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Date: 2010/0727 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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カリフォルニアのシャルドネ,ピノ・ノワールの中で最も高価で取引されているのがおそらくMarcassinのワインです。ワインメーカーのHelen Turleyはカリフォルニアのワインメーカーの中でもビッグネーム。Bryant Familyをやめた後の訴訟など,ケチがついたところもありますが,近年は携わるワイナリが減っていることからますます稀少価値が増しています。おととしからの不況もここまでは影響及ばず相変わらずメーリングリストの列がつづいているとか。

このMarcassinがRussian River Valleyの中心Windsorのビジネスパークにワイナリを新設すると発表しました。MarcassinはかつてはHelen Turleyがワインメーカーを務めるMartinelliでワインを作っていたこともありますが,2008年にはBryan Kvammeがワインメーカーとして働くようになり,Martinelliとの縁も切れつつあるようです。例えばTree SistersやBlue Slide RidgeといったMartinelliの畑のブドウをMarcassinブランドでも作っていますが,これからはMarcassin Vineyardに集中していく意向のようです。

また,畑に近いところでワイナリを営むと,水が少なくて設備を洗浄できないといった問題が起こるそうです。

ビジネスパークを選んだのは交通の便に加えてDuMolが近くにあるからだとか。ワイナリの設計もDuMolと同じ人がするようです。
Date: 2010/0725 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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Decanter誌の記事によると,1976年の「パリスの審判」で白ワインのトップだった1973年のChateau Montelena Chardonnayを英国のこれくたーが1万1325米ドルで落札したそうです。

このコレクターはそのときに登場したワイン全部を収集しており,これが最後の1本だったとか。3カ月ネットを調べてようやく見つけたそうです。

今回のはコレクション用で,英国に建造中のセラーに陳列するとのことですが,時分で飲む用のものも集める意向とか。車のソフトウエアを設計していた人だそうですが,相当お金が余っているようです。
Date: 2010/0718 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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めぼしいニュースがないので久しぶりの小ネタ集です。

●ソノマの有名なワイナリ,Sonoma-Cutrerが創設約20年にしてついにテイスティング・ルームを作りました(Sonoma-Cutrer Winery Opens its Doors to the Public)。ここのシャルドネはとてもポピュラーなので,米国にいれば多分一度は飲んだことがあるのではないかと思います。

Location: 4401 Slusser Rd, Windsor, CA 95492
Open Thursday – Monday
Tours & Tastings available by appointment
For Tours/Tastings: 877-797-3489
Tasting: $10; Tasting & Tour: $25

●先日,Richard ArrowoodがArrowoodを離れたというニュースを書きましたが,ArrowoodのオーナーであるJackson Family Wines(マイケル・ジャクソンとは何の関係もありません。Kendall-Jacksonの会社です)が,生産設備を現在のソノマから,ナパのOakvilleに移すと発表しました。ただ,ソノマを引き払ってしまうわけではなく,あくまで生産設備の移動だけだそうです。理由はコスト削減。このあたりがRichardがやめた本当の理由なのかもしれません。

●Pine Mountain-Mayacmas AVAという新しいAVAがソノマで提案されており,Mayacamasなどナパのワイナリがイライラしているそうです。MayacamasではなくMayacmasというのがちょっと嫌らしい感じ。

●Wine Spectatorで約20年間ボルドーなどを担当してきたJames Sucklingがやめたそうです(Shock as Suckling leaves Wine Spectator)。有名人だけにネットでもいろいろなことが書かれているようですが,Wine Spectator誌がこれを機会にボルドーなどのテイスティングを多くのスタッフがいるニューヨークに移すといっていることがちょっとひんしゅくを買っている感じです。

以上,4点お送りしました。
Date: 2010/0705 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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もう一週間以上前のニュースですが,書きそびれていたので備忘録も兼ねて。

4回目となる北米のWine Blog大賞が発表されました(2010 Wine Blog Award Winners Announced!)。結果は以下のとおり。

Best Wine Blog Graphics, Photography, & Presentation: Good Grape
Best Industry/Business Wine Blog: Criteria: Good Grape
Best Wine Reviews on a Wine Blog: Bigger Than Your Head
Best Single Subject Wine Blog: Criteria: New York Cork Report
Best Winery Blog: Criteria: Been Doon So Long
Best Writing On a Wine Blog: Catavino
Best New Wine Blog: Criteria: Swirl, Smell Slurp
Best Overall Wine Blog: Criteria: 1 Wine Dude

Best Overall Wine Blogに2回連続で入ったVinographyが今年は賞なし。前回までで卒業という感じなのでしょうか。代わって大賞を受賞した「1 Wine Dude」は珍しく私が知らなかったブログ。

ただ,全体的に見るとやや停滞気味かなあという感じもあります。初回のBest Podcast or Video BlogにWine Library TVが入ったときのような発見や興奮はちょっとなくなっているような。それだけブログが当たり前になってきているのかもしれませんが。Best Tweeterみたいな賞もあってもいいかも。
Date: 2010/0702 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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これまで何度浮上して何度沈んでいったか分からないAmazon.comのワイン販売について新たな動きがありました。

今回はWoot.comというオンラインショッピングの会社を買収,子会社にしたというもの。Woot.comはワインショップではありませんが「Woot.com is an online store and community that focuses on selling cool stuff cheap.」と言っているように,ちょっと変わったものを安価で提供するのがモットーのところ。週に1回程度,ワインのオファーもあります。

Amazon.comはWoot.comを独立した会社として残す方針だそうです。
Date: 2010/0702 Category: 業界ニュース
Posted by: Andy
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San Luis ObispoにあるPithy Little Wine Companyというワイナリがテイスティング・ルームにiPadを設置したそうです(Fermentation: The Daily Wine Blog: The iPad in the Wine Tasting Room)。

iPadの使い道としては,➀メール・アドレスの収集,➁ワインクラブ会員の申し込みや変更,③発送用ワインのオーダー,➃テイスティング・ノートの書き込み,➄ワインの地域を示す地図の表示,➅ワイナリの写真の閲覧,➆FacebookやTwitter,Yelpへのアクセス,➇メール,――といったことを提供しています。仮にメールチェックだけに使われたとしても顧客サービスになるという考え。

ユーザーにとってはキーボードがついたパソコンよりもiPadの方が使うのに抵抗がないのかもしれません。面白い試みだと思います。