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Date: 2018/0131 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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昨年暮れにテレビ番組で紹介されてナパ・ハイランズが一気に日本の市場から消え去りました。輸入元では今も最大限の努力で手配中ですが、あまりにも引く手あまたで、とても小売りにまで出てくる状況ではないようです。

【2018年3月追記:ナパ・ハイランズの入荷が始まりました

ナパ・ハイランズは1年半ほど前に輸入が始まったときに「これは!」と思って紹介した(5000円以下で買えるナパらしい良質なカベルネ「ナパ・ハイランズ」)ワインですので個人的には今回のヒットは来るべきものがきたという感じもありますが、実はこの4000円台のカベルネ・ソーヴィニヨンは、最近いいものがすごく多いんです。

Experience
ナパ・ハイランズを輸入する中川ワインが、今回輸入を始めたのがこの「エクスペリエンス」と「フォーチュン1621」(写真撮り忘れてしまった、大失敗!)。エクスペリエンスは果実味とタンニンのバランスがよく、フォーチュン1621は果実味の中にスパイシーなニュアンスが入る、どちらも良質なカベルネ・ソーヴィニヨン。ともにナパ産です。


テキストブックのカベルネ・ソーヴィニヨンは、飲むたびに感心するいいワイン。教科書としてお手本になるようなワインを作るということで、本当に非の打ち所がない良質のカベルネ・ソーヴィニヨンです。
ナパヴァレーヴィントナーズ

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テキストブック カベルネソーヴィニヨン ナパヴァレー
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昨年の火事で大きな被害を受けたシニョレロが別ブランドとして造っているのが「トリム」「エッジ」「フューズ」の3部作。どれもカベルネ・ソーヴィニヨンですがトリムは3000円程度、エッジは4000円台、フューズは7000円台、いずれもその価格帯を代表するカベルネ・ソーヴィニヨンと呼べる内容です。デザインも今風です。


スカラー&メイソンはストラクチャがしっかりして、スパイスも効いた味わい。これもこの価格帯で最良の1つです。
布袋ワインズ


と書きつつ、こちらのブラックスミス「CLRT」も甲乙つけがたいできです。
布袋ワインズ


どれも飲んでがっかりすることはないワインです。ぜひお試しあれ。
Date: 2018/0127 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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今カリフォルニアで一番カルトなワインはこれ!?」という記事で取り上げたレアム(Realm)。ここの単一畑シリーズのオールド・ヴィンテージが1万円台で出ています。同じワインの現行ヴィンテージでは5万円台ですからタイトルでは半額以下としましたが、3分の1近い安さです。

しかも畑はベクストファー・トカロンにベクストファー・ドクター・クレーンという超がつくくらいの銘醸畑です。畑もワイナリーも超一流で、10年程度の熟成したワインがこれだけ安くなるって理屈に合わないような話ですが、まだ今のように有名になる前の時代のワインなので、安価で入荷したものが残っていたのでしょうか。それにしても、Wine-Searcherで探してもほとんど見つからないレアなワインがこの価格、とってもお買い得です。

2007年のベクストファー・トカロンはWine Advocateで96点。


2009年のドクター・クレーンは95+点。


2014年のドクター・クレーンは5万円台。WAでは99点と評価も高いですが。


トカロンの2014年ももちろん5万円台。WAでは97+。


満点を取った2015年のドクター・クレーンにいたっては7万円台です。


トカロンも(99+)。


いかに今回のワインが安いかおわかりいただけたでしょうか。
Date: 2018/0121 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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カリフォルニアワインあとりえに、クロデュヴァルの20年以上熟成した古酒が少量入荷しています。蔵出しだというからまさに貴重です。これで1万円台前半ですから、素晴らしいですね。



Date: 2018/0120 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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さまざまなワイナリーのワインメーカーとして「パーカー100点」のワインを20も作ってきたトーマス・リヴァース・ブラウン自身のワイナリーがリヴァース・マリーです。

ピノ・ノワールのコスト・パフォーマンスの高さはこれまでも紹介してきましたが、今回はカベルネ。実はリヴァース・マリーのワインの中でも、ポイントという意味では一番高評価なのはカベルネなのです。

今回のワイン、リヴァース・マリー カベルネ・ソーヴィニヨン カリストガ2015はWine Advicateで97+。レビュアーのリサ・ペロッティ・ブラウンは飲み頃を2040年までとしていますから、長熟にも耐えますが「蠱惑的」とも書いてあり、今飲んでも十分おいしいだろうと思います。ちなみにパーカー本人も1年前にレビューしていてそのときは96-99という点を付けています。

このワインは試飲したことありませんが、おそらく、クライアント向けに作るものよりはややエレガント寄りなのではないかと思います。

一流のカベルネは2万円以上というのが相場になっている昨今、このレベルで1万7000円台はお買い得です。米国での価格も150ドル前後ですから遜色ありません。



柳屋にも入荷していました。

Date: 2018/0119 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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年が開けてから、新しいワインがいろいろ入荷しているようですね。レア物や特売などまとめて紹介します。

クロ・デュ・ヴァルのエッチング・ボトルはクリスマスのものが有名ですが、バレンタインデー向けの「ジャスト・フォー・ユー」というハート・マークが付いたものもあります。

ギフトボックス入りのものを紹介しておきます。


レア物ではなんといってもウルトラマリンで大人気のクルーズ・ワイン。スティルものを中心にいろいろ入ってきています。ここではその中でも「今っぽさ」満載のヴァルディギエを使ったペティアン ナチュレルを紹介しておきます。


次はポートフォリオの新ヴィンテージ2013年。味わいについては「ポートフォリオの新ヴィンテージ2013を試飲」で詳しく書いているので参照してください。とてもエレガントなので芸術派の方や女性へのプレゼントに向いていると思います。


マクレイ・ファミリー(Macrae Family)のバチガルピ(Bacigalupi)ヴィンヤード・シャルドネの2008年は新橋のワインバー「ワイン蔵tokyo」の中川さんが絶賛するワイン。畑はかのパリ・テイスティングで1位になったモンテレーナのシャルドネが使っていたところです。4000円そこそこという特価です。


最後は昨年Wine Spectatorの年間9位だったパルメイヤーのシャルドネ2014。発表されたときはヴィンテージ違いだけでしたが、同ヴィンテージのものが入っています。

Date: 2018/0115 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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先月「カリフォルニアのシャルドネでパーカー評価が一番高いワインは?」という記事を書きました。ここではWine Advocateで98点以上を複数回取ったワインを対象としていたので、リストから落ちてしまったのがヴァーナー/ニーリー(Varner/Neely)でした。ニーリー・ホーリーズ・キュベは同誌で最高98点を取ったことがあります(2008ヴィンテージ)。

ヴァーナー・ビー・ブロック(Bee Block)も2006年から最終ヴィンテージとなった2014年までの平均レイティングが95を超えており、先日取り上げたトップ中のトップのワインと比べてもさほど引けを取らない評価。これで価格は1万円いかないのですから、3万円台が珍しくないトップクラスと比べたらコスパでは相当上を行きます。2014年の最終ヴィンテージも、国内在庫はもうわずか。今のうちに入手しておきたいワインです。

おそらくその次にコスパが高いのは、モルレ・ファミリーあたりではないかと思っていますが、比較的安いとはいえ、現在は1万5000円くらいになってしまいます。このクラスで万円切りはヴァーナーが最後になってしまいそうな気がします。

6000円台は中でも特別安いですが、自社に在庫を持っていないタイプなので、本当にその価格で買えるのかちょっと心配ではあります。


主流は8000円台です。

Date: 2018/0114 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ルエヴェルロールのオーナーソムリエ千葉和外さんが、カリフォルニアで最高のカベルネ・ソーヴィニヨンと評するダイヤモンド・クリークに新ヴィンテージの2015年が登場しています。

ダイヤモンド・クリークは1970年代から単一畑のカベルネ・ソーヴィニヨンを作り続けている名門。ハイツのマーサズやリッジのモンテベッロなどと並んでカリフォルニアの単一畑カベルネのパイオニアです。若いときはとっつきにくいが熟成するとおいしくなり、いわゆる「山カベ」のパイオニアでもあります。

カリフォルニアのカベルネ系でパーカー評価が一番高いワインは?の記事でもダイヤモンド・クリークのヴォルカニック・ヒルを調べていますが、アラウホの次、コンティニュームやピーター・マイケル「レ・パヴォ」、ジョセフ・フェルプス「インシグニア」よりも上という高評価。特に熟成力に関してはかねてより高く評価されています。

ただ、販売価格を見ると新しいヴィンテージの方が高く、古いヴィンテージの方が安くなっています。保存状態に問題がなければ、このワイナリーの場合は古いものの方がより触手を伸ばしたくなるような気はします。


パーカー99点で3万円台前半というのは、実はかなり格安です。


90年代だと2万円台で手に入るのです。

Date: 2018/0107 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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かつてはサッポロビールが所有しており、日本でも人気があったワイナリー「サン・クレメント」が輸入停止になり、柳屋が格安でカベルネを売っています。

最近ウォッチしていなかったワイナリーでしたが、現在はトレジャリーの傘下。ただ2016年にヒュネイアスにワイナリーと畑の一部を売却してしまったそうです。今もブランドとしては残っていますが、日本への輸出は打ち切られてしまったとのこと。ちょっと残念ですね。なお、サッポロビール時代から造っていたフラグシップの「Oroppas」(綴りを逆に読んでみてください)は今も造っているそうです。

今回はワイナリー価格で70ドルのナパ・ヴァレー・カベルネ・ソーヴィニヨン2013が4600円という破格の値段。4000円台のカベルネ・ソーヴィニヨンは今、先日話題になったナパ・ハイランズなどいいものがそろっていますが、そのあたりと比べても引けは取らないワインだと思います。

Date: 2018/0104 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ストルプマンの人気シラー「パラ・マリア」の新ヴィンテージ2016が日本に入ってきています。フクロウのラベルが印象的なこのワイン、前ヴィンテージは輸入始まって直後には売り切れてしまうという大人気。2016年はWine Enthusiastで93点という高評価でもあり、これも早い時期になくなってしまうかもしれません。

ストルプマンはサンタ・バーバラのバラード・キャニオンにあるワイナリー。以前はシネ・クア・ノンにもブドウを提供していた品質の高さを誇ります。ドメーヌ・ドゥ・ラ・コートやサンディ、オレゴンのイヴニング・ランドなどを手がけるサシ・ムーアマンがワイン造りのコンサルタントをしています(以前はワインメーカーでしたが、今はコンサルタントだけのようです)。

パラ・マリアは56%は通常のシラーの醸造、28%はマセラシオン・カルボニックによるシラー、14%はプティ・ヴェルドというユニークなブレンド。力強さと親しみやすさを兼ね備えたワインで、3000円台とは思えないほどの品質です。

ストルプマンで、もう1つ紹介したいのがトゥルソーを使ったペットナット(ペティアン・ナチュレル、ボトル内で酵母が自然発酵することによる微発泡ワイン)。しかも、ウルトラマリンで大人気のマイケル・クルーズが醸造に携わっているとのこと。最近ペットナットは大人気ですが、これは品種のレアさからいっても注目のワインです。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ストルプマン ”パラ・マリア” シラー サンタバーバラ
価格:3380円(税込、送料別) (2018/1/4時点)

Date: 2018/0101 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

早速ですが、柳屋の初売りでスポッツウッドのカベルネ・ソーヴィニヨンが現地価格より安くなっています。

先日の「カリフォルニアのカベルネ系でパーカー評価が一番高いワインは?」の記事でも平均97.5点で10位に入った名門中の名門。2014年はWine Advocateで95点と、こことしては平均以下の点数ですが、ここのワインにはずれはないです。

価格は米国で平均190ドルが税込み1万8000円以下というかなりの安さです。今となってはこのクラスのカベルネで2万円以下というのは極めてレアです。