先週の「神の雫」に登場して一躍?日本でも有名になったのではないかと思われるナパのワイン・トレインですが,St. Helena市とは20年近くにわたって係争を続けているなど,決してナパヴァレーの住民から支持されている存在ではありません。しかし,その状況がこのところ変わってきたという記事がNapa Valley Registerに出ていました

St. Helena市との係争の話はかなり分かりにくいのですが,ワイン・トレイン側は折り返し点である同市で一回客を下ろして買い物などをさせたいという希望があったのに対し,St. Helena側が環境保全などを理由にそれを嫌がったということのようです。

係争の過程において,最初はワイン・トレインは公共交通手段であるとみなされていましたが,途中からはそうでなくなるなど,このあたりも法廷戦術からみなのでしょうが,よく分からないです。

今回の雪解けは月に1回St. HelenaのCheers!というイベントに行くための往復サービスを提供したり,バス・ターミナルとの接続やVallejoまで延長してのフェリーとの接続を検討するなど,かなり公共サービスよりのものをワイン・トレイン側が指向していることによるようです。

ヴァレーの住民にとっては負の歴史のイメージがまだ強いようですが,ワイン・トレインも時代とともに変わっていきそうです。