米国最大のZinfandelの祭典ZAP Festivalが先週サンフランシスコで開かれました。最近あまり話題には上がってこないZinfandelですが,グランド・テイスティングには8000人近くが来場とのことで,相変わらずの活況だったようです。参加ワイナリは206,ワインの数も400を超えていたとのこと。

今年で20周年を迎えたこのフェスティバルですが,一つの成果として数年前からUC Davisと共同で行ってきた「The Heritage Vineyard」プロジェクトの発表が行われたようです。Zinfandelはピノやシャルドネと異なり,クローン(同じ品種内での異なる遺伝子を持ったブドウのこと)の研究はあまりされていませんでした。それを調べようというこのプロジェクトの結果として今年から19種類の挿し木用の枝が提供されるようになるとのこと。今後のZinfandelの品質向上にもつながるのかもしれません。

また,Wine Spectator誌のTim Fish氏のブログによると,今回主として2008年のワインが提供され,一部2009年のサンプルもあったとのことですが,2008年はやはりやや難しい年だったようで,どちらかというと2009年の方ができがよいそうです。

テレビ局KTVUのページでは動画も見られます。RavenswoodのオーナーであるJoel Petersonがジンファンデルについて語っています。