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Date: 2019/0222 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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天才と言われながら、数奇な運命でワイナリーが二転三転したワインメーカー、パックス・マーレ。現在は自身のブランドであるパックス(Pax)に専念する形になっています。

過去の経緯は「「パックス」に回帰する天才パックス・マーレ」をご覧になってください。

日本市場からもしばらく消えていた彼のワインですが、ワイン・イン・スタイルが輸入を再開するという驚きのアナウンス。早速試飲してきました。

今回入ってきたのはメンドシーノのシュナン・ブラン2016、ノース・コーストのシラー2017、ソノマ・ヒルサイズのシラー2017、カステッリ・ナイト・ランチのシラー2014の4種。シュナン・ブランもスパイシーでよかったのですが、個人的にはやはりソノマ・ヒルサイズとカステッリ・ナイト・ランチのシラーが頭一つ抜けている感じ。かつてのパックスは、パワフルで濃い作りでしたが、今はエレガントで酸も豊か。でも味わいはビシッと決まっており、「ニュー・カリフォルニア」なスタイルでありながら、ニュー・カリフォルニア・ファンでない人でも称賛できるワインになっています。

この2つも結構違っており、ソノマ・ヒルサイズは旨味と酸のバランスがよく、カステッリ・ナイト・ランチはよりスパイシー。個人的には後者の方が好みでしたが、どちらが好きかは良し悪しよりも好みの問題でしょう。

ちなみにソノマ・ヒルサイズの1ヴィンテージ前のものはアントニオ・ガッローニのヴィナスでなんと100点。カステッリ・ナイト・ランチの方は93点という高評価です。

しかもこのワイン、現地価格とほとんど変わらないというお買い得さ。カリフォルニアのシラーの新しい姿を味わってみてください。

Date: 2019/0205 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ロバート・モンダヴィ次男のティム・モンダヴィがプリチャード・ヒルで作るコンティニュアムの新ヴィンテージ2015が入ってきています。

ジェームズ・サックリングが満点、ヴィナスのアントニオ・ガッローニが98+という非常に高い評価。2013、2014はどちらもヴィナスで97点だったので1ランク上がった感じです。ガッローニは「本物の宝石になりつつある」と評しています。

2013、2014は試飲したことありますが、どちらもナパらしい非常にすばらしいワイン。2015年は旱魃の影響でカベルネ・ソーヴィニヨンの収穫が少なく、カベルネ・フランが31%とかなり高い比率になっています。プリチャード・ヒルのこのあたりはコルギンにしてもオーヴィッドにしても極めて良質のカベルネ・フランができるあたり。地質的にかなり近いと言われている斜面を降りていったところにあるダラ・ヴァレのマヤもカベルネ・フラン比率が高いですから、やはり共通するところがあるのでしょう。濃厚でありながらも重くなりすぎないのはフランの効果なのではないかと思っています。

なお、故ロバート・モンダヴィが最後に手がけていたのがコンティニュアム。プリチャード・ヒルの地所を買うときもロバート・モンダヴィがOKを出して決めています。モンダヴィの遺志をつないでいるのがここなのです。

Date: 2019/0201 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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廃業したワイナリーなどの在庫を発掘してくることで定評があるインポーターが布袋ワインズ。基本的に蔵出しですから状態に問題がない上、多くの場合価格がリリースしたころと同じ程度なので、今の水準からするとかなり安く感じられるものが多くなります。このように二重に「おいしい」ワインですが、難点は在庫限定のこと。なくなってしまえばそれきりですから、一期一会的なワインでもあります。

そのなかで、昨年秋から入ってきているのが「トロワ・ヴォワイエル」という今はないワイナリー。最初に入荷した白はすぐに売り切れ、赤も多分今売っているのは2ヴィンテージ目ではなかったかと思います。

そして、再入荷された白はちょっとびっくり。なんとあの銘醸畑リッチーのソーヴィニヨン・ブランだとのこと。これで税込み3000円程度なのだからまあいろいろびっくりです。

赤の方は先日試飲しましたが、良質のカベルネ・ソーヴィニヨンで全く問題はなかったです。