用いられた、同一の2本のワインを比較試飲した場合に、香りや味わいに違いを感じることがありますが、私はこの「コルクはボトル熟成中にワインと能動的に反応している」という考えに賛成です。
ともコメントされています。コルク自体がワインと反応するというのは意外な感じですが,それで説明できる部分も確かにありそうです。これが真実であれば,長期熟成にはやはりコルクがよいという結論になるのでしょうか。

ブログや掲示板での議論というのは,マイナスに向かってしまうことが多いですが,今回はいろいろと分かって有意義でした。