カリフォルニアのワインメーカーというとヘレン・ターリーやハイジ・バレット、先ごろ名誉の殿堂入りが決まったメリー・エドワーズなど、女性が活躍しているイメージが多分にあります。Lucia Gilbertという心理学者が女性のワインメーカーというキャリア・パスに興味を持ち、カリフォルニアで3200人以上のワインメーカーを調べたところ、女性の比率は9.8%。15~20%程度いるのではないかという予想を大きく下回っていました(Women winemakers hit stride in California | The Detroit News | detroitnews.com)。

そこで、次に「Opus Vino」という本に取り上げられている約4000のワイナリについて調べてみたところ、女性のワインメーカーがいるカリフォルニアのワイナリのうち23%が同書に掲載されていたのに対し、男性ワインメーカーのワイナリでは14%にとどまっていました。すなわち、女性が作るワインの方が男性が作るワインより高い評価を受ける傾向があるようです。

この理由は定かではありませんが、女性のほうが感覚が鋭いこと、ワイン造りに必要な、隅々まで神経を張り巡らせることが、女性向きなのではないかとしています。