このブログの最近の読者だとCh. Igai Takahaについては知らない人もいるかもしれないので,飲んだワインの話ですがまずは背景から書いておきます。

カリフォルニアのサンタ・バーバラでピノやシャルドネを作っているBrewer-Cliftonはカリフォルニア・ワインのファンであれば聞いたことがある人が多いでしょう。Wine Advocate誌で95点を超えるワインを輩出している超ハイクオリティの人気ワイナリです。このワイナリを営むGreg BrewerとSteve Cliftonの両氏,どちらも自分自身のワイナリを持っておりGreg BrewerはDiatom,Steve CliftonはPalminaといいます(GregはこのほかMelvilleのワインメーカーも兼任)。

Palminaはイタリアのブドウ品種を専門に手がけているのですが,そこが作ったのが今回のワイン。ではシャトー・イガイ・タカハは,というと,CWFC(カリフォルニアワインのファンクラブ)の会長であるナパさんのブランドで,彼がクラッシュパッドで作ったり,DiatomやPalminaに依頼して作ってもらったワインに付けている名前なのです。名前の由来は家紋の「違い鷹羽」をローマ字にして最初のChをシャトーに見立てたということ。

今回のBiancoはPalmina製ですが,Palminaのワインに別のラベルを貼っているというわけではなく,ナパさんの依頼に基づいて,特別に醸造したワインなのです。

さて,ようやく本題に入りますが,白を飲みたい気分で選んだのがこのワイン。しかしラベルにはぶどう品種の記載もありません。飲んでみるとトロピカルフルーツのフレーバーに加え,レモンのような柑橘系の味わいが全体を引き締めており,さらにグレープフルーツのようなちょっとした苦味もあります。食事に合わせていくらでも飲めそうな感じ。夏にぴったりのワインです。ブドウ品種は第一印象はソヴィニョン・ブランぽいかと思いましたが,苦味の出方やレモンのフレーバーが似ているとはいうものの何か違う感じ。ピノ・グリージョかなあと想像しました。

このワインの販売ページで見たところ,ピノ・グリージョ 50%,トカイ・フリウラーノ 50%とのこと。言われてみるとなるほどという感じもありますがトカイ・フリウラーノは全くわかりませんでした。

夏向けのワインとしてお勧めです。