シャトー・イガイ・タカハの新作ワインをグレッグ・ブリュワーが解説(前編)
「カリフォルニアワインのファンクラブ」(CWFC)会長だったナパさんこと杉本さんがカリフォルニアで作るシャトー・イガイ・タカハ。実際には数人のワインメーカーに作ってもらう形になっていますが、中でもフラグシップ的位置付けにあるのが、サンタ・バーバラでGreg Brewer(グレッグ・ブリュワー)が作る「漢字」シリーズ・ラベルのシャルドネやピノ・ノワールです。
漢字ラベルのワインにも、元々イガイ・タカハ用に作っていたもの、グレッグのDiatomから移管したものとあり、少々複雑なことになっています。簡単におさらいしておきましょう。
グレッグはMelvilleやBrewer-Cliftonのワインメーカーとしてサンタ・バーバラのサンタ・リタ・ヒルズを代表するワインを作ってきました。2000年代なかばに、自身のプロジェクトとしてDiatomを始め、樽を全く使わないシャルドネを作りました。
そこへ、かねてから懇意だった杉本さんが、グレッグに古樽を使ったシャルドネをリクエストして作ってもらったのが2006年のシャトー・イガイ・タカハ サムライ・ビューティでした。
このワイン、ロバート・パーカーが95点を付けたできばえでした。当時の表記はアルファベットでSamurai Beautyとしていましたが、現在は「侍」という漢字ラベルのワインとして残っています。
一方、グレッグはDiatomのワインに日本的な思想を取り入れ、2010年から畑名を名乗らずに漢字のラベルを付けるようになりました。それが「波紋」「美夜」「風音」「鼓動」の4つのシャルドネです。漫画「神の雫」で大きく取り上げられて日本でも大人気になりました。
グレッグは個人的な事情でDiatomをやめることになりましたが、そのときに漢字ラベルのワインをシャトー・イガイ・タカハに移管することになりました。その最初のヴィンテージが2012年で、昨年秋に「波紋」と「美夜」および「侍」の3つのシャルドネがリリースされました。そしてこの2月には新たにピノ・ノワールとして作られるようになった「風音」と「鼓動」および、2010年からシャトー・イガイ・タカハのピノとしてグレッグが作っていた「園」がリリースされました。
このリリースと杉本さんの還暦祝いを兼ねてグレッグが来日し、アカデミー・デュ・ヴァンで、これら6種類の漢字ラベルワインを試飲できるセミナーを開催しました。それが、この記事の本題です。
というわけで、やっと前置きが終わりましたが、長くなったので肝心のセミナーについては別記事にします。
漢字ラベルのワインにも、元々イガイ・タカハ用に作っていたもの、グレッグのDiatomから移管したものとあり、少々複雑なことになっています。簡単におさらいしておきましょう。
グレッグはMelvilleやBrewer-Cliftonのワインメーカーとしてサンタ・バーバラのサンタ・リタ・ヒルズを代表するワインを作ってきました。2000年代なかばに、自身のプロジェクトとしてDiatomを始め、樽を全く使わないシャルドネを作りました。
そこへ、かねてから懇意だった杉本さんが、グレッグに古樽を使ったシャルドネをリクエストして作ってもらったのが2006年のシャトー・イガイ・タカハ サムライ・ビューティでした。
このワイン、ロバート・パーカーが95点を付けたできばえでした。当時の表記はアルファベットでSamurai Beautyとしていましたが、現在は「侍」という漢字ラベルのワインとして残っています。
一方、グレッグはDiatomのワインに日本的な思想を取り入れ、2010年から畑名を名乗らずに漢字のラベルを付けるようになりました。それが「波紋」「美夜」「風音」「鼓動」の4つのシャルドネです。漫画「神の雫」で大きく取り上げられて日本でも大人気になりました。
グレッグは個人的な事情でDiatomをやめることになりましたが、そのときに漢字ラベルのワインをシャトー・イガイ・タカハに移管することになりました。その最初のヴィンテージが2012年で、昨年秋に「波紋」と「美夜」および「侍」の3つのシャルドネがリリースされました。そしてこの2月には新たにピノ・ノワールとして作られるようになった「風音」と「鼓動」および、2010年からシャトー・イガイ・タカハのピノとしてグレッグが作っていた「園」がリリースされました。
このリリースと杉本さんの還暦祝いを兼ねてグレッグが来日し、アカデミー・デュ・ヴァンで、これら6種類の漢字ラベルワインを試飲できるセミナーを開催しました。それが、この記事の本題です。
というわけで、やっと前置きが終わりましたが、長くなったので肝心のセミナーについては別記事にします。