近年はあまり珍しくなくなったとはいえ、やはりWine Advocate誌で100点、いわゆるパーカー100点のワインというのは特別なものです。私もこれまで何回かそういうワインを試飲する機会がありましたが、やはり一際抜きん出た印象があったのは確かです。

そんな「パーカー100点」を4ヴィンテージ続けているのがRealm(レアム)のAbsurd(アブサード、アブソード)。同誌でのレビューは2005年(93点)以降とだえていましたが、2012年から最新の2015年まで、いきなり4ヴィンテージ連続の満点です。

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ナパの最注目ワイナリー「レアム」の旧ヴィンテージが現行の半額以下

レアムのワインはベクストファー・トカロンをはじめとした単一畑のものと、ブレンドのものとがありますが、このワイン「Absurd」はブレンドのもの。ルールは単純で、とにかく一番おいしいものをブレンドするとのこと。結果として単一畑になることもありえるし、品種構成も毎年変わります。2005年に最初にこのワインを作ったときはプティ・ヴェルドが38%も入り、あまりにも馬鹿げていると思ったことからこの名前が付いたとのこと。

このブレンドは日本には入ってきていないのかと思っていましたが、実はごく少量だけ入っているようです。価格はもちろん高いですがレア度は格別です。生産量はわずか250ケース。