ソノマで第2回めとなるソノマ郡バレル・オークション(Sonoma County Barrel Auction)が開かれました。落札総額は69万3800ドル。昨年実績の46万1700ドルから1.5倍となりました(昨年については「初開催のソノマ郡業界向けバレル・オークション、46万ドルの寄付を集める」を参照)。

このオークションはナパで言うと春先に行われるプルミエ・ナパ・ヴァレー・オークション(Premiere Napa Valley Auction)に相当するもので、参加者は業界関係者のみ。ワイナリーはこのオークション用に特別なワインを作り、専用のラベルを付けます。

今年のトップ・ロットはコスタ・ブラウンのエリクシール(Elixir)というワイン。これはワイナリーに運び込まれたブドウを圧搾する前に自然に流れ出る果汁(フリーランよりも前のもの)だけを使って作られた特別なもの。これが10ケースで4万6000ドル。1本あたり約383ドルとなりました。
Kosta Browne Elixir
昨年のトップ・ロットは2万4000ドルでしたが、それは20ケースのもの。1本あたり100ドルでした。それと比べると今回はかなり高額での落札になっています。

なお、オークションに出された総量で見ると、昨年は590ケースで今年は570ケースとほぼ同量です。したがって1本当たりの落札額も1.5倍程度になっています。

2番めの落札額だったのはウィリアムス・セリエムの35周年記念ロット。10ケースで4万ドルでした。

今年40周年となる「パリスの審判」にちなんだワインも出展されました。シャルドネでトップだったシャトー・モンテレーナにブレンドされていたバチガルピ(Bacigalupi)という畑がソノマにあったのです。そこがゲイリー・ファレルなどと作ったシャルドネが20ケースで1万5000ドル。1本あたり62.5ドルですから意外とお買い得な感じです。白ワインではこれがトップ・ロットでした。

全体で見ると1本あたり50ドル程度で落札されたワインが多く、ナパに比べるとまだまだ庶民的な感じがします。

日本からの参加者がいたのかどうかは不明です。