カリフォルニア州ワイン用ブドウ栽培者協会(CAWG)が、各地の栽培者協会と協力し、カリフォルニアのブドウ畑の正確なデータベースを作成しました。Land IQという企業の技術を使い、リモートセンシング、人工知能、現地でのフィールド検証などの方法を活用して、これまでで一番正確なデータベースになったといいます。

この結果、2025年8月時点で477,475エーカーのブドウ畑が存在しており、2024年10月から2025年8月の間に38,134エーカーが伐採されたことが判明した。これは約7.3%に相当します。

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郡ごとの、畑の面積と引き抜かれた面積のデータも公開されています。畑の減少率が10%を超えるのは、大部分が低価格ワインの産地であるセントラル・ヴァレーの郡ですが、サンタ・バーバラやモントレーも平均以上の8%台であり、高級ワインの産地であるナパも6.8%と比較的上位に入ります。

引き抜かれた面積の多い順で見ても、1位と2位はセントラル・ヴァレーのサンホアキンとフレズノですが、3番目がモントレー、以下ナパ、ソノマ、サン・ルイス・オビスポ(パソ・ロブレスやSLOコーストを含む)と有名産地が続きます。

また、別の記事によると、2025年の収穫ではナパのおよそ20%にあたる8000エーカーが、収穫せずに放置されてしまったといいます。現在の予測では、2025年のカリフォルニア全体の収穫量は250万トンを下回り、近年では最も少なくなりそうです。

2023年と2024年のナパは収穫量が多く、2025年はそのための調整という面もあるようです。クオリティが少しでも落ちるところは収穫されなかったと見られます。これを機会に植え替えが進むという見方もあります。