ウォールストリート・ジャーナルの日本語版サイトに、カリフォルニアのブドウ価格が高騰しているというニュースが載っていました(カリフォルニアでワイン用ブドウの価格高騰、転作で品薄)。

カリフォルニアは2005年以降ブドウの価格がずっと下がっていっていました。豊作でブドウが余ったこと、リーマン・ショック以降、20ドル以上のワインの市場が大きく減ってしまったこと、などが原因と考えられています。

それがここに来て、高騰に転じたというのは、余剰分を吐き出したことや、ようやく高額なワインの市場が復活してきたといった要素があるのだと思います。

この問題については、W. Blake Gray氏もブログで取り上げ、意見や実態を募っています(The Gray Report: Are California grapegrowers getting too cocky?)。

これによると、中には50%も価格を上げた生産者もいるということで、やや儲け主義的なところがあるような感じを受けました。

ブドウが足りなくなるというのは、今年初頭から、何回かニュースになっており、生産者側が価格を上げる口実としてうまく使っているような気もしないでもありません。

この問題はしばらくウォッチしたいと思います。