サンタ・クルーズ・マウンテンズですばらしいシャルドネとピノ・ノワールを作るヴァーナー(Varner)が生産を打ち切ることが判明しました。今後はサンタ・バーバラでワインを作っていくことになるようです。
ヴァーナー スリー・ブロックス ピノ・ノワール
ヴァーナーのワインにはニーリー(Neely)という名前が付いているものがあり、非常にわかりにくい構成(シャルドネは単一ブロックがヴァーナーで、ブロックのブレンドがニーリー、ピノ・ノワールは反対に単一ブロックがニーリーでブレンドがヴァーナー)になっていました。
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このニーリーというのは実は畑の所有者で、ヴァーナー兄弟(双子です)がそこを借りてワインを作るという形でした(IPOBミニインタビューその3――ロバート・ヴァーナー/ヴァーナー・ワインを参照)。その賃貸の契約が打ち切りになってしまったそうです。

ピノ・ノワールは2013年、シャルドネは2014年が最終ヴィンテージになるようです。

ヴァーナーは2013年からサンタ・バーバラのワイン(シャルドネは2013年、ピノ・ノワールは2014年)を作り始めていますが、今後はそちらが中心になるようです。また、購入先が異なるフォックスグローブのワインも継続すると思われます。

国内への輸入はシャルドネ、ピノ・ノワールとも2013が現行ヴィンテージ。したがって、おそらくこの春にシャルドネは最後のヴィンテージが輸入されると思いますが、ピノ・ノワールについては、現在の在庫限りということになるようです。

なんとも残念な話です。生産打ち切り後は別のワイナリーがその畑のブドウでワインを作るという噂もありますが、そこは定かではありません。Wine Advocate誌ではシャルドネは最高98点、ピノ・ノワールは最高95点の評価を得ているワイナリーです。残念ながらまだサンタ・バーバラの方はそこまで高い評価は得ておらず、今後が心配です。続報がわかれば報じます。