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Date: 2017/1127 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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今年はパルメイヤーのシャルドネが、Wine Spectator の年間トップ10に入り、注目されていますが、パルメイヤーが現在とても力を入れているのが、ソノマコーストにあるウェイフェアラー(Wayfarer )です。

シャルドネとピノ・ノワールの専業で、今後はマーカッサン(Marcassin 、マーカッシン)やキスラー(オキシデンタル)、ピーター・マイケルなどと並んで、ピノ・ノワールのビッグネームになる可能性があると思います。

2017年11月頭に発表されたWine Advocateの最新号では、編集長のリサ・ペロッティ・ブラウンがウェイフェアラー単独の記事を書いています。

リサが今年一番感激した畑だというその畑は、フォートレス・シーヴューにあり、標高12007フィート、太平洋からも近い涼しいところ。マーカッサンの畑から道を上がって行ったところにあるそうです。実はこの場所を発見したのも当時はパルメイヤーのワインメーカーだったマーカッサンのヘレン・ターリー。畑作りはデイビッド・エイブリューが担当しています。

当初はパルメイヤーのワインとして作られましたが、2008年以降独立したブランドに。2012年に新しいワインメーカーを迎えて品質に磨きがかかっています。

例えば同誌の評価だと、2015年のウェイフェアラー、ヴィンヤードのピノ・ノワールが96点。同じくシャルドネは96+。

近隣だとマーカッサンをライバル視するシュレーダー傘下のボアズ・ヴュー(Boar's View)、マイケル・ブラウンのサーク(Cirq)なども注目ですね。エレガント系ではモンダヴィ系のレイン(Raen)などもあります。ピノ・ノワール・ファンにとっては見逃せない地域です。

2012年は94点。


2013年のトラベラーも94点,


2013年のマザーロックも94点。

Date: 2017/1126 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ナパのウォリス・ファミリー(Wallis Family)というワイナリーが輸入停止になり、カベルネ・ソーヴィニヨン リトル・シスター2010が5000円台(税抜き)の特価になっています。ワインメーカーは、あのトーマス・リヴァース・ブラウン。

トーマス・リヴァース・ブラウンについては、このあたりをご参考に。
トーマス・リヴァース・ブラウンの凄さの一端に触れ、まさに「天才」だと思った話(前編)
トーマス・リヴァース・ブラウンの凄さの一端に触れ、まさに「天才」だと思った話(後編)
今年のWine Spectator年間7位もトーマス・リヴァース・ブラウン作でした。
Wine Spectator年間7位はトーマス・リヴァース・ブラウン作

ウォリス・ファミリーはナパのダイアモンド・マウンテンのワイナリー。いわゆる山カベですね。かなりタニックな作りのようです。リトル・シスターはそこのセカンド的なワインですが、ヴィナスのアントニオ・ガッローニがWine Advocate時代に今回のワインをレビューしています。レイティングは89と決して高くないのですが、悪い評価をしたというよりも、試飲をした2012年の段階ではあまりにもタニックで閉じていて、「ほとんど評価不可能」だったとのこと。飲み頃は2016~2025年としていますから、もしかしたら今はすごくおいしくなってきているかもしれません。

いずれにしろ、トーマス・リヴァース・ブラウン作のカベルネで1万円切るのは滅多にないこと、というか初めて見るような気がします。


ちなみに、トーマス・リヴァース・ブラウンのリヴァース・マリーのピノ・ノワールは1万円切るものもかなりあります。個人的にはかなりおすすめ。自社単一畑のスーマでも税別なら6000円台。


ソノマ・コーストなら5000円台。これも相当おいしいです。

Date: 2017/1124 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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先日、知り合いのFacebookで古い時代のラベルのレッド・カーを入手したというのが話題になっていました。

レッド・カーは2000年にロスアンゼルスで設立。当初は趣味のワイン作りで、派手なラベルにワインも濃い味付けだったのが、ソノマ・コーストに畑を購入し、バランス重視派になっていきました。

今のレッド・カーのワインもおいしいのですが、昔のケレン味のあるワインも捨てがたい、というか、それはそれで良かったと思うんですよね。特にワインごとに違っていたラベルも統一してしまったので、なんだか普通のワイナリーみたい、と思ってしまうのです。

アントニオ・ガッローニはWine Advocate時代に、ファンシーな名前やラベルをやめるのは、今の真摯なワイン造りにあっていると書いていますが、そこは違うんじゃないかと。「そのセリフ、マンフレッド・クランクル(シネ・クア・ノンのオーナー)にも言えるのか?」と小一時間問い詰めたい所存です。

もう、市場に出回っているレッド・カーのワインはほとんどが新ラベルのものになっていますが、まだ「トロリー」シリーズなど少しは残っています。買うなら今のうち、のワインです。

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レッド カー ワイナリー キュヴェ 22 シラー 2009
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Date: 2017/1119 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ナパのワイナリー、サン・スペリー(St. Supery)のカベルネ・ソーヴィニヨン「ダラーハイド」が新ヴィンテージの2013年になっています。1年前に輸入が始まったときは2010年で「パーカー95点で、限定超お買い得のサン・スペリー単一畑」と書いていますが、2013年もWine Advocate誌では93点と高い評価です。Decanterでも91点。

価格はWine-Searcher.comで調べても76ドル~(平均86ドル)するのが日本では5000~6000円台。ナパでエステートの単一畑ものでこの価格となると、もう比較の対象になるワインもないくらいです。ちなみにワイナリー価格は100ドルですから約半額。

あの「シャネル」が所有するワイナリーということで、ブランドとしても価値は十分。

ワインのタイプはビッグでフルボディーな、いかにもカベルネ・ソーヴィニヨンというタイプ。そういうタイプのワインを飲みたい人にはぜひ候補に入れて欲しいワインです。

Date: 2017/1117 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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オー・ボン・クリマのピノ・ノワール「ノックス・アレキサンダー2013」がワイン・エンスージアスト誌が選ぶ2017年のセラー・セレクションで17位に選ばれています。

セラー・セレクションというのはワインセラーに置いておきたい、熟成を楽しめる価値のあるワインのリスト。

ちなみに、これより上位にランクインしているカリフォルニアワインだと4位にスポッツウッドのカベルネ・ソーヴィニヨン2013、9位にシュラムスバーグのJシュラム・ロゼ2008、13位にジョセフ・フェルプスのインシグニア2014といったそうそうたるワインが入っています。50ドルという定価は、25位までの最安。日本でもほとんど同じ価格、というかむしろ安いくらいで買えるのがありがたいワインです。

以前からたびたび書いていますが、オー・ボン・クリマは今の日本ではすごく過小評価されていると思います。価格も安すぎるくらい。カリフォルニアのシャルドネやピノ・ノワール飲むなら買わないともったいないワイナリーです。

しあわせワイン倶楽部では、現在このワインのセール中(今回の情報もここのメルマガで知りました)。

Date: 2017/1114 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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先日の「ニュー・カリフォルニア」試飲会で、非常に珍しいヴァラエタルのワインがありました。ブロック・セラーズの「ミッション」 “サマーズ・ヴィンヤード”です。

ミッション種というのは、スペインの宣教師がキリスト教の布教のために伝道所「ミッション」をカリフォルニアに次々と建てていったのですが(南はサンディエゴ、北はソノマまで21のミッションが作られ、それをつなぐ道が「エルカミノ・リアル」でした)、そこでワインを作るために植えられた品種が「ミッション」です。

いわば、カリフォルニアで一番古いワイン用ブドウの品種ともいえるわけですが、現在ではミッションはほとんど残っていません。このサマーズ・ヴィンヤードのブドウもいつ植えられたものだかはっきりしないのですが、最低でも60年は経っているものとみなされています。

ミッション種は赤ワインようのブドウですが、色がさほど濃くならないため、このワインではボージョレ・ヌーボーと同じマセラシオン・カルボニックで色を抽出しています。比較的淡い味わいで、一般的なカリフォルニアワインとは大きく異なりますが、カリフォルニアワインの歴史を感じられるワインとなっています。

で、タイトルに戻りますが、このミッション種はチリでも同様に布教とともに広がり(カリフォルニアより古く16世紀のことです)、「パイス」と呼ばれています。パイスは庶民用のワイン(酸化した味わいで決しておいしいものではないらしいです)を作るために使われたため、今でも広く作られていますが、近年ではより洗練されたワインを作るために使う生産者も増えています。

カリフォルニアワインのインポーターである布袋ワインズもそういった歴史に共鳴してパイスのワインを輸入しています。これも軽い味わいでおいしいワインです。Wine Advocate誌で92点。濃いワインに高い点を付けると言われている同誌ですが、こういったワインもちゃんと評価しているのはさすがだなあと思います。

このほか、色が濃くないことをいかしてロゼのスパークリングを作っている生産者もいます。エノテカが輸入しているミゲル・トーレス・チリのものは試飲したことがありますが、チャーミングで予想以上においしいスパークリングでした。

古くて新しいワイン、パッションとパイス。ある意味、「ネオクラシカル」などといわれる流行の最先端のワインです。

Date: 2017/1114 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Wine Spectatorの年間トップ100の発表が始まりました。10位はパソ・ロブレスのブッカー「Oublié」(オブリエ)2014。ムールヴェードル、グルナッシュ、クノワーズのブレンド。これまでシラーの上位はあったと思いますが、ムールヴェードルやグルナッシュ、しかもカリフォルニアワインというのは初では?(調べてませんが) 近年グルナッシュやムールヴェードルは「来てる」感じがしていましたが、それに拍車がかかりそうな気がします。

9位はパルメイヤーのシャルドネ2015。パルメイヤーのシャルドネというと映画「ディスクロージャー」を思い出してしまうのですが、この映画は1995年。もう20年以上前ですね。最近はあまり話題に上がらなくなってしまったパルメイヤーですが、実はいいワイン作っています。ただ、私としては、パルメイヤーがソノマ・コーストで作る「ウェイフェアラー」に結構気を取られていたので、パルメイヤー自身のワインはちょっと盲点になっていました(ちなみにウェイフェアラーのピノはおいしいですよ、要注目です)。

日本には今のところ前のヴィンテージまでしか入っていないようですね。

Date: 2017/1110 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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コングスガードの最新ヴィンテージが国内入荷しています。2015年は旱魃の影響で収量が少なく、日本への割り当ても減ったとのこと。

コングスガードといえば、シラーなどもむちゃくちゃ美味しいですが、やっぱり白眉はシャルドネですね。2013年にWine Advocateで100点を取ったフラッグシップの「ザ・ジャッジ」は個人的にもカリフォルニアで最高のシャルドネだと思っている一品で本ヴィンテージも98-100という点数が付いています。ただし、今回は単体販売はなさそう。ナパ・シャルドネも96-98という高評価。





ジャッジ入りは、今は12本のアソート(うち1本だけジャッジ)しかないようです。


別ヴィンテージならジャッジ単体もあります。2009年は98+の評価。


2014年は98点。

Date: 2017/1106 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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高級ワインの専門店「Wine Cellar Katsuda」が11月9日1時59分までの楽天セールに合わせて、大幅な割引をしています。

前回はハーランなどがかなり安くなっていましたが、今回の目玉はオーパス・ワンの1980年代や1990年代のもの、それからダラ・ヴァレのフラッグシップ「マヤ」です。

オーパス・ワンは1984年が4万9800円、1985年が5万9800円など、税抜き価格ですが4万円台から5万円台で多くのヴィンテージが出ています。古いヴィンテージは保存状態などが気になるところですが、このショップはフランスの銘醸ワインのオールド・ヴィンテージものなども数多く扱っているので信頼はできるでしょう。キャップシールの腐食や、ラベル破損などについてはサイトに写真付きで載っています。全部で10ヴィンテージほど出ています。

オーパス・ワンのセール品一覧

マヤはWine Advocate誌で100点がついた2013年が7万9800円、98+点だった2010年が4万9800円、96点だった2008年が4万4800円(いずれも税抜き)など。マヤが税込みでも4万円台というのは、これまで見たことあるかどうか…1990年代末のカルトワインブームのときにサンフランシスコのワインショップで300ドル台で売っているのを見て、値段の高さにびっくりしたものですが、当時から日本では7万円くらいしましたから、高級ワインが全般に当時の2~3倍程度に値上がりしていることを考えると、相対的にはずいぶん安くなった感じがあります。スクリーミング・イーグルやハーラン、コルギンあたりに比べると話題に上ることは少なくなりましたが、おそらくそれはワイナリー側があえて積極的なマーケティングをしていないだけだと思います。評価は相変わらず高いです。

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というかマヤをこれだけのヴィンテージそろえて売っているだけでもかなりすごいです。
マヤの一覧