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Date: 2021/1030 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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先日「注目の国内新入荷ワイナリー「ファブリスト」」の記事で紹介したファブリストのジンファンデルが柳屋に入荷しています。



2000円台のジンファンデルとしては極めて秀逸ですし、甘いだけでないジンファンデルとしても味わってほしいワインです。

ジンファンデルついでにもう一つ紹介します。しあわせワイン倶楽部では2012年のリッジ「リットン・スプリングス」が入荷しています。このワイン、2つの点で面白いワインです。

まず、ヴィンテージからわかるように、最新ではなく少し熟成したものになりますが、ジンファンデルって一般的にはあまり熟成させて飲まないし、熟成しないと考えている人も多くいます。かつてのロバート・パーカーもその一人で、ジンファンデルは熟成しないと言っていたのですが、それに反対してジンファンデルも、いいワインはちゃんと熟成するというのをパーカーに飲ませて納得させたのがリッジのポール・ドレーパーで、そのワインがリットン・スプリングスでした。

もう一つ面白いのは、このワインは最新ヴィンテージのものより安いのです。リッジの親会社は大塚製薬ですが、ワインの輸入は大塚食品が担当しています。この会社、在庫のものについて後から値段を上げるというのをほとんどしないのです。だから古いものの方が熟成の手間もかかっているのに安くなるのです。フラッグシップのモンテ・ベッロなんかも同じなので、ちょっと狙い目だったりします。


Date: 2021/1026 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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コスパ系ピノ・ノワールとして人気の高いキャッスル・ロックのちょい熟2014年ものが国内輸入されています。

試飲させていただきましたが、鰹節系の旨味がきれいに出ていて、ちょうどいい感じの熟成具合です。これで2000円台というのはかなりのお買い得。米国ではこういったちょい熟ものはあまり市場がないので、このように日本向けに格安で出してもらえることがあります。熟成ピノをお手軽に楽しみたい方にお薦めです。

トスカニー


東京ワインガーデン


京橋ワイン


Wassy's

Date: 2021/1023 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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カルディコーヒーファームで、モントレーのパライソ(Paraiso)のシャルドネがなんと68%オフ、税込み1408円になっています。店頭だけでなく、オンラインでも販売中です。
【お酒】パライソ・ヴィンヤーズ シャルドネ 2016(白) 750ml - カルディコーヒーファーム オンラインストア

パライソ

パライソのワイン、以前はヴィノスやまざきで扱っていました。かなりの人気アイテムだったと思います。モントレーらしい酸と果実実のはっきりしたワインだった記憶があります。

ラベルを見るとエステートと書いてありますからすべて自社畑のブドウを使っています。

これはどう考えても激安。まとめ買いもお薦めです。

ちなみに、パライソはワイン造りはやめ、今後は栽培に専念するそうです。

紹介ついでにもう一つ。カリフォルニアワインあとりえで25日12時までの限定でシェーファーのカベルネ・ソーヴィニヨン「ワンポイント・ファイブ」2018が安くなっています。通常価格から25%引き。楽天内最安となっています。2018は非常にいい年で、このワインもワイン・エンスージアストで97点を取っています。ワンポイント・ファイブはフラグシップのヒルサイドセレクトに次ぐ、レギュラーのカベルネ・ソーヴィニヨンですが、非常に高品質です。

Date: 2021/1022 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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近年、マヤカマスなどクラシックなスタイルのカベルネ生産者が改めて見直されていますが、その一つに位置しそうなのがクロ・デュ・ヴァル。ワイン・スペクテーターでも3代目オーナーや新しいワインメーカーをフィーチャーした記事がちょうど掲載されたところです。

1976年の「パリスの審判」の参加ワイナリーであり、その10年後のリターンマッチでは見事1位に選ばれた名門ですが、クラシックなスタイルを守ってきた結果、ちょっと時流からははずれた感じもあったかもしれません。その代わり価格もナパの他のワイナリーと比べると高騰をまぬがれています。

スタンダードなナパ・ヴァレーのカベルネ・ソーヴィニヨンはスタッグスリープなどの自社畑100%の作りでありながらワイナリー価格は52ドル。しかも日本ではショップによっては税込みでも5000円そこそこと、現地価格よりもかなり割安になっています。

2017年はヴィナスやワイン・スペクテーターで91点。ちなみにヴィナスのアントニオ・ガッローニは同じ価格で同じ91点を付けた2016年の同ワインのレビューで「この価格帯では最良のワインの一つ」と書いており、米国の価格でも格安感があります。

ドラジェです。


Cave de L Naotakaです。


うきうきワインです。


Wassy'sです。


ウメムラです。

Date: 2021/1015 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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スクリーミング・イーグルのワインメーカーであるニック・ギスラーソンが造るラガービール「Hanabi」。20年秋から四季ごとに仕込んで発売しています。日本にも入ってきますがごく少量ですぐに売り切れてしまいます。500mlで税抜3000円とビールとしてはかなりの価格ですが、醸造に使うタンクや器具などもすべてニック自身が溶接して造る、まさに手作りのビールなのだそうです。醸造にも一般のラガービールの3~10倍もの時間をかけているそうです。高いですがそれだけの価値はありそうですね。

今回の21年秋バージョンは大麦の古代品種、ベア(Bere)を使用。アメリカ ワシントン州産のベアを使い、「ヘレススタイル」で発酵したとのこと。

ちなみに、名前のHanabiはもちろん花火のこと。ニックは12歳のときから花火師としても修行しており、毎年日本に花火の打ち上げにくるほどのマニアなのだそうです。

若くしてスクリーミング・イーグルのワインメーカーに抜擢された人ですが、それだけの才ではないというのもすごいですね。


Date: 2021/1014 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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アイコニックワイン・ジャパンがこの秋に輸入を始める「ファブリスト(Fableist Wine Co.)」のワインを試飲しました。



ファブリストはローヌ系品種を手掛ける「グラウンドワーク(Groundwork)」のカート・シャクリンと、非常にエレガントなシャルドネやピノ・ノワールなどを造る「フィールド・レコーディングス(Field Recordings)」のアンドリュー・ジョーンズによる共同のプロジェクトです。どちらもセントラル・コーストに拠点を置いており、特にアンドリュー・ジョーンズはセントラル・コーストのほぼすべての畑に足を踏み入れたことがあるというほどセントラル・コーストを熟知しています。

ファブリストとは寓話を語る人という意味で、各ワインのラベルはイソップの寓話をモチーフにしています。ワインはスパークリングのブラン・ド・ブランにスティルワインのアルバリーニョ、ジンファンデル、マルベック、メルローの5種類(上の写真の左からこの順)。いずれも価格は3000円前後と、高品質なワインとしてはリーズナブルな価格です(フィールドレコーディングズやグラウンドワークもほぼ同じ価格帯。こちらも非常に素晴らしいワインです)。

すべてのワインに共通するのは非常にフレッシュな味わいできれいな酸を持っていること。ブラン・ド・ブランはその中で、うまみやこくも感じられます。アルバリーニョはフレッシュさが魅力。この品種は気温が高くても酸を保つので、温暖化が進む中でカリフォルニアでも重要さを増すのではないかと思っています。味わいも魚介類に合いやすいなど、和食との相性もいいと思います。

赤ワイン3種も酸が印象的、アルコール度数はどれも14%以上あり、低くはないのですが、ワインは重さを感じません。マルベックはちょっとピーマンぽい風味もあり、カベルネ・フランかと思うような味わいでした。ジンファンデルも濃厚ではないスタイル。メルローは良質なものに出会うことが比較的少ない品種ですが、これはいいです。

正式な入荷は11月の予定だそうです。それまでは、フィールドレコーディングズやグラウンドワークのワインをどうぞ。




Date: 2021/1010 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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毎年クリスマス用にエッチングで掘られたワインを投入するクロ・デュ・ヴァル。そのデザインは、これまで雪だるまなどのかなり可愛い系だったのですが、全く新しいデザインに変わりました。


こちらがこれまでのもの。


これまでは3通りのデザインがありました。


こちらが新しいデザイン。だいぶスタイリッシュになっています
Date: 2021/1009 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ナパの中でもパーカー100点ワインを10本以上輩出するワイナリーとなると、シュレーダーやハンドレッド・エーカーなどごく一握りに限られます。その中でも近年特に目立つワイナリーがレアム(Realm)。ワイン・アドヴォケイトでも2年連続してレアムだけに特化した記事が書かれている、再注目のワイナリーで、9月に発表された2019年のレポートでも2本の100点ワインがあり、合計13本に達しています。

2000年代初期に生まれたころにはぱっとしなかったこのワイナリーを一躍エリートワイナリーにまで変えたのが2011年にワインメーカーに就任したブノワ・トゥケ。レアムの95点以上のワインはすべて彼が来てからのもので、2011年には破産の危機に瀕していたレアムを救った実力者です。先日公開した「ナパのトップ・ワインメーカー3人の競演!? 『夢の新プロジェクト』発進」のフェアリスト・クリーチャーズでもトーマス・リヴァース・ブラウンなどと並ぶ3人の一人に選ばれています。

このブノワ・トゥケの個人プロジェクトがティーター・トッター(Teeter-Totter)。ティーター・トッターとはシーソーのことで、ラベルにはネズミとゾウがシーソーに乗っている絵が描かれています。

ここのカベルネ・ソーヴィニヨンとシャルドネがしあわせワイン倶楽部に入荷しています。ナパ・ヴァレーのカベルネ・ソーヴィニヨンは税込みでも7000円台。トーマス・リヴァース・ブラウンの個人プロジェクトで、やたらとコスパの高いリヴァース・マリーでさえ、カベルネ・ソーヴィニヨンは1万円を超える中で、破格の安さです。しかも評論家のジェブ・ダナックは2016年、2017年と続けて95点の高評価。今回入荷している2018年のレビューはまだですが、2016、17年と比べても評価の高いヴィンテージなので、これを下回ることはないのではないかと思っています。なお、ワイン・サーチャーによる平均価格は75ドルなので、それよりも国内価格は安くなっています。

シャルドネは2017年がジェブ・ダナックで91点の評価。税込み6000円台となっています。

また、同じく彼の個人プロジェクトで、単一畑の高級カベルネ・ソーヴィニヨンに特化したフェ・マン(Fait Main)のベクストファー・ラス・ピエドラス2015も入っています。こちらは税込みで32780円と、税抜ならば2万円台の価格。同じ畑のシュレーダーのワインならばその倍の価格ですし、比較的安いポール・ホブスのラス・ピエドラスでも5万円くらいするのと比べたらかなり安いです。またレアムのベクストファー・ト・カロンやベクストファー・ドクター・クレーンなら7万円台とさらに高くなります。こちらもかなりのバーゲン価格といえるでしょう。ちなみに入荷している2015年はアドヴォケイトで97点、ジェブ・ダナックで97+とさすがの高評価となっています。





Date: 2021/1006 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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シエラ・マードレ(Sierra Madre)ヴィンヤードはサンタ・バーバラのサンタ・マリア・ヴァレーにある歴史ある畑です。故ロバート・モンダヴィが1990年代に開墾し、シャルドネとピノ・ノワールが植えられています。シャルドネは人気の高いウェンテ・クローンを使っています。

多くの人気ワイナリーがこの畑のブドウを購入していますが、中でもこの畑の名前を上げたのがポール・ラトーです。ピノ・ノワールの「ザ・プロスペクト(The Prospect)」はパーカーポイントで最高96、シャルドネの「ル・スヴニール(le Souvenir)」は最高97点。シャルドネはポール・ラトーの中でもピゾーニのシャルドネ「イースト・オブ・エデン」に並ぶ高得点です。ポール・ラトーは「ウェンテ・クローンのスペシャルな畑を探しているときにラッキーにもここを見つけた」と言っています。

そのル・スヴニールの最高得点を取った2017年が国内入荷しています。もちろん本数はかなり少ないのでお早めに。

もう一つ紹介するのは同じシエラ・マードレのシャルドネですが、別のワイナリーのものです。一時期、国内で絶大な人気のあったワイナリー「タンタラ(Tantara)」のワインメーカーだったジェフ・フィンクが立ち上げたイーサー(Aether)。まだ名前が知られていませんが、実力は折り紙付き。シャルドネは2015年のものがワイン・エンスージアストで94点を取っています。価格はポール・ラトーのほぼ半額。お買い得さでは大きく上回ります。

どちらを選びますか?

ココスです。

柳屋です。

Wassy'sです。

こちらもWassy's