モンダヴィやオーパス・ワン、昨日の記事で紹介したメイオミなどのブランドを持つコンステレーション・ブランズがナパのカルト的ワイナリーであるシュレーダー・セラーズを買収しました(Exclusive: Constellation Buys Napa Cabernet Star Schrader Cellars | News | News & Features | Wine Spectator)。現在のところ、額は明らかになっていませんが、コンステレーションは上場企業なので、いずれ公開されるはずです。

シュレーダー・セラーズはWine Advocateで20回近く満点を取っているワイナリー。特に、ベクストファー・トカロンの畑からブロック別のワインを作り、高い評価を得ています。ただし、畑もワイナリー設備も持たないため、買収の実体としてはブランドと在庫だけになります。

ワイン作りの体制などはこれまで通り。ワインメーカーはトーマス・リヴァース・ブラウン、醸造はアウトポストで行います。オーナーだったフレッド・シュレーダーはワイナリーの顔として残り、ワイン作りのディレクションもします。

コンステレーションはトカロンの畑の大部分を持っています。

トカロンについては下の記事に詳しく書いています。
トカロン・ヴィンヤードの謎を解く【保存版】

今回、シュレーダーご傘下に入ったことで、コンステレーションが持つトカロンのブドウの一部もシュレーダーに提供する予定だとのこと。これで、現在2500〜4000ケースだという生産量も増えることが期待されています。

なお、フレッド・シュレーダーはソノマのボアーズ・ビュー、アストン、エステートはこれまで通り保持を続けます。