カレラに続いて,セントラルコーストのワインで高評価を連発したのがPisoni系です。Pisoni系とはSanta Lucia HighlandsのPisoni,Garys',Rosella'sの三つの畑のこと。Pisoniの畑を所有するGary PisoniのPisoniとLucia,Garys’をGary Pisoniと共有するGary FranscioniのRoarが,その本家というわけです。

Wine Advocate誌の190号ではPisoni本家のPisoni Vineyard 2008が98点というのを頂点とし,その弟分的位置付けのLucia Garys' 2008とRoarのPisoniが96点,RoarのRosalla's Chardonnayも96点でした。

PisoniのEstateは2003年以降のヴィンテージで94, 95, 93+, 95+, 96, 98とひときわ抜きん出た位置付け。2008年はパーカーのコメントによるとフィニッシュが50秒も続くとか。

RoarのPisoniも2004,2006,2008年と一年おきに96点と高く評価されています。パーカーは「Like all of these wines, there is a seamless integration of acidity, wood, and tannin, all of it present in subtle and measured dosages.」と書いており,これらさまざまな要素がうまく溶け込んでいるのがRoarの特徴と言えそうです。

ところで,Santa Lucia Highlandsは「サンタルシアハイランズ」と読むのが正しいようですが,日本ではLuciaはルチアと書かれています。これも本来はルシアではないかと…



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