Wine Advocate誌184号ではカリフォルニアのローヌ・レンジャーも載っていることをすっかり忘れていました。掲載本数は488本と,セントラル・コースト・ピノ/シャルドネの3倍近く。パーカーの好みもあるのでしょうけど,Brewer-Clifton以上にすごいことになっています。

今回,100点のワインが二つ。一つはSine Qua Nonのシラー「The 17Th Nail In My Cranium Eleven Confessions Vineyard」で,これはまあ予想されるところでしょう。もう一つはSaxum。James BerryのProprietary Red 2007です。Saxumはこれまでも96点とか98点は獲得していたのでいつかは出るだろうと思っていましたが,ついに来たかという感じです。Saxumはこれ以外も96点以上で計8本。

このほか目だったところは,まずSine Qua Non。ただ,国内に出回っているRavenのSyrah,Grenacheはどちらも96点とSine Qua Nonにしてはそれほど高くない評価でした。Sean ThackreyのOrionは2006が98点,2007が98+と高い評価。

Pisoni勢はこちらでも高評価。RoarのSyrahはGarys' 2007が96点でRosella'sは94点。LuciaのPisoni Syrahも96点。LuciaのGarys' Syrahは95点。これらはどれも40ドル台ですからコスト・パフォーマンス高いです。

Saxumは日本にも入ってきていますが,今回評価されたものは未入荷や売り切れのものが多く,柳屋でBroken Stones 2006があるくらいでした。パーカーのコメントは
The 2006 Broken Stones (63% Syrah, 24% Grenache, and 13% Mourvedre) blew me away. An inky/purple color and a dazzling, explosive bouquet of black raspberries, camphor, cassis, forest floor, and spring flowers are followed by a rich, elegant wine offering laser-like precision as well as a striking minerality. It is a powerful yet graceful effort that should drink well for 10-12+ years.




ジェームズ・ベリーはこれまで7000円くらいで入ってきていたのですが,100点ついたらさすがに日本への割り当てはなくなるでしょうねえ…