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Date: 2010/0320 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Fess Parker WineryのFess Parkerさんが85歳で亡くなったそうです。
"Actor, developer and vintner Fess E. Parker, Jr passed away March 18th, 2010, at his home in the Santa Ynez Valley. Mr. Parker was 85 years old."

Beloved American Icon, Fess Parker, Passes Away

俳優として活躍し,その後不動産開発に乗り出し,1989年にワイン造りを始めました。

ご冥福をお祈りします。
Date: 2010/0319 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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本が好き!で献本いただいた本です。

Twitterの本は数ありますが,本書は初心者というよりも初級者向け。Twitterを使いこなすためのノウハウに絞って書いているので,全くTwitterを使ったことがない人にとってはやや取っ付きにくそう。TwitterをWebサイトだけで使っている人が,専用クライアントにステップアップしたいときに読むのがベストではないかと思う。

特に力を入れて紹介しているのはTweetDeckとHootSuite。どちらもタイムラインを追うだけでなく,複数カラムを使ってさまざまな情報を流せるのが特徴です。iPhoneに関する肯定的あるいは否定的なTweetだけを表示するカラムを作ってみるなど,複数カラムの使いこなしについてはかなりマニアックなほど詳しく書いてあります。

フォローする人の見つけ方も,単に有名人をフォローするというやり方ではなく,自分の趣味に合う人をどう探すか,さまざまな方法を紹介していて参考になりました。

なお,タイトルのパワーユーザー100人というのは,どういったクライアントを使っているかのアンケートに答えた人数。使いこなし自体は筆者の経験によるものが中心です。

Twitter使いこなし術
  • 根岸智幸
  • アスキー・メディアワークス
  • 780円
Amazonで購入
書評
Date: 2010/0317 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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W. Blake Gray氏が委員長を務めるカリフォルニアワインの名誉の殿堂の2010年授与式が行われ,Gray氏がパーティのレポートを書いています(The Gray Market Report: One great historic tasting)。

供されたワインは
1956 Louis M. Martini Pinot Noir
1970 Louis M. Martini Special Selection Cabernet Sauvignon
1978 Diamond Creek Vineyards Gravelly Meadow Diamond Mountain Cabernet Sauvignon
1985 Stag's Leap Wine Cellars SLV Vineyard Cabernet Sauvignon
1969 Mayacamas Vineyards Cabernet Sauvignon
1985 Heitz Martha's Vineyard Cabernet
1997 Joseph Phelps Insignia
の7本。HeitzのMartha'sだけブショネだったそうですが,あとは健全なワインだったとのこと。やはりカベルネが中心のラインナップですが,一番古いワインが1956年のピノというのが興味深いところ。

実はLouis M. Martiniが正式にワインを作り始めた(ワイナリとして最初に販売した)ヴィンテージは1957年。これはその前のワインであり,もうワイナリにも1本しか残っていないという貴重なものだったそうです。きれいに熟成し,すばらしく複雑なアインだったとか。このワインの元になったMartiniクローンはカリフォルニアピノの1/3を占めているといいます。これだけ古い,カリフォルニアのピノ,飲んでみたいです。

さて,紹介が遅れましたが,今年殿堂入りしたのはLeon Adams,Andy Beckstoffer,Al Brounstein,Randall Grahm,Zelma Longの5人。Leon AdamsはWine Instituteの創設者,Andy Beckstofferはナパ最大の畑の持ち主,Al Brounstein氏は今回ワインも提供したDiamond Creekの創設者。2006年に亡くなっています。Randall GrahmはBonny Doonの創設者,Zalma Longは元Robert Mondaviのワインメーカーで,その後Simiを創設しました。
Date: 2010/0316 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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マクドナルドのBig Americaシリーズ,大評判ですね。僕もすぐに終わってしまったニューヨークバーガーを除いた3種類を食べました。個人的には今やっているカリフォルニアバーガーが一番気に入り。ロコモコ好きな妻はハワイアンが良かったそうです。

さて,マクドナルドの「おいしさのヒミツ」のページにカリフォルニアバーガーの一番のポイントと書かれているのが「カリフォルニア産赤ワインを使用した特製ソース」。ちょっとスパイスが利いていて,僕もおいしいと思いました。ではこの「赤ワインて何?」と疑問を投げかけたのがのりこさんです。

さてここで問題です。カリフォルニアバーガーに使われているカリフォルニアワインのセパージュは次のどれでしょう? 1.カベルネ・ソーヴィニオン 2.ピノ・ノワール 3.ジンファンデル 4.その他


僕はなんとなく1~3ではないような気がして「メルロー」なんて答えてみたのですが,答えは分かりません。のりこさんが今朝マクドナルドに電凸したところ,「カリフォルニア・バーガーに使ってるワインの品種は、情報がなくわからないとのことでした~」と残念な答え。「佐賀福岡問題」では即答し,樋口さんに「おそるべし」と書かれたマクドナルドのコールセンターですが,カリフォルニアワインはカバー範囲に入っていなかったようです。

せっかくだから調べておいてね>マクドナルド様
Date: 2010/0316 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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August Westなどのワインメーカーとして知られているEd Kurtzman氏が新しいプロジェクトを公開しました。Tres Vinicultores(3つのワイン造りといった意味)というこのプロジェクト,Ed Kurtzmanに加え,A.P. VinのAndrew Vingiello,Pali WineのTim Perrが参加してThe Treat,The Industrial,The Centralという3種のワインを作ります。

2010年4月にリリースする最初のワインはThe Treat。醸造したA.P. VinのあるサンフランシスコのTreat Avenueから名前を取ったようです。参加する3ワイナリがいずれもピノを主力とするのでてっきりそれ系かと思いきや,このワインはなんと100% Cabernet Sauvignon。名前は明かせないもののRutherfordの畑からブドウを得ているそうです。150ケースという少量で75ドル。次のようなテイスティング・ノートが書かれています。

The first thing you'll notice about the 2007 Treat is the gorgeous, dark velvet color. After swirling the glass and smelling the wine, you'll find aromas of blackberries, chocolate, coffee, anise, and toast. The palate is exquisite with tons of berry fruit and a very lush and substantial texture. There are definitely the tannins for extended aging, but the abundance of ripe fruit doesn't allow them to get in the way of immediate enjoyment.


残りの2種は10月リリース。The IndustrialがZinfandelでThe Centralがシャルドネのデザートワイン。おそらくThe IndustrialがEd Kurtzman作(名前はAugust Westのワイナリがある地域からでしょう)で,The CentralがTim Perr(名前はCentral Coastからでしょうか)。それぞれ70ケース,120ケース(ハーフボトルで)という少量です。

興味がある方はメーリングリストに登録してみてはいかがでしょうか。
Date: 2010/0314 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Jancis Robinsonが50周年を迎えたRidgeを訪問した記事を書いています(Ridge - a California exception | Tasting Notes & Wine Reviews from Jancis Robinson)。

話の中心になっているテーマの一つがアルコールの度数。ご存知のように多くのカリフォルニアワインは14%を超えていますが,Ridgeは今も13%台の下のほうでとどめています。Jancisはそれを好ましいものとして書いています。RidgeのワインメーカーであるPaul Draperは「high alcohol is the choice of the proprietor. It is not dictated by global warming.」とコメントしています。

Ridgeの良さが分かるのは大人って感じがします。

ところで,記事の下にワインの大まかな価格が出ているのですが,たとえばLytton Springsの英国の価格は23.49ポンドと書かれています。日本円に換算すると3200円台。これって日本の価格と比べて安すぎないですか? 何度も書いてますが,リッジの日本の価格は高すぎます。送料うんぬんという話もありますが,英国に運ぶのに比べて日本への送料がそんなに高いということはないでしょう。オーナーである大塚製薬さんにはこのあたりの努力,もっとしてほしいものです。
Date: 2010/0307 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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オンライン・セラー管理の最大手であるCellarTrackerが,オークション結果をデータベース化しているWine Market Journalと提携しました(Cellartracker! Partners with Wine Market Journal for Cellar Valuation - Wine Business News)。

Wine Market Journalは1997年以降の世界のワイン・オークションの結果を全部保存しているそうで,CellarTrackerのユーザーは自身の在庫の価値を簡単に見積もることができるようになるとのこと。

CellarTrackerみたいなサービスを日本で流行らすためにはどうしたらいいかなど,よく考えるのですが,なかなか決め手がありません。ワインセラーが普及して平均保有本数が上がることが大前提になるような気がします。難しいなあ。
Date: 2010/0304 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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ナパでイタリア系品種を中心に,なかなかよいワインを作っているLunaがジム・マクマーンをワインメーカーに昇進させました(Luna Vineyards Promotes Jim McMahon to Winemaker)。

というニュースを読んでびっくりしたのですが,このジム・マクマーン,シカゴ・ベアーズの元QBとは同姓同名の別人です。1998年からKenwoodで働いており,2006年にLunaのアシスタント・ワインメーカーになっています。前ワインメーカーのMike Drashが自分のブランド立ち上げに専念するために今回の昇格となったようです。
Date: 2010/0303 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Wine Advocate誌の#187が発表されています。Northern CaliforniaのNo.2ということで前号に続いてカリフォルニアの特集も含まれています。

98点超の高得点では,まずVeriteのLa Joie 2007が100点,同じくVeriteのLa Muse 2007が99点。Veriteでは同年のLe Desirも98点を付けています。

次に目立つのはMarcassin。Chardonnay Marcassinの2005,2007,Pinot Noir Marcassinの2006,2007が99点,2004年が98点。ちなみにBlue Slide Ridge 2006は97点(最近だれか飲んでたけど)。

このほかPeter Michaelのシャルドネ,AubertのシャルドネとReulling Pinot,Morlet Familyのシャルドネ,Aghartaのシラーが98点組。

また,Ridge Monte Bello 2005が97+で,同ワインの過去最高のレイティングでした。

唯一の100点を取ったVeriteはKendall-Jacksonのトップブランドでワインメーカーはピエール・セランという人。これまでも高得点を付けていましたが,今回は一皮むけたような感じです。