未だに治療法がない、恐怖のブドウの病気「ピアス氏病」が、2015年にナパやソノマで大発生していました('Huge' Outbreak of Pierce's Disease - Wines & Vines - Wine Industry News Headlines)。

ピアス氏病は、一度感染してしまうと治療法がないため、感染そのものを起こさないようにする方法が広く使われています。具体的に言うと、菌を運ぶガラス羽シャープシューターを苗木の販売所などで、全量検査して、卵にしろ、成虫にしろ、入っていかないようにしています。

今回大発生したのは、青緑シャープシューターという、地元のシャープシューターが媒介になったためだとのことです。

ピアス氏病は特に、シャルドネやナパなどの葉が付く時期が早いブドウで感染が目立つほか、温かい冬に感染しやすくなるそうです。エル・ニーニョの今年はいろいろと条件が整いつつあります。

気になる状況が続きます。