ロバート・モンダヴィ次男のティム・モンダヴィがプリチャード・ヒルで作るコンティニュアムの新ヴィンテージ2015が入ってきています。

ジェームズ・サックリングが満点、ヴィナスのアントニオ・ガッローニが98+という非常に高い評価。2013、2014はどちらもヴィナスで97点だったので1ランク上がった感じです。ガッローニは「本物の宝石になりつつある」と評しています。

2013、2014は試飲したことありますが、どちらもナパらしい非常にすばらしいワイン。2015年は旱魃の影響でカベルネ・ソーヴィニヨンの収穫が少なく、カベルネ・フランが31%とかなり高い比率になっています。プリチャード・ヒルのこのあたりはコルギンにしてもオーヴィッドにしても極めて良質のカベルネ・フランができるあたり。地質的にかなり近いと言われている斜面を降りていったところにあるダラ・ヴァレのマヤもカベルネ・フラン比率が高いですから、やはり共通するところがあるのでしょう。濃厚でありながらも重くなりすぎないのはフランの効果なのではないかと思っています。

なお、故ロバート・モンダヴィが最後に手がけていたのがコンティニュアム。プリチャード・ヒルの地所を買うときもロバート・モンダヴィがOKを出して決めています。モンダヴィの遺志をつないでいるのがここなのです。