山本昭彦さんのブログに「ハイド・ド・ヴィレーヌからカリフォルニア版”ロマネ・コンティ”、争奪戦か」という記事が出ていました。

ナパのカーネロスにあるHyde Vineyardのオーナーであるラリー・ハイド氏が、ブルゴーニュのDRC(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ)の共同オーナーであるオーベール・ド・ヴィレーヌ氏と設立したのがHdV(ハイド・ド・ヴィレーヌ)です。シャルドネやシラー、ボルドー・ブレンドのワインを作っていますが、これまでピノ・ノワールはありませんでした。そこが初めてピノ・ノワールを作ったという話です。

Hyde Vineyardではピノ・ノワールも栽培しており、Patz & HallやPaul Hobbsといった一流ワイナリーがピノ・ノワールを作っています。

しかし、今回のピノ・ノワールは自社のHydeの畑ではなく、ソノマ・マウンテンにあるVan der Kamp(ファン・デル・カンプ)の畑のブドウを使っています。

その理由ですが、おそらく、この記事のタイトルにも使ってしまいましたが、「カリフォルニアのロマネ・コンティ」というレッテルを貼られるのが嫌だったのではないでしょうか。というのもHydeのピノ・ノワールはカレラ・クローン。いわゆる「DRCから取ってきた枝を使っている」と言われているものです。

ちなみにVan der Kampのブドウを使っているワイナリーにはシドゥーリ、ラフォレなどがあります。かつてはフラワーズも使っていました。シドゥーリやラフォレの価格は30ドル台ですが、HdVは110ドルとかなり強気の値付け。

これからブランド化していくのでしょうか。ちょっと気になるところです。