先日「注目の国内新入荷ワイナリー「ファブリスト」」の記事で紹介したファブリストのジンファンデルが柳屋に入荷しています。
2000円台のジンファンデルとしては極めて秀逸ですし、甘いだけでないジンファンデルとしても味わってほしいワインです。
ジンファンデルついでにもう一つ紹介します。しあわせワイン倶楽部では2012年のリッジ「リットン・スプリングス」が入荷しています。このワイン、2つの点で面白いワインです。
まず、ヴィンテージからわかるように、最新ではなく少し熟成したものになりますが、ジンファンデルって一般的にはあまり熟成させて飲まないし、熟成しないと考えている人も多くいます。かつてのロバート・パーカーもその一人で、ジンファンデルは熟成しないと言っていたのですが、それに反対してジンファンデルも、いいワインはちゃんと熟成するというのをパーカーに飲ませて納得させたのがリッジのポール・ドレーパーで、そのワインがリットン・スプリングスでした。
もう一つ面白いのは、このワインは最新ヴィンテージのものより安いのです。リッジの親会社は大塚製薬ですが、ワインの輸入は大塚食品が担当しています。この会社、在庫のものについて後から値段を上げるというのをほとんどしないのです。だから古いものの方が熟成の手間もかかっているのに安くなるのです。フラッグシップのモンテ・ベッロなんかも同じなので、ちょっと狙い目だったりします。
2000円台のジンファンデルとしては極めて秀逸ですし、甘いだけでないジンファンデルとしても味わってほしいワインです。
ジンファンデルついでにもう一つ紹介します。しあわせワイン倶楽部では2012年のリッジ「リットン・スプリングス」が入荷しています。このワイン、2つの点で面白いワインです。
まず、ヴィンテージからわかるように、最新ではなく少し熟成したものになりますが、ジンファンデルって一般的にはあまり熟成させて飲まないし、熟成しないと考えている人も多くいます。かつてのロバート・パーカーもその一人で、ジンファンデルは熟成しないと言っていたのですが、それに反対してジンファンデルも、いいワインはちゃんと熟成するというのをパーカーに飲ませて納得させたのがリッジのポール・ドレーパーで、そのワインがリットン・スプリングスでした。
もう一つ面白いのは、このワインは最新ヴィンテージのものより安いのです。リッジの親会社は大塚製薬ですが、ワインの輸入は大塚食品が担当しています。この会社、在庫のものについて後から値段を上げるというのをほとんどしないのです。だから古いものの方が熟成の手間もかかっているのに安くなるのです。フラッグシップのモンテ・ベッロなんかも同じなので、ちょっと狙い目だったりします。
カリフォルニアワイン協会が主催する認定プログラム「キャップストーン・カリフォルニア」が始まりました。初回の感想を記しておきます。
なお、リアル講座は東京は満席となっており、これから申し込む方はオンラインの講座、あるいは来期のリアル講座(東京だけでなく大阪も始まります、日程などはまだ公開されていません)ということになります。
キャップストーンの説明
オンライン(セルフスタディ)の申し込みはこちら
レベル1のリアル講座は2時間半を4回となっています。
初回は歴史と地理、気候、そして土壌を学びました。
印象的だったのは、とにかくファンダメンタルを大事にしているということ。初級だから上っ面だけを学ぶというのではなく、初級からレベルが上がるにつれてさらに深く学べる構成になっているようです。
たとえば気候では単に「カリフォルニアは地中海性気候です」というのではなく、海流や気圧配置などから、なぜそういう気候になるのかというところからひもといていきます。そういう意味ではワインのことだけさらっと知りたいという人にはちょっと敷居が高く感じられる部分もあるかもしれません。逆に本当の知識を得たい人には素晴らしいプログラムだと思います。
なお、レベルが上がっても講座の構成は基本的に同じだそうで、歴史や地理、土壌などを含めてさらに深く学んでいくようです。
そして、もう一つの大きな特徴が、試飲のスタイルにマスターソムリエ協会の「ディダクティブテイスティング」を採用していること。
認定プログラムのテストでは一番上のレベルまでいかないと試飲は求められないのですが、リアル講座では初級からその方法を学べます。世界の標準的な方法の一つを学べるのは興味深いです。
このようなシートにチェックしていく形で試飲していきます。マスターソムリエ協会では、どれをチェックしたかを元にワインの推測をするのですが、今回はワインの銘柄はオープンの形で試飲したので、推測はありませんでした。やっていることはWSETの試飲と大きく変わるわけではないですが、正しくチェックを付けるのはなかなか難しかったです。
ちなみに今回試飲したワインはこの4種。時間があまりなかったので駆け足の試飲になってしまったのは、ちょっと残念でしたが、どれも美味しかったです。
キャップストーン・カリフォルニアは初級でもこれまで全くワインの勉強をしたことがない人にはちょっと難しく感じられるかもしれません。特に、ワインだけわかれば歴史や土壌などには興味がないという人にはお薦めしません。逆にそういったことも含めて総合的に学びたい人、向学心の強い人にはとてもいいプログラムだと思います。次回からはいよいよワインの話も始まるので、また楽しみです。
なお、リアル講座は東京は満席となっており、これから申し込む方はオンラインの講座、あるいは来期のリアル講座(東京だけでなく大阪も始まります、日程などはまだ公開されていません)ということになります。
キャップストーンの説明
オンライン(セルフスタディ)の申し込みはこちら
レベル1のリアル講座は2時間半を4回となっています。
初回は歴史と地理、気候、そして土壌を学びました。
印象的だったのは、とにかくファンダメンタルを大事にしているということ。初級だから上っ面だけを学ぶというのではなく、初級からレベルが上がるにつれてさらに深く学べる構成になっているようです。
たとえば気候では単に「カリフォルニアは地中海性気候です」というのではなく、海流や気圧配置などから、なぜそういう気候になるのかというところからひもといていきます。そういう意味ではワインのことだけさらっと知りたいという人にはちょっと敷居が高く感じられる部分もあるかもしれません。逆に本当の知識を得たい人には素晴らしいプログラムだと思います。
なお、レベルが上がっても講座の構成は基本的に同じだそうで、歴史や地理、土壌などを含めてさらに深く学んでいくようです。
そして、もう一つの大きな特徴が、試飲のスタイルにマスターソムリエ協会の「ディダクティブテイスティング」を採用していること。
認定プログラムのテストでは一番上のレベルまでいかないと試飲は求められないのですが、リアル講座では初級からその方法を学べます。世界の標準的な方法の一つを学べるのは興味深いです。
このようなシートにチェックしていく形で試飲していきます。マスターソムリエ協会では、どれをチェックしたかを元にワインの推測をするのですが、今回はワインの銘柄はオープンの形で試飲したので、推測はありませんでした。やっていることはWSETの試飲と大きく変わるわけではないですが、正しくチェックを付けるのはなかなか難しかったです。
ちなみに今回試飲したワインはこの4種。時間があまりなかったので駆け足の試飲になってしまったのは、ちょっと残念でしたが、どれも美味しかったです。
キャップストーン・カリフォルニアは初級でもこれまで全くワインの勉強をしたことがない人にはちょっと難しく感じられるかもしれません。特に、ワインだけわかれば歴史や土壌などには興味がないという人にはお薦めしません。逆にそういったことも含めて総合的に学びたい人、向学心の強い人にはとてもいいプログラムだと思います。次回からはいよいよワインの話も始まるので、また楽しみです。
ようやく酒類の制限が解除されたこともあり、せっかくのカリフォルニアワインマンスですし、2軒にお邪魔してきました。
まず訪れたのは新橋の「ワイン蔵TOKYO」。以前の場所から移転して中華料理の新橋亭の裏にあるビルの中になりました。以前は繁華街の真ん中で、他のフロアはキャバクラばかりという環境でしたが、今度はかなり静かなところです。
今回は全部グラスでいただきました。
最初は泡で、シュラムスバーグのブラン・ド・ノワール。カリフォルニアのブラン・ド・ノワールはかなりロゼに近いようなものが多いですが、シュラムスバーグのは比較的エレガントです。
次はワイン蔵が輸入しているダオ(Daou)のロゼ。このロゼはかなり秀逸です。スイカズラやローズペタルのアロマがあり、ドライですが白桃のような風味も感じました。品種はグルナッシュが95%とソーヴィニヨン・ブランが5%。ヴィナスは90点をつけています。
3杯目はサマーウッド(Summerwood)のSentioというボルドー系ブレンド。サマーウッドはあまり知られていないかもしれませんが、日本のEHという会社が運営するパソ・ロブレスのワイナリーです。どちらかというとローヌ系品種に強いワイナリーですが、今回はカベルネ・ソーヴィニヨン中心のブレンドでした。2003年のワインでかなり熟成が進んでいます。非常に濃厚でワインというよりリキュールのような感じ。面白いワインでした。
続いて伺ったのは神泉にあるNinety Plus。
カリフォルニアワイン専門のワインバーNinety Plus
グラスワイン用のサーバーを数多く備えているワインバーです。
カリフォルニアワイン中心のワインバーですが、最初にいただいたのはチャールズ・スミスの「カンフーガール」。品種はリースリングです。ちょい甘で親しみやすいワイン。ボトルでリースリング飲むことはあまりないのですが、グラスだとときどき頼みたくなります。
最後は初めて飲むワイン。Covertというワイナリーのカベルネ・ソーヴィニヨンです。ナパのクームズヴィルが産地のようです。クームズヴィルは個人的にかなり興味を持っているAVA。海に近く比較的冷涼ですが非常にすばらしいカベルネ・ソーヴィニヨンも作られています。このワインもナパらしい芳醇さがあり、おいしいカベルネ・ソーヴィニヨンでした。
カリフォルニアワインマンスは10月中開催。詳しくは「カリフォルニアワインマンス2021|カリフォルニアワイン」をご覧ください。
まず訪れたのは新橋の「ワイン蔵TOKYO」。以前の場所から移転して中華料理の新橋亭の裏にあるビルの中になりました。以前は繁華街の真ん中で、他のフロアはキャバクラばかりという環境でしたが、今度はかなり静かなところです。
今回は全部グラスでいただきました。
最初は泡で、シュラムスバーグのブラン・ド・ノワール。カリフォルニアのブラン・ド・ノワールはかなりロゼに近いようなものが多いですが、シュラムスバーグのは比較的エレガントです。
次はワイン蔵が輸入しているダオ(Daou)のロゼ。このロゼはかなり秀逸です。スイカズラやローズペタルのアロマがあり、ドライですが白桃のような風味も感じました。品種はグルナッシュが95%とソーヴィニヨン・ブランが5%。ヴィナスは90点をつけています。
3杯目はサマーウッド(Summerwood)のSentioというボルドー系ブレンド。サマーウッドはあまり知られていないかもしれませんが、日本のEHという会社が運営するパソ・ロブレスのワイナリーです。どちらかというとローヌ系品種に強いワイナリーですが、今回はカベルネ・ソーヴィニヨン中心のブレンドでした。2003年のワインでかなり熟成が進んでいます。非常に濃厚でワインというよりリキュールのような感じ。面白いワインでした。
続いて伺ったのは神泉にあるNinety Plus。
カリフォルニアワイン専門のワインバーNinety Plus
グラスワイン用のサーバーを数多く備えているワインバーです。
カリフォルニアワイン中心のワインバーですが、最初にいただいたのはチャールズ・スミスの「カンフーガール」。品種はリースリングです。ちょい甘で親しみやすいワイン。ボトルでリースリング飲むことはあまりないのですが、グラスだとときどき頼みたくなります。
最後は初めて飲むワイン。Covertというワイナリーのカベルネ・ソーヴィニヨンです。ナパのクームズヴィルが産地のようです。クームズヴィルは個人的にかなり興味を持っているAVA。海に近く比較的冷涼ですが非常にすばらしいカベルネ・ソーヴィニヨンも作られています。このワインもナパらしい芳醇さがあり、おいしいカベルネ・ソーヴィニヨンでした。
カリフォルニアワインマンスは10月中開催。詳しくは「カリフォルニアワインマンス2021|カリフォルニアワイン」をご覧ください。
この週末は、北カリフォルニアで記録的な大雨となりました(CA weather: Heavy rain helps water supply, won’t cure drought | The Sacramento Bee)。100ミリから200ミリ程度の雨が降ったようです。強風により停電したところも多くありました。
「大気の川」と呼ばれる極めて湿度の高い空気が連続的に流れ込むことによって起こる、雨期のこの大雨は、カリフォルニアにとっては年間雨量に大きく影響するものとなっています。今回はその中でも「カテゴリー5」という最強レベルに分類されていました。
ただ、この大雨でも、ただちに干ばつの解消とまではいきません。この2年間、ほとんど雨が降らなかったため、土壌が干上がっており、降った雨はほとんどが土壌に吸い込まれてしまっています。
それでもロシアン・リバー周辺では取水制限が延期になるなど、やや緩和されており、今後の雨は貯水池の水量回復につながるものと期待されます。
「大気の川」と呼ばれる極めて湿度の高い空気が連続的に流れ込むことによって起こる、雨期のこの大雨は、カリフォルニアにとっては年間雨量に大きく影響するものとなっています。今回はその中でも「カテゴリー5」という最強レベルに分類されていました。
ただ、この大雨でも、ただちに干ばつの解消とまではいきません。この2年間、ほとんど雨が降らなかったため、土壌が干上がっており、降った雨はほとんどが土壌に吸い込まれてしまっています。
それでもロシアン・リバー周辺では取水制限が延期になるなど、やや緩和されており、今後の雨は貯水池の水量回復につながるものと期待されます。
コスパ系ピノ・ノワールとして人気の高いキャッスル・ロックのちょい熟2014年ものが国内輸入されています。
試飲させていただきましたが、鰹節系の旨味がきれいに出ていて、ちょうどいい感じの熟成具合です。これで2000円台というのはかなりのお買い得。米国ではこういったちょい熟ものはあまり市場がないので、このように日本向けに格安で出してもらえることがあります。熟成ピノをお手軽に楽しみたい方にお薦めです。
トスカニー
東京ワインガーデン
京橋ワイン
Wassy's
試飲させていただきましたが、鰹節系の旨味がきれいに出ていて、ちょうどいい感じの熟成具合です。これで2000円台というのはかなりのお買い得。米国ではこういったちょい熟ものはあまり市場がないので、このように日本向けに格安で出してもらえることがあります。熟成ピノをお手軽に楽しみたい方にお薦めです。
トスカニー
東京ワインガーデン
京橋ワイン
Wassy's
カルディコーヒーファームで、モントレーのパライソ(Paraiso)のシャルドネがなんと68%オフ、税込み1408円になっています。店頭だけでなく、オンラインでも販売中です。
【お酒】パライソ・ヴィンヤーズ シャルドネ 2016(白) 750ml - カルディコーヒーファーム オンラインストア
パライソのワイン、以前はヴィノスやまざきで扱っていました。かなりの人気アイテムだったと思います。モントレーらしい酸と果実実のはっきりしたワインだった記憶があります。
ラベルを見るとエステートと書いてありますからすべて自社畑のブドウを使っています。
これはどう考えても激安。まとめ買いもお薦めです。
ちなみに、パライソはワイン造りはやめ、今後は栽培に専念するそうです。
紹介ついでにもう一つ。カリフォルニアワインあとりえで25日12時までの限定でシェーファーのカベルネ・ソーヴィニヨン「ワンポイント・ファイブ」2018が安くなっています。通常価格から25%引き。楽天内最安となっています。2018は非常にいい年で、このワインもワイン・エンスージアストで97点を取っています。ワンポイント・ファイブはフラグシップのヒルサイドセレクトに次ぐ、レギュラーのカベルネ・ソーヴィニヨンですが、非常に高品質です。
【お酒】パライソ・ヴィンヤーズ シャルドネ 2016(白) 750ml - カルディコーヒーファーム オンラインストア
パライソのワイン、以前はヴィノスやまざきで扱っていました。かなりの人気アイテムだったと思います。モントレーらしい酸と果実実のはっきりしたワインだった記憶があります。
ラベルを見るとエステートと書いてありますからすべて自社畑のブドウを使っています。
これはどう考えても激安。まとめ買いもお薦めです。
ちなみに、パライソはワイン造りはやめ、今後は栽培に専念するそうです。
紹介ついでにもう一つ。カリフォルニアワインあとりえで25日12時までの限定でシェーファーのカベルネ・ソーヴィニヨン「ワンポイント・ファイブ」2018が安くなっています。通常価格から25%引き。楽天内最安となっています。2018は非常にいい年で、このワインもワイン・エンスージアストで97点を取っています。ワンポイント・ファイブはフラグシップのヒルサイドセレクトに次ぐ、レギュラーのカベルネ・ソーヴィニヨンですが、非常に高品質です。
近年、マヤカマスなどクラシックなスタイルのカベルネ生産者が改めて見直されていますが、その一つに位置しそうなのがクロ・デュ・ヴァル。ワイン・スペクテーターでも3代目オーナーや新しいワインメーカーをフィーチャーした記事がちょうど掲載されたところです。
1976年の「パリスの審判」の参加ワイナリーであり、その10年後のリターンマッチでは見事1位に選ばれた名門ですが、クラシックなスタイルを守ってきた結果、ちょっと時流からははずれた感じもあったかもしれません。その代わり価格もナパの他のワイナリーと比べると高騰をまぬがれています。
スタンダードなナパ・ヴァレーのカベルネ・ソーヴィニヨンはスタッグスリープなどの自社畑100%の作りでありながらワイナリー価格は52ドル。しかも日本ではショップによっては税込みでも5000円そこそこと、現地価格よりもかなり割安になっています。
2017年はヴィナスやワイン・スペクテーターで91点。ちなみにヴィナスのアントニオ・ガッローニは同じ価格で同じ91点を付けた2016年の同ワインのレビューで「この価格帯では最良のワインの一つ」と書いており、米国の価格でも格安感があります。
ドラジェです。
Cave de L Naotakaです。
うきうきワインです。
Wassy'sです。
ウメムラです。
1976年の「パリスの審判」の参加ワイナリーであり、その10年後のリターンマッチでは見事1位に選ばれた名門ですが、クラシックなスタイルを守ってきた結果、ちょっと時流からははずれた感じもあったかもしれません。その代わり価格もナパの他のワイナリーと比べると高騰をまぬがれています。
スタンダードなナパ・ヴァレーのカベルネ・ソーヴィニヨンはスタッグスリープなどの自社畑100%の作りでありながらワイナリー価格は52ドル。しかも日本ではショップによっては税込みでも5000円そこそこと、現地価格よりもかなり割安になっています。
2017年はヴィナスやワイン・スペクテーターで91点。ちなみにヴィナスのアントニオ・ガッローニは同じ価格で同じ91点を付けた2016年の同ワインのレビューで「この価格帯では最良のワインの一つ」と書いており、米国の価格でも格安感があります。
ドラジェです。
Cave de L Naotakaです。
うきうきワインです。
Wassy'sです。
ウメムラです。
エレガント系シラーの生産者として有名で、ヴィナスで満点も取っているパックス(Pax)のパックス・マーレが、ソノマ・コーストのバンシー(Banshee)などを持つバロン・ジーグラーと共同で、メンドシーノの畑を購入したことが判明しました。
購入した畑はハルコン(Halcon)。自社のシラーが一部に熱狂的支持者がいるのに加え、パックスを含むいくつかの生産者にブドウを売っていました。ミネラル感のあるシラーとして知る人ぞ知る銘醸畑と目されていたそうです。
ハルコンは英国人のポール・ゴードンが2005年に開拓した畑。メンドシーノのヨークヴィル・ハイランズの約800メートルの高地にあります。ゴードンが両親の介護のため、英国に戻るのが売却の理由。
パックスとジーグラーが購入してからは、外部にはブドウを売らず、独自のワインを作る予定。既に2021年の収穫分はパックスのワイナリーで醸造しているとのことですが、おそらくパックスとは別の新たなブランドになるのだろうと思います。なお、パックス・マーレにとっては初の畑取得ということになります。
シラー好きにとっては目の離せないプロジェクトになりそうです。
購入した畑はハルコン(Halcon)。自社のシラーが一部に熱狂的支持者がいるのに加え、パックスを含むいくつかの生産者にブドウを売っていました。ミネラル感のあるシラーとして知る人ぞ知る銘醸畑と目されていたそうです。
ハルコンは英国人のポール・ゴードンが2005年に開拓した畑。メンドシーノのヨークヴィル・ハイランズの約800メートルの高地にあります。ゴードンが両親の介護のため、英国に戻るのが売却の理由。
パックスとジーグラーが購入してからは、外部にはブドウを売らず、独自のワインを作る予定。既に2021年の収穫分はパックスのワイナリーで醸造しているとのことですが、おそらくパックスとは別の新たなブランドになるのだろうと思います。なお、パックス・マーレにとっては初の畑取得ということになります。
シラー好きにとっては目の離せないプロジェクトになりそうです。
ワイン・エンスージアスト誌が毎年発表する3種類のトップ100の中で、一番熟成用に向いているセラーセレクションの2021年版が公開されました。
1位に選ばれたのはレイミー(Ramey)のシャルドネ、ハイド・ヴィンヤード2018。ワイン・エンスージアストで100点がついたワインです。レイミーといえば昔からシャルドネの名手として知られていますが、100点を取ったのはこれが初めてでした。
春先に少量入荷したときは瞬殺で全く手に入れられる気配がなかったですが、今は少しだけですが在庫が残っているようです。
カリフォルニアワインあとりえです。
Wassy'sです。
1位に選ばれたのはレイミー(Ramey)のシャルドネ、ハイド・ヴィンヤード2018。ワイン・エンスージアストで100点がついたワインです。レイミーといえば昔からシャルドネの名手として知られていますが、100点を取ったのはこれが初めてでした。
春先に少量入荷したときは瞬殺で全く手に入れられる気配がなかったですが、今は少しだけですが在庫が残っているようです。
カリフォルニアワインあとりえです。
Wassy'sです。
パソ・ロブレスやサンタ・バーバラの2021年収穫の状況をブレイク・グレイ氏がまとめています(California Harvests Raise Optimism Levels | Wine-Searcher News & Features)。
2021年の特徴は春先の低温などにより、やや収穫量は減るものの、夏から秋にかけては問題らしい問題が起こらなかったこと。この地域は収穫時期が遅いので、まだすべて終わるまでは1カ月くらいかかりそうですが、生産者はクオリティの高さを喜んでいるといいます。
気温は全体的にやや低めで温暖なパソ・ロブレスでも華氏100度(摂氏38度程度)を超えた日はほとんどありませんでした。特に7月から8月半ばまで、夜間は低い気温を保ったため、酸がしっかりと残ったようです。
この地域では2007年がこれまで非常にいいヴィンテージとされていましたが、それを彷彿とされるということです。
今年は、懸念された火事もこれまでのところ大きな被害を与えるものはなく、カリフォルニアの多くの地域では胸をなでおろしていることでしょう。
2021年の特徴は春先の低温などにより、やや収穫量は減るものの、夏から秋にかけては問題らしい問題が起こらなかったこと。この地域は収穫時期が遅いので、まだすべて終わるまでは1カ月くらいかかりそうですが、生産者はクオリティの高さを喜んでいるといいます。
気温は全体的にやや低めで温暖なパソ・ロブレスでも華氏100度(摂氏38度程度)を超えた日はほとんどありませんでした。特に7月から8月半ばまで、夜間は低い気温を保ったため、酸がしっかりと残ったようです。
この地域では2007年がこれまで非常にいいヴィンテージとされていましたが、それを彷彿とされるということです。
今年は、懸念された火事もこれまでのところ大きな被害を与えるものはなく、カリフォルニアの多くの地域では胸をなでおろしていることでしょう。
アイコニックワイン・ジャパンの試飲会から美味しかったワインを紹介します。なお。新入荷のファブリストについては「注目の国内新入荷ワイナリー「ファブリスト」」で紹介したのでそちらをご覧ください。
まずは、ファブリストにも関係しているフィールド・レコーディングスから4つのワインです。
スキンズ2020(Skins)(2900円)は白ワインを果皮に漬けたまま発酵させるいわゆるオレンジワインの手法を使ったワイン。これも新入荷です。果皮に漬け込むことで旨味がかなり増しています。白ワインのクリスプさも失っていないいいワインです。
ペットナット(3500円)もちょっと変わったワイン。シャルドネをホップと一緒に発酵させています。フレッシュでドライな味わい。どちらかというと夏向きな感じではありますがおいしい。
カベルネ・フラン2018(3300円)はこの価格帯では珍しいカベルネ・フラン。ちょっとピーマン的な青さもあります。
ネヴァーランド カベルネ・ソーヴィニヨン2017(3300円)はカベルネ・ソーヴィニヨンとしては非常にエレガント。フランとはまた全然違う味わいでカベルネ・ソーヴィニヨンらしさもしっかりあります。
グラウンドワークからはムールヴェードル2016(3600円)を紹介します。これもかなりエレガントなのですが、この価格帯としては非常に複雑味もあって美味しいワイン。すごくいいです。
ディヴァムのピノ・ノワール2015(2300円)は、カレラの元ワインメーカーが造るワインとして話題になったものです。1年ぶりくらいに試飲しましたが、この価格帯のピノ・ノワールとしては最良の部類に入ると思います。
サンタ・バーバラの銘醸畑として知られるビエン・ナシード。オー・ボン・クリマのワインを支える畑でもあります。そのビエン・ナシードの自身のワイナリーによるワインですからおいしくないはずがありません。シャルドネもピノ・ノワールもいいですが、特にピノ・ノワール 2018(1万1000円)は格上の味わい。問答無用のおいしさです。
サンタ・バーバラのサンタ・リタ・ヒルズを代表するワイナリーの一つであるメルヴィル。エステート・ピノ・ノワール2018(6500円)は非常にバランス良く、サンタ・リタ・ヒルズらしいダークなフルーツの風味もあるお手本的なピノ・ノワール。シラー ドナズ・ブロック 2018(8500円)は冷涼感の感じられるシラー。ピノ・ノワールのイメージの強いワイナリーですが、実はグレッグ・ブリュワーがワインメーカーを努めていた時代からシラーでも高く評価されています。
「ウニ」のラベルが印象的なその名もストルプマンの「ウニ」2019(4400円)です。ウニに合うと称している通り、ミネラル感や濃厚な旨味のあるワイン。品種はルーサンヌが70%、シャルドネが30%となっています。
日本で大人気のカリフォルニアワイン「689セラーズ」。その新たなブランドがこのサブミッションです。シャルドネ2019、レッド2019、カベルネ・ソーヴィニヨン2018(価格はいずれも2300円)。シャルドネはは適度な樽感が心地よく美味しいワイン。カベルネ・ソーヴィニヨンはここの定番でさすがの完成度。レッドはより親しみやすい味わいですが、よくあるレッド・ブレンドのように甘めの作りではなく酸がしっかりしていてバランスもよいワインです。
全く違うラベルデザインですが、これもサブミッションのシリーズ。キラードロップ 2018(3800円)というレッド・ブレンド。グルナッシュ56%、シラー29%、プティ・シラー15%という構成です。サブミッションのレッドと比べて、スパイス感がしっかりあり硬質な味わい。これはかなり美味しいです。
ナパで良質のワインを、手に入りやすい価格で造るカモミ。シャルドネ(2800円)もピノ・ノワール(3480円)もバランス良く、さすがの味わい。
最後はオーストラリアからの新入荷ワイン「ヘッド」。アレックス・ヘッドという人が造る急成長中のワイナリーです。北ローヌのシラーに魅せられたという彼が造るシラーは従来のオーストラリア的なイメージとは一線を画しています。「レッド」シラーズ2018(3500円)はコスパの高さに驚いたワイン。なんとジェームズ・ハリデーが96点を付けています。一方「ザ・ブルネット2018」(7900円)はむちゃくちゃ美味しいシラー。ジェームズ・ハリデーの点は95点とレッドより低いのが不思議ですが、ジェームズ・サックリングは96点を付けています。個人的にはこの日のベストワイン(僅差の次点はビエン・ナシードのピノ・ノワールです)。
最後に、この記事ではあえて紹介しなかったのですが、アイコニックで今年一番のヒット商品といえば「スラムダンク」があります。これはやっぱり美味しいです。カリフォルニアワインファンでまだ飲んでなかったら、ぜひとも飲んでください。
まずは、ファブリストにも関係しているフィールド・レコーディングスから4つのワインです。
スキンズ2020(Skins)(2900円)は白ワインを果皮に漬けたまま発酵させるいわゆるオレンジワインの手法を使ったワイン。これも新入荷です。果皮に漬け込むことで旨味がかなり増しています。白ワインのクリスプさも失っていないいいワインです。
ペットナット(3500円)もちょっと変わったワイン。シャルドネをホップと一緒に発酵させています。フレッシュでドライな味わい。どちらかというと夏向きな感じではありますがおいしい。
カベルネ・フラン2018(3300円)はこの価格帯では珍しいカベルネ・フラン。ちょっとピーマン的な青さもあります。
ネヴァーランド カベルネ・ソーヴィニヨン2017(3300円)はカベルネ・ソーヴィニヨンとしては非常にエレガント。フランとはまた全然違う味わいでカベルネ・ソーヴィニヨンらしさもしっかりあります。
グラウンドワークからはムールヴェードル2016(3600円)を紹介します。これもかなりエレガントなのですが、この価格帯としては非常に複雑味もあって美味しいワイン。すごくいいです。
ディヴァムのピノ・ノワール2015(2300円)は、カレラの元ワインメーカーが造るワインとして話題になったものです。1年ぶりくらいに試飲しましたが、この価格帯のピノ・ノワールとしては最良の部類に入ると思います。
サンタ・バーバラの銘醸畑として知られるビエン・ナシード。オー・ボン・クリマのワインを支える畑でもあります。そのビエン・ナシードの自身のワイナリーによるワインですからおいしくないはずがありません。シャルドネもピノ・ノワールもいいですが、特にピノ・ノワール 2018(1万1000円)は格上の味わい。問答無用のおいしさです。
サンタ・バーバラのサンタ・リタ・ヒルズを代表するワイナリーの一つであるメルヴィル。エステート・ピノ・ノワール2018(6500円)は非常にバランス良く、サンタ・リタ・ヒルズらしいダークなフルーツの風味もあるお手本的なピノ・ノワール。シラー ドナズ・ブロック 2018(8500円)は冷涼感の感じられるシラー。ピノ・ノワールのイメージの強いワイナリーですが、実はグレッグ・ブリュワーがワインメーカーを努めていた時代からシラーでも高く評価されています。
「ウニ」のラベルが印象的なその名もストルプマンの「ウニ」2019(4400円)です。ウニに合うと称している通り、ミネラル感や濃厚な旨味のあるワイン。品種はルーサンヌが70%、シャルドネが30%となっています。
日本で大人気のカリフォルニアワイン「689セラーズ」。その新たなブランドがこのサブミッションです。シャルドネ2019、レッド2019、カベルネ・ソーヴィニヨン2018(価格はいずれも2300円)。シャルドネはは適度な樽感が心地よく美味しいワイン。カベルネ・ソーヴィニヨンはここの定番でさすがの完成度。レッドはより親しみやすい味わいですが、よくあるレッド・ブレンドのように甘めの作りではなく酸がしっかりしていてバランスもよいワインです。
全く違うラベルデザインですが、これもサブミッションのシリーズ。キラードロップ 2018(3800円)というレッド・ブレンド。グルナッシュ56%、シラー29%、プティ・シラー15%という構成です。サブミッションのレッドと比べて、スパイス感がしっかりあり硬質な味わい。これはかなり美味しいです。
ナパで良質のワインを、手に入りやすい価格で造るカモミ。シャルドネ(2800円)もピノ・ノワール(3480円)もバランス良く、さすがの味わい。
最後はオーストラリアからの新入荷ワイン「ヘッド」。アレックス・ヘッドという人が造る急成長中のワイナリーです。北ローヌのシラーに魅せられたという彼が造るシラーは従来のオーストラリア的なイメージとは一線を画しています。「レッド」シラーズ2018(3500円)はコスパの高さに驚いたワイン。なんとジェームズ・ハリデーが96点を付けています。一方「ザ・ブルネット2018」(7900円)はむちゃくちゃ美味しいシラー。ジェームズ・ハリデーの点は95点とレッドより低いのが不思議ですが、ジェームズ・サックリングは96点を付けています。個人的にはこの日のベストワイン(僅差の次点はビエン・ナシードのピノ・ノワールです)。
最後に、この記事ではあえて紹介しなかったのですが、アイコニックで今年一番のヒット商品といえば「スラムダンク」があります。これはやっぱり美味しいです。カリフォルニアワインファンでまだ飲んでなかったら、ぜひとも飲んでください。
スクリーミング・イーグルのワインメーカーであるニック・ギスラーソンが造るラガービール「Hanabi」。20年秋から四季ごとに仕込んで発売しています。日本にも入ってきますがごく少量ですぐに売り切れてしまいます。500mlで税抜3000円とビールとしてはかなりの価格ですが、醸造に使うタンクや器具などもすべてニック自身が溶接して造る、まさに手作りのビールなのだそうです。醸造にも一般のラガービールの3~10倍もの時間をかけているそうです。高いですがそれだけの価値はありそうですね。
今回の21年秋バージョンは大麦の古代品種、ベア(Bere)を使用。アメリカ ワシントン州産のベアを使い、「ヘレススタイル」で発酵したとのこと。
ちなみに、名前のHanabiはもちろん花火のこと。ニックは12歳のときから花火師としても修行しており、毎年日本に花火の打ち上げにくるほどのマニアなのだそうです。
若くしてスクリーミング・イーグルのワインメーカーに抜擢された人ですが、それだけの才ではないというのもすごいですね。
今回の21年秋バージョンは大麦の古代品種、ベア(Bere)を使用。アメリカ ワシントン州産のベアを使い、「ヘレススタイル」で発酵したとのこと。
ちなみに、名前のHanabiはもちろん花火のこと。ニックは12歳のときから花火師としても修行しており、毎年日本に花火の打ち上げにくるほどのマニアなのだそうです。
若くしてスクリーミング・イーグルのワインメーカーに抜擢された人ですが、それだけの才ではないというのもすごいですね。
アイコニックワイン・ジャパンがこの秋に輸入を始める「ファブリスト(Fableist Wine Co.)」のワインを試飲しました。
ファブリストはローヌ系品種を手掛ける「グラウンドワーク(Groundwork)」のカート・シャクリンと、非常にエレガントなシャルドネやピノ・ノワールなどを造る「フィールド・レコーディングス(Field Recordings)」のアンドリュー・ジョーンズによる共同のプロジェクトです。どちらもセントラル・コーストに拠点を置いており、特にアンドリュー・ジョーンズはセントラル・コーストのほぼすべての畑に足を踏み入れたことがあるというほどセントラル・コーストを熟知しています。
ファブリストとは寓話を語る人という意味で、各ワインのラベルはイソップの寓話をモチーフにしています。ワインはスパークリングのブラン・ド・ブランにスティルワインのアルバリーニョ、ジンファンデル、マルベック、メルローの5種類(上の写真の左からこの順)。いずれも価格は3000円前後と、高品質なワインとしてはリーズナブルな価格です(フィールドレコーディングズやグラウンドワークもほぼ同じ価格帯。こちらも非常に素晴らしいワインです)。
すべてのワインに共通するのは非常にフレッシュな味わいできれいな酸を持っていること。ブラン・ド・ブランはその中で、うまみやこくも感じられます。アルバリーニョはフレッシュさが魅力。この品種は気温が高くても酸を保つので、温暖化が進む中でカリフォルニアでも重要さを増すのではないかと思っています。味わいも魚介類に合いやすいなど、和食との相性もいいと思います。
赤ワイン3種も酸が印象的、アルコール度数はどれも14%以上あり、低くはないのですが、ワインは重さを感じません。マルベックはちょっとピーマンぽい風味もあり、カベルネ・フランかと思うような味わいでした。ジンファンデルも濃厚ではないスタイル。メルローは良質なものに出会うことが比較的少ない品種ですが、これはいいです。
正式な入荷は11月の予定だそうです。それまでは、フィールドレコーディングズやグラウンドワークのワインをどうぞ。
ファブリストはローヌ系品種を手掛ける「グラウンドワーク(Groundwork)」のカート・シャクリンと、非常にエレガントなシャルドネやピノ・ノワールなどを造る「フィールド・レコーディングス(Field Recordings)」のアンドリュー・ジョーンズによる共同のプロジェクトです。どちらもセントラル・コーストに拠点を置いており、特にアンドリュー・ジョーンズはセントラル・コーストのほぼすべての畑に足を踏み入れたことがあるというほどセントラル・コーストを熟知しています。
ファブリストとは寓話を語る人という意味で、各ワインのラベルはイソップの寓話をモチーフにしています。ワインはスパークリングのブラン・ド・ブランにスティルワインのアルバリーニョ、ジンファンデル、マルベック、メルローの5種類(上の写真の左からこの順)。いずれも価格は3000円前後と、高品質なワインとしてはリーズナブルな価格です(フィールドレコーディングズやグラウンドワークもほぼ同じ価格帯。こちらも非常に素晴らしいワインです)。
すべてのワインに共通するのは非常にフレッシュな味わいできれいな酸を持っていること。ブラン・ド・ブランはその中で、うまみやこくも感じられます。アルバリーニョはフレッシュさが魅力。この品種は気温が高くても酸を保つので、温暖化が進む中でカリフォルニアでも重要さを増すのではないかと思っています。味わいも魚介類に合いやすいなど、和食との相性もいいと思います。
赤ワイン3種も酸が印象的、アルコール度数はどれも14%以上あり、低くはないのですが、ワインは重さを感じません。マルベックはちょっとピーマンぽい風味もあり、カベルネ・フランかと思うような味わいでした。ジンファンデルも濃厚ではないスタイル。メルローは良質なものに出会うことが比較的少ない品種ですが、これはいいです。
正式な入荷は11月の予定だそうです。それまでは、フィールドレコーディングズやグラウンドワークのワインをどうぞ。
先日「4割の生産者が来年の水不足が深刻なものになると懸念」の記事で紹介したシリコン・ヴァレー・バンクの業界レポート調査の一部が公開されています(SVB on Wine: 2021 will be the BEST YEAR EVER for a lot of Wineries!)。正式なレポートが出るのは毎年2月ごろになりますが、これはその調査に参加するワイナリーを増やすために調査中のデータを先出ししたものになります。
これは2021年がどういう年になっているかという質問に対する回答です。公開されている情報だけだとこの回答がワインビジネスとして聞いているのか、ワインの生産として聞いているのか不明ですが、ともかく3割を超えるワイナリーが「今までで一番いい」と回答しているのは、驚きでした。「いい方の年の一つ」という回答を含めると過半数。
何はともあれ、いい年という評価が多いのはいいことです。最終結果が待ち遠しい(まだだいぶ先ですが)。
これは2021年がどういう年になっているかという質問に対する回答です。公開されている情報だけだとこの回答がワインビジネスとして聞いているのか、ワインの生産として聞いているのか不明ですが、ともかく3割を超えるワイナリーが「今までで一番いい」と回答しているのは、驚きでした。「いい方の年の一つ」という回答を含めると過半数。
何はともあれ、いい年という評価が多いのはいいことです。最終結果が待ち遠しい(まだだいぶ先ですが)。
ブレッド&バターのシャルドネ、人気高いですね。楽天の米国産白ワインランキングでも1位の常連(今チェックしたら1位と2位でした)となっています。これと似たシャルドネはありますかと、以前質問箱でも聞かれたので、いくつかのワインを比べて試飲してみました。
集めたワインは6本。
上段中央がブレッド&バター、シャルドネ 2019です。実売価格は税込み3000円前後。
その左がジャム・セラーズのバター シャルドネ 2019。希望小売価格は3500円。スクリューキャップです。BTSの「Butter」にデザインが似ていることでも話題になりました。
右はウェンテのシャルドネ モーニング・フォグ 2019。実売価格は税込み2000円前後。スクリューキャップです。
下段は左からボーグルのシャルドネ 2020。インポーターの小売価格税込み2475円。
中央がランチ32のシャルドネ 2019。インポーターの小売価格税込み1958円。
右はオレゴンのキング・エステート シャルドネ 2018。インポオーターの小売価格税込み3410円。スクリューキャップ。
下段の3本はインポーターのオルカ・インターナショナルさんのご厚意で提供いただいています。
まずは「本家」のブレッド&バターから。色はかなり濃い目。香りの第一印象はバタースコッチ。その強さに圧倒されそうになりますが、スイカズラやナッツ、マンゴーやパイナップルの要素もあります。もちろんトーストも。フルボディ。酸はやや低め。
名前にちなんでトースト度とバター度をつけていきます。
これは文句なくどちらも10点。
次はジャム・セラーズのバターです。色はブレッド&バターほどではないですがやや濃い目。トーストやパイなどトースト系はかなり感じますが、バター感はそれほど強くありません。ヴァニラやメロン、アフターに軽い苦味。ボディはミディアムプラス、酸はミディアム。
トースト度は7、バター度は5としました。
次はウェンテのモーニング・フォグ。あの「ウェンテ・クローン」を生み出したシャルドネの名門です。このワインは以前から個人的に「推し」の一つです。
レモンやオレンジの柑橘系に品の良いヴァニラ、濡れた石。ミディアムボディで酸はミディアムプラス。
トースト度は4、バター度も4としました。
左から試飲順にグラスを並べました。
やはりブレッド&バターが一番濃いですね。
後半はランチ32からです。なぜか後半はボディと酸のメモがない…
クリームブリュレにスイカズラ、パイナップル。トースト度は7と高めに判定しましたが、バター感はそこまで強くなく、4としました。
次はボーグルです。マイヤーレモンにレーズン、ビスケット、ナッツとバター感は比較的強めで6。トースト度は6としました。
最後はオレゴンのキング・エステート。
これはやはりちょっと別物ですね。ディルなどのハーブやトマトの葉、青りんご、洋梨などの風味が強く、トロピカルフルーツやトーストの印象はあまりありません。トースト度は2、バター度も2としました。
グラス写真で見るとランチ32が一番濃く、ブレッド&バターに近いですね。
というわけで結論としては、トースト度、バター度に関してはブレッド&バターに並ぶワインはありませんでした。ボーグルとジャム・セラーズ、ランチ32が比較的近いところで、バター感こそ低いもののトースト度は高く、実売価格はほぼ半額と圧倒的に安いランチ32が「似たもの候補」としては一押しとします。
ただ、どれが美味しいかというのはブレッド&バターに似ているかとはまた別の問題です。似ているかどうかとは別に個人的評価としては、やはりモーニング・フォグは非常にいいワインだと思います。ランチ32もコスパは抜群で、ちょっとパンチがほしいならモーニング・フォグよりもこちらを選びたいところです。ボーグルやジャム・セラーズは、「ブレッド&バターほど濃くなくていいけど、バターやブレッド感の出ているもの」というときにはいい選択肢です。キング・エステートは、もっとデリケートでフルーツ爆弾でないようなワインが欲しいという人に向くと思います。いいワインですが、ブレッド&バター感を求めるとちょっと違うという感じになりそうです。
しあわせワイン倶楽部です。
ドラジェです。
最後に余談ですが、こんなにシャルドネばかり開けてしまったら後飲むのが大変ですが「コラヴァン使えばいいか」と思っていたのです。ところが実際にはスクリューキャップが3本あったので、それは急いで飲まないといけなくなってしまいました。
集めたワインは6本。
上段中央がブレッド&バター、シャルドネ 2019です。実売価格は税込み3000円前後。
その左がジャム・セラーズのバター シャルドネ 2019。希望小売価格は3500円。スクリューキャップです。BTSの「Butter」にデザインが似ていることでも話題になりました。
右はウェンテのシャルドネ モーニング・フォグ 2019。実売価格は税込み2000円前後。スクリューキャップです。
下段は左からボーグルのシャルドネ 2020。インポーターの小売価格税込み2475円。
中央がランチ32のシャルドネ 2019。インポーターの小売価格税込み1958円。
右はオレゴンのキング・エステート シャルドネ 2018。インポオーターの小売価格税込み3410円。スクリューキャップ。
下段の3本はインポーターのオルカ・インターナショナルさんのご厚意で提供いただいています。
まずは「本家」のブレッド&バターから。色はかなり濃い目。香りの第一印象はバタースコッチ。その強さに圧倒されそうになりますが、スイカズラやナッツ、マンゴーやパイナップルの要素もあります。もちろんトーストも。フルボディ。酸はやや低め。
名前にちなんでトースト度とバター度をつけていきます。
これは文句なくどちらも10点。
次はジャム・セラーズのバターです。色はブレッド&バターほどではないですがやや濃い目。トーストやパイなどトースト系はかなり感じますが、バター感はそれほど強くありません。ヴァニラやメロン、アフターに軽い苦味。ボディはミディアムプラス、酸はミディアム。
トースト度は7、バター度は5としました。
次はウェンテのモーニング・フォグ。あの「ウェンテ・クローン」を生み出したシャルドネの名門です。このワインは以前から個人的に「推し」の一つです。
レモンやオレンジの柑橘系に品の良いヴァニラ、濡れた石。ミディアムボディで酸はミディアムプラス。
トースト度は4、バター度も4としました。
左から試飲順にグラスを並べました。
やはりブレッド&バターが一番濃いですね。
後半はランチ32からです。なぜか後半はボディと酸のメモがない…
クリームブリュレにスイカズラ、パイナップル。トースト度は7と高めに判定しましたが、バター感はそこまで強くなく、4としました。
次はボーグルです。マイヤーレモンにレーズン、ビスケット、ナッツとバター感は比較的強めで6。トースト度は6としました。
最後はオレゴンのキング・エステート。
これはやはりちょっと別物ですね。ディルなどのハーブやトマトの葉、青りんご、洋梨などの風味が強く、トロピカルフルーツやトーストの印象はあまりありません。トースト度は2、バター度も2としました。
グラス写真で見るとランチ32が一番濃く、ブレッド&バターに近いですね。
というわけで結論としては、トースト度、バター度に関してはブレッド&バターに並ぶワインはありませんでした。ボーグルとジャム・セラーズ、ランチ32が比較的近いところで、バター感こそ低いもののトースト度は高く、実売価格はほぼ半額と圧倒的に安いランチ32が「似たもの候補」としては一押しとします。
ただ、どれが美味しいかというのはブレッド&バターに似ているかとはまた別の問題です。似ているかどうかとは別に個人的評価としては、やはりモーニング・フォグは非常にいいワインだと思います。ランチ32もコスパは抜群で、ちょっとパンチがほしいならモーニング・フォグよりもこちらを選びたいところです。ボーグルやジャム・セラーズは、「ブレッド&バターほど濃くなくていいけど、バターやブレッド感の出ているもの」というときにはいい選択肢です。キング・エステートは、もっとデリケートでフルーツ爆弾でないようなワインが欲しいという人に向くと思います。いいワインですが、ブレッド&バター感を求めるとちょっと違うという感じになりそうです。
しあわせワイン倶楽部です。
ドラジェです。
最後に余談ですが、こんなにシャルドネばかり開けてしまったら後飲むのが大変ですが「コラヴァン使えばいいか」と思っていたのです。ところが実際にはスクリューキャップが3本あったので、それは急いで飲まないといけなくなってしまいました。
毎年クリスマス用にエッチングで掘られたワインを投入するクロ・デュ・ヴァル。そのデザインは、これまで雪だるまなどのかなり可愛い系だったのですが、全く新しいデザインに変わりました。
こちらがこれまでのもの。
これまでは3通りのデザインがありました。
こちらが新しいデザイン。だいぶスタイリッシュになっています
ナパの中でもパーカー100点ワインを10本以上輩出するワイナリーとなると、シュレーダーやハンドレッド・エーカーなどごく一握りに限られます。その中でも近年特に目立つワイナリーがレアム(Realm)。ワイン・アドヴォケイトでも2年連続してレアムだけに特化した記事が書かれている、再注目のワイナリーで、9月に発表された2019年のレポートでも2本の100点ワインがあり、合計13本に達しています。
2000年代初期に生まれたころにはぱっとしなかったこのワイナリーを一躍エリートワイナリーにまで変えたのが2011年にワインメーカーに就任したブノワ・トゥケ。レアムの95点以上のワインはすべて彼が来てからのもので、2011年には破産の危機に瀕していたレアムを救った実力者です。先日公開した「ナパのトップ・ワインメーカー3人の競演!? 『夢の新プロジェクト』発進」のフェアリスト・クリーチャーズでもトーマス・リヴァース・ブラウンなどと並ぶ3人の一人に選ばれています。
このブノワ・トゥケの個人プロジェクトがティーター・トッター(Teeter-Totter)。ティーター・トッターとはシーソーのことで、ラベルにはネズミとゾウがシーソーに乗っている絵が描かれています。
ここのカベルネ・ソーヴィニヨンとシャルドネがしあわせワイン倶楽部に入荷しています。ナパ・ヴァレーのカベルネ・ソーヴィニヨンは税込みでも7000円台。トーマス・リヴァース・ブラウンの個人プロジェクトで、やたらとコスパの高いリヴァース・マリーでさえ、カベルネ・ソーヴィニヨンは1万円を超える中で、破格の安さです。しかも評論家のジェブ・ダナックは2016年、2017年と続けて95点の高評価。今回入荷している2018年のレビューはまだですが、2016、17年と比べても評価の高いヴィンテージなので、これを下回ることはないのではないかと思っています。なお、ワイン・サーチャーによる平均価格は75ドルなので、それよりも国内価格は安くなっています。
シャルドネは2017年がジェブ・ダナックで91点の評価。税込み6000円台となっています。
また、同じく彼の個人プロジェクトで、単一畑の高級カベルネ・ソーヴィニヨンに特化したフェ・マン(Fait Main)のベクストファー・ラス・ピエドラス2015も入っています。こちらは税込みで32780円と、税抜ならば2万円台の価格。同じ畑のシュレーダーのワインならばその倍の価格ですし、比較的安いポール・ホブスのラス・ピエドラスでも5万円くらいするのと比べたらかなり安いです。またレアムのベクストファー・ト・カロンやベクストファー・ドクター・クレーンなら7万円台とさらに高くなります。こちらもかなりのバーゲン価格といえるでしょう。ちなみに入荷している2015年はアドヴォケイトで97点、ジェブ・ダナックで97+とさすがの高評価となっています。
2000年代初期に生まれたころにはぱっとしなかったこのワイナリーを一躍エリートワイナリーにまで変えたのが2011年にワインメーカーに就任したブノワ・トゥケ。レアムの95点以上のワインはすべて彼が来てからのもので、2011年には破産の危機に瀕していたレアムを救った実力者です。先日公開した「ナパのトップ・ワインメーカー3人の競演!? 『夢の新プロジェクト』発進」のフェアリスト・クリーチャーズでもトーマス・リヴァース・ブラウンなどと並ぶ3人の一人に選ばれています。
このブノワ・トゥケの個人プロジェクトがティーター・トッター(Teeter-Totter)。ティーター・トッターとはシーソーのことで、ラベルにはネズミとゾウがシーソーに乗っている絵が描かれています。
ここのカベルネ・ソーヴィニヨンとシャルドネがしあわせワイン倶楽部に入荷しています。ナパ・ヴァレーのカベルネ・ソーヴィニヨンは税込みでも7000円台。トーマス・リヴァース・ブラウンの個人プロジェクトで、やたらとコスパの高いリヴァース・マリーでさえ、カベルネ・ソーヴィニヨンは1万円を超える中で、破格の安さです。しかも評論家のジェブ・ダナックは2016年、2017年と続けて95点の高評価。今回入荷している2018年のレビューはまだですが、2016、17年と比べても評価の高いヴィンテージなので、これを下回ることはないのではないかと思っています。なお、ワイン・サーチャーによる平均価格は75ドルなので、それよりも国内価格は安くなっています。
シャルドネは2017年がジェブ・ダナックで91点の評価。税込み6000円台となっています。
また、同じく彼の個人プロジェクトで、単一畑の高級カベルネ・ソーヴィニヨンに特化したフェ・マン(Fait Main)のベクストファー・ラス・ピエドラス2015も入っています。こちらは税込みで32780円と、税抜ならば2万円台の価格。同じ畑のシュレーダーのワインならばその倍の価格ですし、比較的安いポール・ホブスのラス・ピエドラスでも5万円くらいするのと比べたらかなり安いです。またレアムのベクストファー・ト・カロンやベクストファー・ドクター・クレーンなら7万円台とさらに高くなります。こちらもかなりのバーゲン価格といえるでしょう。ちなみに入荷している2015年はアドヴォケイトで97点、ジェブ・ダナックで97+とさすがの高評価となっています。
ソノマのロシアン・リバー・ヴァレー、特にその中でも太平洋に近い冷涼な地域として知られるグリーン・ヴァレー。このあたりで素晴らしいワインを産み出す土壌として知られているのがゴールドリッジです。その土壌の記事がワイン・エンスージアストに掲載されていました(Russian River’s Goldridge Soil Has the Midas Touch | Wine Enthusiast Magazine)。
グリーン・ヴァレーの中心地セバストポールはかつてゴールドリッジ・ディストリクトと呼ばれていました。リンゴやプラムなどの果物の名産地で、ルーサー・バーバンクという人がセバストポールに「ゴールドリッジ・ファーム」という農場を作り、有名になりました。
このゴールドリッジ土壌は砂が中心でロームやクレイが混じっている非常に柔らかい土壌です。場所によってロームが多かったりクレイが多かったりしますが、その柔らかさと水はけの良さが特徴です。 米国農務省の定義によると、この土壌は「弱く固まった砂岩から風化した材料で形成されている」となっています。水はけはいいですが粘土質が含まれているために多少水を保持してくれるのも、乾燥したこの土地では重要です。
この土壌はほとんど栄養分を保持しない痩せた土地です。それがブドウ栽培にとっては好都合となっています。すなわち、栽培中に栄養分のコントロールをしやすいからです。 メリー・エドワーズのワインメーカー、ハイディ・フォン・デア・メーデンは次のように言っています。
「自然に樹勢が弱くなることで、ワイン生産者は果実の品質をよりコントロールできるようになります。必要に応じて堆肥を施したり、不足分の灌漑を行ったりして、ブドウの木のバランスを保ち、最高の品質を生み出すことができるのです」
また、この土壌のやわらかさがタンニンをきめ細かくするという説もありますが、それに関しては科学的根拠は得られていません。
私の印象としては特にシャルドネの生産者がゴールドリッジの土壌を好んでいるように感じます。ソノマが世界に誇る土壌として知られるようになったらいいですね。
グリーン・ヴァレーの中心地セバストポールはかつてゴールドリッジ・ディストリクトと呼ばれていました。リンゴやプラムなどの果物の名産地で、ルーサー・バーバンクという人がセバストポールに「ゴールドリッジ・ファーム」という農場を作り、有名になりました。
このゴールドリッジ土壌は砂が中心でロームやクレイが混じっている非常に柔らかい土壌です。場所によってロームが多かったりクレイが多かったりしますが、その柔らかさと水はけの良さが特徴です。 米国農務省の定義によると、この土壌は「弱く固まった砂岩から風化した材料で形成されている」となっています。水はけはいいですが粘土質が含まれているために多少水を保持してくれるのも、乾燥したこの土地では重要です。
この土壌はほとんど栄養分を保持しない痩せた土地です。それがブドウ栽培にとっては好都合となっています。すなわち、栽培中に栄養分のコントロールをしやすいからです。 メリー・エドワーズのワインメーカー、ハイディ・フォン・デア・メーデンは次のように言っています。
「自然に樹勢が弱くなることで、ワイン生産者は果実の品質をよりコントロールできるようになります。必要に応じて堆肥を施したり、不足分の灌漑を行ったりして、ブドウの木のバランスを保ち、最高の品質を生み出すことができるのです」
また、この土壌のやわらかさがタンニンをきめ細かくするという説もありますが、それに関しては科学的根拠は得られていません。
私の印象としては特にシャルドネの生産者がゴールドリッジの土壌を好んでいるように感じます。ソノマが世界に誇る土壌として知られるようになったらいいですね。
カリフォルニアのワイン業界の状況調査を毎年行っているシリコン・ヴァレー・バンク(SVB)が、調査中の今年のアンケート結果の一部を公開しました(SVB on Wine: SVB Survey Early Results: Water Worries)。
今回、公開したのは干ばつに関連した2つの設問の回答。まず、2022年に深刻な水不足に直面すると懸念しているワイナリーが42%もいました。ぎりぎり持ちこたえられるという回答が50%、大丈夫、あるいは気にしないという回答はごくわずかでした。
一方、干ばつに対して取る対策としては「新技術」という回答が16%と最多。ただ、15%とそれとほぼ並んでいるのが「特に変化は予定していない」という回答。これに対して、SVBのロブ・マクミラン氏は「神頼みは戦略とはいえない」と切り捨てています。
調査はあと1週間続く予定です。
今回、公開したのは干ばつに関連した2つの設問の回答。まず、2022年に深刻な水不足に直面すると懸念しているワイナリーが42%もいました。ぎりぎり持ちこたえられるという回答が50%、大丈夫、あるいは気にしないという回答はごくわずかでした。
一方、干ばつに対して取る対策としては「新技術」という回答が16%と最多。ただ、15%とそれとほぼ並んでいるのが「特に変化は予定していない」という回答。これに対して、SVBのロブ・マクミラン氏は「神頼みは戦略とはいえない」と切り捨てています。
調査はあと1週間続く予定です。
シエラ・マードレ(Sierra Madre)ヴィンヤードはサンタ・バーバラのサンタ・マリア・ヴァレーにある歴史ある畑です。故ロバート・モンダヴィが1990年代に開墾し、シャルドネとピノ・ノワールが植えられています。シャルドネは人気の高いウェンテ・クローンを使っています。
多くの人気ワイナリーがこの畑のブドウを購入していますが、中でもこの畑の名前を上げたのがポール・ラトーです。ピノ・ノワールの「ザ・プロスペクト(The Prospect)」はパーカーポイントで最高96、シャルドネの「ル・スヴニール(le Souvenir)」は最高97点。シャルドネはポール・ラトーの中でもピゾーニのシャルドネ「イースト・オブ・エデン」に並ぶ高得点です。ポール・ラトーは「ウェンテ・クローンのスペシャルな畑を探しているときにラッキーにもここを見つけた」と言っています。
そのル・スヴニールの最高得点を取った2017年が国内入荷しています。もちろん本数はかなり少ないのでお早めに。
もう一つ紹介するのは同じシエラ・マードレのシャルドネですが、別のワイナリーのものです。一時期、国内で絶大な人気のあったワイナリー「タンタラ(Tantara)」のワインメーカーだったジェフ・フィンクが立ち上げたイーサー(Aether)。まだ名前が知られていませんが、実力は折り紙付き。シャルドネは2015年のものがワイン・エンスージアストで94点を取っています。価格はポール・ラトーのほぼ半額。お買い得さでは大きく上回ります。
どちらを選びますか?
ココスです。
柳屋です。
Wassy'sです。
こちらもWassy's
多くの人気ワイナリーがこの畑のブドウを購入していますが、中でもこの畑の名前を上げたのがポール・ラトーです。ピノ・ノワールの「ザ・プロスペクト(The Prospect)」はパーカーポイントで最高96、シャルドネの「ル・スヴニール(le Souvenir)」は最高97点。シャルドネはポール・ラトーの中でもピゾーニのシャルドネ「イースト・オブ・エデン」に並ぶ高得点です。ポール・ラトーは「ウェンテ・クローンのスペシャルな畑を探しているときにラッキーにもここを見つけた」と言っています。
そのル・スヴニールの最高得点を取った2017年が国内入荷しています。もちろん本数はかなり少ないのでお早めに。
もう一つ紹介するのは同じシエラ・マードレのシャルドネですが、別のワイナリーのものです。一時期、国内で絶大な人気のあったワイナリー「タンタラ(Tantara)」のワインメーカーだったジェフ・フィンクが立ち上げたイーサー(Aether)。まだ名前が知られていませんが、実力は折り紙付き。シャルドネは2015年のものがワイン・エンスージアストで94点を取っています。価格はポール・ラトーのほぼ半額。お買い得さでは大きく上回ります。
どちらを選びますか?
ココスです。
柳屋です。
Wassy'sです。
こちらもWassy's
新しい1年が始まりました。カリフォルニアの水のカレンダーでは10月1日からが新しい1年、9月30日に終わることになっています。つまり10月1日から新しい年度が始まったところというわけです。しかし、前年度は貯水池に93%水が溜まった状態で新しい年度を迎えたのに対し、今年は貯水池に平年の60%しか水がないという状況になっています。
California drought: Conservation falls short | CalMatters
知事などは水の節約を訴えていますが、実際には節水は進んでいないという状況もあります。特に南カリフォルニアでは前年度と比べても家庭での水の消費は増えているという数字もあります。
ともかくこの新しい年度で雨季の間にしっかり雨が降ってくれることを期待します。
California drought: Conservation falls short | CalMatters
知事などは水の節約を訴えていますが、実際には節水は進んでいないという状況もあります。特に南カリフォルニアでは前年度と比べても家庭での水の消費は増えているという数字もあります。
ともかくこの新しい年度で雨季の間にしっかり雨が降ってくれることを期待します。
新しい1年が始まりました。カリフォルニアの水のカレンダーでは10月1日からが新しい1年、9月30日に終わることになっています。つまり10月1日から新しい年度が始まったところというわけです。しかし、前年度は貯水池に93%水が溜まった状態で新しい年度を迎えたのに対し、今年は貯水池に平年の60%しか水がないという状況になっています。
California drought: Conservation falls short | CalMatters
知事などは水の節約を訴えていますが、実際には節水は進んでいないという状況もあります。特に南カリフォルニアでは前年度と比べても家庭での水の消費は増えているという数字もあります。
ともかくこの新しい年度で雨季の間にしっかり雨が降ってくれることを期待します。
California drought: Conservation falls short | CalMatters
知事などは水の節約を訴えていますが、実際には節水は進んでいないという状況もあります。特に南カリフォルニアでは前年度と比べても家庭での水の消費は増えているという数字もあります。
ともかくこの新しい年度で雨季の間にしっかり雨が降ってくれることを期待します。
ワシントン州で高品質なワインというと、カベルネ・ソーヴィニヨンが代表的な品種でしたが、近年ではむしろシラーが目立っています。パーカー100点を3回取っているカユース、そのライバル的存在がパーカー100点こそ取っていないものの99点は9本も取っており、ワイン・エンスージアストでは100点も取っているKヴィントナーズ。そのKヴィントナーズのオーナーでありワインメーカーであるのがワシントンワインの「顔」とも言えるチャールズ・スミスです。
Kヴィントナーズのシラーは非常に美味しいですが、やや値段が高いのと数が少なくてなかなか入手できないのがたまにきず。そこで登場したのが「リトルK」というシラー。参考小売価格は3900円です。この価格でもロイヤルスロープAVAのフレンチマン・ヴィンヤード単一畑。ロイヤルスロープAVAは2020年に策定された新しいAVAですが、Kのフラッグシップであるロイヤルシティがここのブドウで作られており、生産者からは「州内で最も優れたアペラシオン」という声も上がっています。やや南向きの斜面と標高の高さがここの特徴だとのこと。このAVAで自然農法で作られたブドウを使っており、ロイヤルシティの6分の1のほどの価格になっています。
飲んでみました。
スパイシーでけものっぽさもかなりあります。ブラックベリー、ブルーベリーにコーヒー、ホワイトペッパー。とてもシラーらしいシラーです。甘さはほとんど感じないのでオーストラリア系というよりは北ローヌ系と言っていいでしょう。もちろんロイヤルシティの圧倒的重厚感やビロードやなめし革のような妖艶さはないですが、それはこの価格帯に求めるのが贅沢すぎるでしょう。
最近は癖なく飲みやすいシラーも数多くありますが、もっとガツンと来るものを飲みたい人にお薦めです。
Wassy'sです。
ワインセラーパリ16区です。
古武士屋です。
Kヴィントナーズのシラーは非常に美味しいですが、やや値段が高いのと数が少なくてなかなか入手できないのがたまにきず。そこで登場したのが「リトルK」というシラー。参考小売価格は3900円です。この価格でもロイヤルスロープAVAのフレンチマン・ヴィンヤード単一畑。ロイヤルスロープAVAは2020年に策定された新しいAVAですが、Kのフラッグシップであるロイヤルシティがここのブドウで作られており、生産者からは「州内で最も優れたアペラシオン」という声も上がっています。やや南向きの斜面と標高の高さがここの特徴だとのこと。このAVAで自然農法で作られたブドウを使っており、ロイヤルシティの6分の1のほどの価格になっています。
飲んでみました。
スパイシーでけものっぽさもかなりあります。ブラックベリー、ブルーベリーにコーヒー、ホワイトペッパー。とてもシラーらしいシラーです。甘さはほとんど感じないのでオーストラリア系というよりは北ローヌ系と言っていいでしょう。もちろんロイヤルシティの圧倒的重厚感やビロードやなめし革のような妖艶さはないですが、それはこの価格帯に求めるのが贅沢すぎるでしょう。
最近は癖なく飲みやすいシラーも数多くありますが、もっとガツンと来るものを飲みたい人にお薦めです。
Wassy'sです。
ワインセラーパリ16区です。
古武士屋です。
米国では毎年9月をカリフォルニアワインマンスとしていますが、日本では10月がカリフォルニアワインマンス。9月はまだまだ暑いのでちょっと気温が下がってきた10月の方がワインを飲みたい気持ちも上がるしいいですね。今年は長く続いた緊急事態宣言やマンボウも解除され、やっとお店でワインを飲めるようにもなってきました。
カリフォルニアワインマンス2021|カリフォルニアワイン
期間中は全国の小売店や料飲店が様々な形でカリフォルニアワインをプロモーションしています。また、今年はカリフォルニアの食材を楽しめるベストマッチングコンテストも同時開催します。ザクロやプルーンなどの果物やナッツ、チーズやオリーブオイルなどのカリフォルニア産の食材を使ったメニューです。果物を使った料理は、あまり得意でないと思っている人も多いかもしれませんが、すごくカリフォルニアらしい料理でもあり、実際に食べるとワインともよく合ってすごく美味しいのでこの機会にトライしてみてはいかがでしょうか。
こんな感じでサイト上でメニューが公開されています。
安全に気を使いながらワインを楽しんでいきたいですね。
カリフォルニアワインマンス2021|カリフォルニアワイン
期間中は全国の小売店や料飲店が様々な形でカリフォルニアワインをプロモーションしています。また、今年はカリフォルニアの食材を楽しめるベストマッチングコンテストも同時開催します。ザクロやプルーンなどの果物やナッツ、チーズやオリーブオイルなどのカリフォルニア産の食材を使ったメニューです。果物を使った料理は、あまり得意でないと思っている人も多いかもしれませんが、すごくカリフォルニアらしい料理でもあり、実際に食べるとワインともよく合ってすごく美味しいのでこの機会にトライしてみてはいかがでしょうか。
こんな感じでサイト上でメニューが公開されています。
安全に気を使いながらワインを楽しんでいきたいですね。
リッジが国際環境アクションワイナリー(IWCA)というワイナリーの団体に加盟したと発表しました(Ridge Vineyards Joins International Wineries for Climate Action (IWCA))。
この団体は2019年にスペインのトーレスとカリフォルニアのジャクソン・ファミリーが設立したもの。カーボンフットプリントの削減を目指しており、2019年のワインエンスージアストの賞を受けています。
カリフォルニアからはこのほか、スポッツウッドとシルバーオークも加盟しています。いずれも環境関連の活動に熱心に取り組んでいるワイナリーです。
この団体は2019年にスペインのトーレスとカリフォルニアのジャクソン・ファミリーが設立したもの。カーボンフットプリントの削減を目指しており、2019年のワインエンスージアストの賞を受けています。
カリフォルニアからはこのほか、スポッツウッドとシルバーオークも加盟しています。いずれも環境関連の活動に熱心に取り組んでいるワイナリーです。